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ゼロ年代の想像力 の商品レビュー

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69件のお客様レビュー

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2011/11/02

2000年前後の若者達のマインド変遷を、当時彼等から支持を得たコンテンツを通じて読み解こうとする批評本。 自分とは異文化のエリアも、俯瞰で観察して、自分の意見を持って理解する事の大切さにも気付く。

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2011/10/13

アニメ・漫画をはじめとして、ドラマ・ゲームまで広範囲。 東さんなり大塚さんなり誰かしらのこの手の批評をかじった経験のあるひとはわりと素直に読めるかと。 (ただし、読める行為が素直になるだけで、展開してる論そのものに頷けるかは別の話。) 後半のインタビュー部分において作者のスタン...

アニメ・漫画をはじめとして、ドラマ・ゲームまで広範囲。 東さんなり大塚さんなり誰かしらのこの手の批評をかじった経験のあるひとはわりと素直に読めるかと。 (ただし、読める行為が素直になるだけで、展開してる論そのものに頷けるかは別の話。) 後半のインタビュー部分において作者のスタンスをざっくり説明してるので先にこっち読んだほうが実は分かりやすいかもと思いました。

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2011/10/11

批評本と言うものを読むのは非常に苦痛な作業です。 この本ならそんな事は無いかと思って読んだのですが、非常に苦痛でした。 批評は、あくまで批評家の考えた解釈と持論であり、どんなに論理的に書かれていても正しい事の証明は出来ないものなので中々読むのは大変でした。 ただ、この本の中での批...

批評本と言うものを読むのは非常に苦痛な作業です。 この本ならそんな事は無いかと思って読んだのですが、非常に苦痛でした。 批評は、あくまで批評家の考えた解釈と持論であり、どんなに論理的に書かれていても正しい事の証明は出来ないものなので中々読むのは大変でした。 ただ、この本の中での批評は、非常に的確でなるほどと唸らせられるロジックに溢れていると思いました。 時間と体力があるなら読んでみてよいのではないかと思います。

Posted byブクログ

2011/10/11

とにかく分析対象が広範にわたっている。アニメ作品だけではなく、TVドラマや特撮ヒーローまで、そう言われればまさにその通りだ、と思わされる部分が多い。あとは、批評ってこういうものだろ、というこだわりがたくさん見られたのもおもしろかった。 ゼロ年代の批評(とか言われるもの)における...

とにかく分析対象が広範にわたっている。アニメ作品だけではなく、TVドラマや特撮ヒーローまで、そう言われればまさにその通りだ、と思わされる部分が多い。あとは、批評ってこういうものだろ、というこだわりがたくさん見られたのもおもしろかった。 ゼロ年代の批評(とか言われるもの)における、大枠を完成させたのは東浩紀氏、枠を修正しつつ細部を詰めたのが宇野常寛氏、そういったイメージを受けた。決定的に異なるのは、「コミュニケーションしよう度数」かと。

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2011/10/05

ゼロ年代のオタク系サブカルチャーを振り返る上では読んでも損はない一冊。 「大きな物語」が失墜し「小さな物語」のデータベースに生きる私たちにコミュニケーションの重要さを謳っている本書は、何事もネガティブに反応する厭世的なセカイ系少年少女に、「世の中すてたもんじゃねえよ」と言っている...

ゼロ年代のオタク系サブカルチャーを振り返る上では読んでも損はない一冊。 「大きな物語」が失墜し「小さな物語」のデータベースに生きる私たちにコミュニケーションの重要さを謳っている本書は、何事もネガティブに反応する厭世的なセカイ系少年少女に、「世の中すてたもんじゃねえよ」と言っているようだ。 ゼロ年代が終わって読みかえしてみると、まあそれもそうだったかもな、とも思う。

Posted byブクログ

2011/09/28
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

周りの評価はいまいちだったので、あまり期待しないで読んだ。 けども、思っていたよりよかった。 ①説得力 まず、文章が論理的でわかりやすい! 最後まで飽きず、とどまることなく、一気に読める。 わかりやすさはおもしろさ。すばらしい。 ①東浩紀批判としての効力 ここでの著者さんの東浩紀さん批判は、 1.作品のとりこぼし 2.「動物化」イクナイ&古い に大別できる感じ。 ですが、わたしはどっちも、なるほどと思いつつでも…という印象でした。 まず1に関しては、ひとつのことを論じようとするには、取りこぼれてしまう作品があるのはぜんぜん仕方なくないかしらというあれです。 たとえばこの『ゼロ想』にだってわたしの大好きな角田光代がぬけてるんですよ! ディズニーランドもぬけてるし、セックス&ザシティも、プラダを着た悪魔も抜けていて、 そしてこれらはゼロ年代に(もしくはそれ以前から)大ヒットしているわけです。 「母性」を論じるにあたって、高橋留美子のところはとてもとても面白かったのですが、ここだけ取り上げる作品古くない?『めぞん一刻』って・・・。 すごく面白いところでもあるので、その肥大した母性がどこにどうでたのか、著者さんはスイーツ文化をめんどくさがらず勉強するべきでした。 そして著者さんがどうしてこんなに同時代的作品を網羅できるかのような幻想を抱いてしまっているのかというと、 社会と作品をあまりにも単純に結び付けているからかもしれませんね。 ということで、2になるわけですが。 わたしは『動物化するポストモダン』は、あくまでも「オタク」界隈の文化圏に向けた本だと思うんです。 そういう風に見れば、とりあげる作品の幅の狭さはむしろ必然的だし、「オタク」界隈というのは虚構が人間性を説明するのに必ず必要になってくる、特別な世界だと思うんです。 だからあんなに人間の生き方と虚構を短絡的に結び付けてもよかった。 しかし『ゼロ想』はそうじゃない。 島宇宙を飛び越えるとき、著者さんに抜けてしまったのは、 「虚構」というものが各島宇宙間でもつ強度の違いの感覚ではないでしょうか。 そしてたとえば「リア充」が「オタク」を嫌悪するのはその文化の細部というよりは「虚構」の偏重なそれ自体で、たぶん「リア充」から見れば宇野さんも充分「オタク」にすぎないのです。 これでは失恋をしてしまいそうです。

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2011/09/23

90年代後半の碇シンジ的想像力(「社会が何もしてくれないからひきこもる(何を信用していいかわからない、人を傷つけるかもしれない)」)がセカイ系に落ちていく過程、その後0年代の「無根拠であることを前提として」あえて、それを選んで行動していく決断主義とそれが孕む問題を『エヴァ』や『反...

90年代後半の碇シンジ的想像力(「社会が何もしてくれないからひきこもる(何を信用していいかわからない、人を傷つけるかもしれない)」)がセカイ系に落ちていく過程、その後0年代の「無根拠であることを前提として」あえて、それを選んで行動していく決断主義とそれが孕む問題を『エヴァ』や『反逆のルルーシュ』や『野ぶた。をプロデュース』などをテキストにしてわかりやすい理論を展開している。 90年代後半から現在に至るまでの変遷を学べればいいと思って手にした作品だったけど、それ以上に自分が何にどれほど影響を受けて、どういう価値観で人と関わってきたのかがわかってしまった。 私は今のままだと淘汰される側の人間だなぁ。 佐藤友哉と舞城王太郎読んだときに感じる、どことない後ろめたさの原因がはっきりとわかりました。

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2011/09/15

ここ最近の社会の流れがクリアになる著書。自分自身の立ち位置を自覚できたりもしたり。文庫版がでた今こそ読むべき。

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2011/09/13

2011 9/13読了。WonderGooで購入。 一時なにかと話題になっていた宇野常寛の批評本。SFマガジンに連載されていたものが、文庫化されていたのを見かけて購入。 っていうかなんで文フリに出入りしてしかも主に批評本買ったり読んだりしてたのに自分はこれを読まずにいたのかってい...

2011 9/13読了。WonderGooで購入。 一時なにかと話題になっていた宇野常寛の批評本。SFマガジンに連載されていたものが、文庫化されていたのを見かけて購入。 っていうかなんで文フリに出入りしてしかも主に批評本買ったり読んだりしてたのに自分はこれを読まずにいたのかっていうね。 当時から話題になってたけど扱う作品のジャンルが広い+口が悪いけど言いたいことがはっきりしていてざくざく書いてるのが面白かった(たまに表現重複してくどく感じたけど)。 とりあえず『池袋ウェストゲートパーク』を読もうと思ったり。

Posted byブクログ