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平成猿蟹合戦図 の商品レビュー

3.7

165件のお客様レビュー

  1. 5つ

    23

  2. 4つ

    75

  3. 3つ

    46

  4. 2つ

    9

  5. 1つ

    0

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2012/06/20
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

希望がみえるお話が読みたかった。昔話の「さるかに合戦」は弱いものいじめをしたさるがかにに最後はやっつけられる話。だからきっとこの本も弱いものに光があたる話なのだろうとなぜか安心しながら読みすすめた。それがわかっている部分、どんなふうに終わるかという楽しみがある。うまく出来すぎ感はあるが、満足のいく話だった。 「悪人」と比べてはいけないかもしれないが、娯楽性がある分、軽い内容になるのはしかたない。 浜本純平のような魅力的なやる気のある若手議員がこの国からたくさん出現したらこの国もきっと変わる?

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2011/12/15

はじめの退屈さを我慢したら、あれよあれよという間に、意外な展開に引き込まれる。すべての登場人物が、チンピラにいたるまでいい人なのが、ちょっと疑問だが、これはこれで自分が知らない間に求めているものかも、と思ったりする。大団円に満足してる自分が確かにいるからね。もうひとつ、各地方の方...

はじめの退屈さを我慢したら、あれよあれよという間に、意外な展開に引き込まれる。すべての登場人物が、チンピラにいたるまでいい人なのが、ちょっと疑問だが、これはこれで自分が知らない間に求めているものかも、と思ったりする。大団円に満足してる自分が確かにいるからね。もうひとつ、各地方の方言が独白で使われる箇所。秋田弁、かなり正確に発音を表記していて、驚く。読んでいて、秋田出身じゃない人は分からないのでは?ぐらい。

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2011/12/13

やっと読み終えたのであ~る!まあ、あんまりテレビは見ないけど、2時間サスペンスもののシナリオ?脚本?としては使えるのかな~~~といった感じなのであ~る!なんだか、この手のストーリは、もう飽きたかなと思うのであ~る。

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2011/12/13
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

主人公(・・・となる人物は複数いますが)のうち二人が五島出身であるなど,映画「悪人」の影響を感じながら読み進みました。後半は舞台が秋田に移りますが。 中盤までは話に適度な影があったけど,後半は都合よく行き過ぎて,重みがなくなった感がしました。

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2011/12/08

読みはじめから、何か悪い方向に向かっていくんだろうな・・・ という読みだしが、いつのまにか前向きに動いてる。 楽観的すぎるきらいはあるものの、 全体を通して楽しく読めた。 なにかを始めるにあたって読むと 前向きに行動できるかもね。

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2011/12/04

どのキャラクターも魅力的でした。人と人のつながりに温かみがあり、この辺りは「世之介」に通じるものがありました。ストーリーもどんどん引き込まれていき、ラストの締めはとても好きで す。

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2011/12/03
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

2日間で読了。登場人物の数が多くて、それぞれの関係性を把握し理解するのにちょいっと時間がかかったね(^_^;) 確かに読後はスカッとする気持ちもあるにはあるんだけれど、国会議員は当選後にどんな仕事をするのかが選挙戦を戦って当選を勝ち取ることよりも大切なことだと思っているし、この「人に信じてもらえる力を持った青年」が到達する職業として「政治家」以外の選択肢はなかったのかな(自分自身が政治家に嫌悪感を抱く人間なので)と思ってしまった。 ところで、方言が飛び交う文章は「口に出して」発音してみたくなるね。しかしながら文字にすると東北弁は難しい(笑)。よく「東北弁はフランス語の発音に似ています」と言われるけれど、それは発音のしかたが文字で表しにくいんだと思う。【腰をかける】という意味で【腰っこかげで】という時の「げ」は鼻濁音だしね。東北弁(特に北のほう)と標準語どちらも操れる人はいわゆるバイリンガル認定してもいいよね~。

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2011/12/01

イヤ~久々にスガッとしたぁ(笑) 散らばっていた点々が一本の線で繋がるような...。 休みなことを良いことに後半から一気読み!

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2011/12/01

さすが、実力のある作者だけあって、様々な登場人物達の視線から物語が絡み合いながら展開するという構造。で、その話を引っぱる主だった登場人物がなんと8人(美月、朋生、純平、友香、湊、美姫、夕子、サワ、っだったよね?) それぞれが色々な思い、出会い、出来事を経ながら不思議と繫がり、終盤...

さすが、実力のある作者だけあって、様々な登場人物達の視線から物語が絡み合いながら展開するという構造。で、その話を引っぱる主だった登場人物がなんと8人(美月、朋生、純平、友香、湊、美姫、夕子、サワ、っだったよね?) それぞれが色々な思い、出会い、出来事を経ながら不思議と繫がり、終盤にすんごい事をやってしまいます。読んでる方もビックリ。「この話を、まさかそうしちゃうなんて。思ってもみなかったわ!」と強く感じました。 最終的には読者のヨミ通りに落ち着いて、出来すぎな感はあるのですが、その出来すぎ感から見え隠れするのが、よくある筆者の自己陶酔や読者への媚では無く、この物語で「スカッと」して貰う事のみを狙ってるという気がして、二重三重に上手いなぁと思いました。なるほどね、猿蟹合戦図。

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2011/12/17

 読んで良かった。中盤まで「こういうのは短編で、さらっと完結させてれば良い  のに」とかって不承不承だった。んだけど、終盤にかけての大団円は、ちょっと  驚いた。それぞれが、それぞれ、ではないけど、悪い人たちに苦しめられた人達が  何かから解放されるのは、何というか、やはり、読ん...

 読んで良かった。中盤まで「こういうのは短編で、さらっと完結させてれば良い  のに」とかって不承不承だった。んだけど、終盤にかけての大団円は、ちょっと  驚いた。それぞれが、それぞれ、ではないけど、悪い人たちに苦しめられた人達が  何かから解放されるのは、何というか、やはり、読んで良かった。自尊心を傷つけ  られた過去が無い誰かは、やがて多くの誰かを苦しめる側になるのだろうか。  少し泣いた。

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