国防論 の商品レビュー
未曾有の被害を我々に齎した東日本大震災。そこで明らかになったものは、自己完結で動く事の出来る自衛隊の必要性でございました。本書は弱肉強食の世界で日本が生き残るための『手引き』のひとつだと思います。 久しぶりに小林よしのり先生のゴーマニズム宣言なんぞを。ここでは未曾有の被害をもた...
未曾有の被害を我々に齎した東日本大震災。そこで明らかになったものは、自己完結で動く事の出来る自衛隊の必要性でございました。本書は弱肉強食の世界で日本が生き残るための『手引き』のひとつだと思います。 久しぶりに小林よしのり先生のゴーマニズム宣言なんぞを。ここでは未曾有の被害をもたらした「3・11」をきっかけとして、今まで継子扱いをされていた日本の国防を担う自衛隊の存在価値を今回の東日本大震災をきっかけに誰もが再認識したというのは明白でございます。幸か不幸か今でも判断がつかないのですが、この大震災があったからこそ、国民に自衛隊というものが受け入れられたのではないでしょうか? 被災した現地を小林先生自らが取材し、その爪あとが生々しい状態を絵という表現媒体を通じて描くと、ここまでの迫力を持って迫ってくるというのが本当によくわかりました。「あの日」襲い掛かってくる津波になすすべなく飲み込まれ、引き波によって遠く沖へ連れ去られた人々や、懸命に非難、誘導を行って犠牲となった警察官や消防官。さらには津波を警告するアナウンスを最後まで続けて行って、その犠牲となった女性の絵を見ると、本当に息が詰まります。 中盤および後半からは海上自衛隊の幹部候補生学校(こうれば僕もかつて志願したことがあったが夢破れ、紆余曲折を経てこんな駄文をつづっている)で厳しい幹部教育を受けている幹部候補生との対話や、潜水艦へ実際に乗り込んで乗組員から話を聞いたり、果ては「下士官」を養成する陸上自衛隊少年工科学校(現在の陸上自衛隊高等工科学校)への取材と、本当に多岐にわたっております。 その中でも、彼らの卒業式に参列した際。会場から出てきた一人に、『「戦争論」を読んで少工希望しました!』と握手される場面があることに、改めて氏の影響力の強さを知りました。今後、どのような展開になるかは予想もつきませんが、尖閣諸島への中国工作船の接近などから顕在した領土問題で、より自衛隊の役割が増している昨今。本書を読むことは『自分で物事を考える』手引きとして役に立つのではないのでしょうか?
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日本は3.11で未曾有の東北大震災を経験した。 その時派遣された自衛隊はのべ10万人にも達する。 もくもくと震災の復興にあたる自衛隊の姿はテレビのニュースにも流れ国民の共感を呼んだ。 自衛隊は災害・又は防衛と不可欠な存在であることがわかった。
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『日本人の危機管理意識の欠如が問題なのだ。想定外は巨大地震や巨大津波だけではない。 外国からの侵略は日本人にとってすっかり「想定外」になっているのかもしれないが、国際社会の常識からすれば、完全に「想定内」のことなのだ。』言われてみれば、日本人は天然ボケしているような気がする。
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よしりんが取材した一年以上後にしか僕は各地を見れてないけど、それでもやはり被災地はいまだひどい状況。作品の中では南三陸と閖上地区以外は僕も見ました。そして被災地ではないけど、江田島も行きました。 総合的によしりんが感じている危機感は共有できます。ウチは母親が社会党寄りだったんで...
よしりんが取材した一年以上後にしか僕は各地を見れてないけど、それでもやはり被災地はいまだひどい状況。作品の中では南三陸と閖上地区以外は僕も見ました。そして被災地ではないけど、江田島も行きました。 総合的によしりんが感じている危機感は共有できます。ウチは母親が社会党寄りだったんで、就職先に自衛隊だけは反対されたため、若い時分は自衛隊に関する知識が極端に少なかったけど、ここ10数年よしりんのおかげで自衛隊がいかに素晴らしい存在か本当によく分かるようになりました。 震災があろうがなんだろうが、シナは領海を侵犯してきます。ロシアは空から様子をうかがっています。最後に我らが日本国を守ることができるのは究極的には自衛隊です。米軍にそれは期待できません。 素晴らしい存在自衛隊。我々はもっと尊重せねばなりません。 あ、それとこの本はシナの皆さんにも読んでもらいたいね。イヤだろうけど。
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国防論の1-8章を咲いて東日本大震災の救助活動を書いています。3・11はまさしく有事であり、国難でした。 この本を読んで災害救助隊と自衛隊の違いが分かって来た気がします。災害救助隊が被災者に持って行けるのは、命の安全確保と最低限の衣食住援助。自衛隊でなければもたらすことが出来ない...
国防論の1-8章を咲いて東日本大震災の救助活動を書いています。3・11はまさしく有事であり、国難でした。 この本を読んで災害救助隊と自衛隊の違いが分かって来た気がします。災害救助隊が被災者に持って行けるのは、命の安全確保と最低限の衣食住援助。自衛隊でなければもたらすことが出来ないのは、『被災地域の秩序』。 「自衛隊の車両を見ると」「隊員の迷彩服を見ると」安心できたと被災者が語るのを何度も見聞きしたけれど、国を守る軍隊が来てくれたというのは国が自分たちを守ってくれると信じるよすがになったのだと思います。
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震災の生々しいレポートは迫力があった。 震災下における自衛隊の活躍は有事を想定した体制と訓練の賜であり、東アジアの政情を鑑みるにつけ、自衛隊を軍隊として規定し、その地位を更に高める時期にきていると痛感させられた。 途中で、愛子様天皇論が唐突でいきなり女性天皇の話が登場。これは...
震災の生々しいレポートは迫力があった。 震災下における自衛隊の活躍は有事を想定した体制と訓練の賜であり、東アジアの政情を鑑みるにつけ、自衛隊を軍隊として規定し、その地位を更に高める時期にきていると痛感させられた。 途中で、愛子様天皇論が唐突でいきなり女性天皇の話が登場。これは本著では不要だったのではないか。ここで主張する意図が不明。
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震災での人員、装備、機材、兵站、メンタルなどの有事対応は、自衛隊だからこそ可能だった。 活字より写真、写真より絵の読みやすさ。 自衛隊の方達ってすごかったんですね。知りませんでした。
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小林よしのりシリーズは結構好んで読んでいる。こういった話題(政治)は文章だけで読むよりは絵も入っていた方が人物イメージがより明確になると思うからだ。 タイトルは「国防」だが本書の前半は東日本大震災直後の現地取材がメイン、特に自衛隊の活動について焦点が当てられている。本書の後半では...
小林よしのりシリーズは結構好んで読んでいる。こういった話題(政治)は文章だけで読むよりは絵も入っていた方が人物イメージがより明確になると思うからだ。 タイトルは「国防」だが本書の前半は東日本大震災直後の現地取材がメイン、特に自衛隊の活動について焦点が当てられている。本書の後半では呉の海上自衛隊や高等工科学校への取材がメイン。そこから海上での実効能力、つまりアジア圏での海上国防に対する著者の考えが述べられている。 台湾論でも感じた事だが相変わらず著者の取材能力は高く、それを漫画というメディアで表現しているので小難しい話を非常に分かりやすく読めるのが特徴的だ。 自衛隊の幹部や現場の隊長のインタビュー等は他のメディアでは取り扱いが非常に雑になってしまう事が多いように感じられるので、こういったメディアで細かく取材された内容に触れられるのは貴重な体験と言える。 ただ、著者が個性的で情熱的?な語り口を使うので、冷静に読まないと取材先の意見や言葉と著者の主張がごちゃ混ぜになり、少し偏った思考を作ってしまうような気もする。 特に唐突に出てくる愛子天皇論なんかは本書の中における位置づけとしては完全に「?」な状態。それは新天皇論なりで存分にやれば良い事であって、自衛隊や国防に絡めてする話ではない。こういった部分は漫画のテンポの良さに流されず、冷静に分けて読み進める必要があると感じる。 上記のように著者の非常に個人的な特徴が出ているところもあるが、本書の全体を通してはしっかり取材された自衛官の言葉に触れているのでそういった部分で興味深い一冊で有る事は間違いない。 自衛隊の活動や考え方、特に東日本大震災における活動内容を読みやすいメディアで触れたい人には「国防」だと構えて入らずにお勧めできる一冊である。
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よくもわるくも、小林よしのりらしい、国防に対してまとめた本。 震災時の自衛隊の働きは、もっと認められてよいとは個人的にも思う。 とどうじに、自衛隊を日本として、どのような位置づけにするべきかは、 まだまだ議論の余地があると思う。 冷戦構造前提、アメリカが世界覇権、の時代は終わ...
よくもわるくも、小林よしのりらしい、国防に対してまとめた本。 震災時の自衛隊の働きは、もっと認められてよいとは個人的にも思う。 とどうじに、自衛隊を日本として、どのような位置づけにするべきかは、 まだまだ議論の余地があると思う。 冷戦構造前提、アメリカが世界覇権、の時代は終わりつつあるので、 新しい時代の枠組みが必要だと思う。
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