心星ひとつ の商品レビュー
澪ちゃんに降りかかる人生の選択。 苦しみや葛藤、悲しみ。喜び。別れ…。 涙、涙での読了。 みをつくしシリーズでは、いつもみんながお互いを思いやり見守る温かな眼差しを感じます。 悩みながら成長していく澪ちゃんの姿に胸が熱くなりました! 人生の岐路となる展開にページををめくる手が止...
澪ちゃんに降りかかる人生の選択。 苦しみや葛藤、悲しみ。喜び。別れ…。 涙、涙での読了。 みをつくしシリーズでは、いつもみんながお互いを思いやり見守る温かな眼差しを感じます。 悩みながら成長していく澪ちゃんの姿に胸が熱くなりました! 人生の岐路となる展開にページををめくる手が止まりませんでした。 面白かった!
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みをつくし料理帖、今回も面白い。 つる家の料理人として帰路に立たされた澪。 種一と芳、それぞれが違う提案をするが、澪を仲間を思ってのこと。 「心星ひとつ あたり苧環」で店主が小松原にガツンと言った言葉にグッとくる。
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胸が詰まって詰まって、私までご飯が喉を通らなくなった。 あんな素敵なプロポーズを受けたのに、どうして素直に喜びきれない苦しさ。 周りの人の想いも、本人のことを思ってるのにどうして余計に重荷になる。 人の想いはどうにも重い。 その中で大きな決断を迫られる主人公。 どんな選択をし...
胸が詰まって詰まって、私までご飯が喉を通らなくなった。 あんな素敵なプロポーズを受けたのに、どうして素直に喜びきれない苦しさ。 周りの人の想いも、本人のことを思ってるのにどうして余計に重荷になる。 人の想いはどうにも重い。 その中で大きな決断を迫られる主人公。 どんな選択をしても後悔する。 その中でどれを選ぶのか。 それにしても今回の小松原は素敵だった。 2021.2.14 19
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※このレビューにはネタバレを含みます
本作は全十巻のシリーズの六巻目となる。物語は折り返し地点を過ぎたところである。四話収録されているのは、他の巻と同様だが、『心星ひとつ』では澪は多くの岐路に立つこととなる。おのれよりも、他者への慮りを先立たせる澪にとって、苦しい選択を迫られる話が多い。料理店「つる家」の行く末、幼馴染の野江との思いがけない邂逅、身分違いの恋路の行方……。五巻を費やして、庶民派の矜持は捨てることなく、江戸でも指折りの料理店の料理人となった主人公に、いつの世でも同じ倣いながら、様々な人々、物事がすり寄ってくる。一つではなく、四話の話の中でいくつもの選択を迫られることとなるだけに、本作は読みごたえがある。 ところで、本シリーズを読み、江戸時代の身分制度について時折感慨深く思わされる。澪の出身地でもある商人の街、大坂ではあるいはそうでもないのかもしれないが、当時の江戸の町は完全に武家社会である。歴史を学ぶときに聞かされた「士農工商」の身分制度さながら、ヒエラルキーの最上位である武家に生まれた者とそうでないものは、容易には交われない。本作の最終話では、ヒエラルキーの階層を乗り越えることの困難さについても語られている。女は男の三歩後ろを歩くのが当たり前の世で、女だてらに商売で料理人をやることさえタブー視されていた時代、さらに武家それも旗本の家に入るとなれば、澪の苦悩もいかばかりか。 『みをつくし料理帖』に出てくる者たちは、いずれも多くの言葉を費やさない。大阪の有名な高級料理店でご寮さんを務めていた芳は、時として一言で相手を射抜くような言葉を発するが、その他の者たちは決して饒舌ではない。おのが思いを言葉にするのが、どちらかと言えば下手、もしくは苦手である。そして、そのせいか相手の様子を見て、視線の意味を懸命に汲みとり、わずかな言葉を補うようにして相手に寄り添ってゆく。そうした特性を持つ者たちが繰り広げる物語だけに、小松原が語った一言のダンディズムが際立つ。曰く、「ともに生きるならば、下がり眉が良い」 コロナウィルス禍で、永田町に巣喰う年寄り連中が「不要不急の外出自粛」とおのが行動を棚上げにして叫び始めた頃から、料理業界でもデリバリーという提供形態が流行しはじめた。現代であればデリバリーと称して、そのサービスを享受しない者にとっては迷惑なだけだが、交通ルールなど度外視した暴走自転車を乗り回す者たちが料理を届けてくれる。だが、江戸の世ではそのような仕組みはない。自転車のような手軽で時間をかけない移動手段を持たない者たちに、火を使う時間を限られてしまったつる家が打ち出した戦略が、「割籠(わりご)」すなわち弁当である。熱々の料理を供することができなくなったつる家の苦肉の策ではあるが、白木づくりの弁当箱を返却してくれたら、四文おまけの十六文で割籠を売ってくれるという庶民泣かせのシステムである。十六文と言えば、落語の「時そば」にもあるように、当時かけそば一杯の値段に相当する。弁当一つの値段だと考えれば、かなり安いだろう。 いきなりつる家と澪自身の料理人としての運命を左右する出来事から始まるシリーズ六巻目は、表題にもなっている『心星ひとつ』での小松原、もとい旗本小野寺家と澪との関わりで終わる。最終話の最後で、いまやつる家の主治医ともいえる源斉が、店に立ち寄ったにもかかわらず、澪の振舞う料理を食べることもなく、あまつさえ小雨が降る中を持ってきた傘も忘れて店を出ていくシーンがある。つる家の面々はこの意味を図りかねているかと思いきや、店主の種市が源斉の思いを感じ取る。店主は源斉の思いを呟くが、その呟きもやはり一言。多くの言葉を費やすことはしないという本作の原則は、ここでも生かされている。最終話には、男のダンディズムともいうべき雰囲気が湛えられている。 物語が大きなうねりを迎える『心星ひとつ』は、ここまでの前五巻のいわば長い前置きがあって楽しめる。すばらしい物語ばかりが収められているが、その素晴らしさや楽しさは、やはり前五巻の物語が基となって生み出されるのだろう。是非とも『心星ひとつ』をお薦めしたいが、同時に、ゆめゆめ前五巻を読むことなくいきなり本作を読むことはしないでほしい。第一巻から順に、読み進めでほしいと思う。読めばたちまち、物語の中に生きる者たちは生き生きと動き出すだろう。五巻の物語など、あっという間に読了できる。『心星ひとつ』を読んで確信した――自信をもって、お薦めできる物語である。
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もう何なん! 何でこんな次から次へと澪ちゃんに「どうしようもない選択」ばっかり強いられるん! これはしんどすぎる…! と、思いながら読んだ。 ほんま、次から次から…(ちょっと怒ってる? 笑) これって澪ちゃんが周囲が、彼女の技量や人間性を高く買って、 「このほうが澪にとって幸せ...
もう何なん! 何でこんな次から次へと澪ちゃんに「どうしようもない選択」ばっかり強いられるん! これはしんどすぎる…! と、思いながら読んだ。 ほんま、次から次から…(ちょっと怒ってる? 笑) これって澪ちゃんが周囲が、彼女の技量や人間性を高く買って、 「このほうが澪にとって幸せやろ?」 と、その人の物差しで「いいようにしてやる」と、思いながら動いているからめっちゃややこしいんやなあ。 もちろん澪ちゃんに打診してくる人の打算もあるけど、それにしても周囲はみんな澪ちゃんをそれぞれの角度から評価しているのがわかるだけに、澪ちゃん本人も、その身内(に近い人たちも)否定しきれないという、この、袋小路感…。 ただのおせっかいならまだスッパリ断れるのにね。 澪ちゃんを買っていて、かつ、悪いようにはしたくないという(先方の)好意もちゃんとあるだけに、めちゃくちゃややこしいな。 でも、澪ちゃんが本当に欲しいものは何なのかだけは欠落したまま話が進んでいくねんな。 だからこそのこのタイトル、ほんで、エンディングやったんやなあ。 「エッ!? そういう展開になるの!?」 と、ちょっと意外に感じたりもしたけれど、それはそれでいい未来があるのかもなとも思った。 ほんま、澪ちゃん以上に彼女の行く末と幸せに気をもんでるよ。果たして彼女はどう決断するのか。早く続きが知りたいので、即(続きを)リクエストした。 ところで中盤で芳さんが、佐兵衛さんと澪ちゃんを夫婦にして天満一兆庵を再建してくれたら、と、思っていたなんて、全然知らんかった…(笑)。 そうか…。そういう理想もあったのか…。 ほんま、みんなの心のうちなんて様々やね。 さて続きはどうなるのか。 何かを得るためには何かを諦めなければならない、ではない結論が、あればいいなあ。
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女房殿になってくれるか。 一緒に生きていくなら下がり眉がいい。 ぎゃーーーーーー! って悲鳴あげました。 このまま幸せに、幸せになってほしかった、、 好きな人と添いとげる幸せも、 味わわせてあげたかった、と、おもってしまう
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人生の大きな帰路に立たされ、どちらを選ぶべきなのか苦悩する主人公を、ひたすら応援しながら読み進めた。続きが気になって、頁を捲る手のスピードが(笑) 最後の最後、やっぱり料理で人を幸せにしたいと感じる主人公の心星に、小松原様との恋を案じつつもどうか自分の思う道を大切に進んでほしいとエールを送りたい気持ちでいる。 これまでの巻と終わり方が違うので、次が気になってしかたない(笑)
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澪は悩みに悩んだ末に神田須田町の店をただ同然に売るという申し入れを断った。また、吉原扇屋に腕を認められ吉原内に店を持ち天満屋一兆庵を再興し野江の身受けの道がつながる提案も断った。そして、思いを寄せる身分違いの小松原こと小野寺数馬の妻女に収まる道筋も心星ではないのではと心が揺れる。
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仕事も結婚も周りの幸せも、全てうまくいくことないのは、この時代も今もそう変わらないものなのか。 りうさんが恋はしておきなさいって言ってたこと何回も思い出します。
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