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心星ひとつ の商品レビュー

4.3

388件のお客様レビュー

  1. 5つ

    156

  2. 4つ

    151

  3. 3つ

    35

  4. 2つ

    5

  5. 1つ

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2023/02/10
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

「自分の中に潜んでいる譲れないもの、生きる標となる心星」と「厚く垂れこめた雲を突き抜ける瑞風」とが、源斉と澪と野江を天に誘ってしまう。あたかも、地上に残る美緒、早帆そして柳吾の願いや希望、激励を飛び越えて。 料理の神さまに愛されし人の運命は、これだろうか。食する人の喜びに絡み取られて動けない。そして、”心星がある”ことを喜ぶべきだろうか、悲しむべきだろうか。悩むところです。 「ひとは与えられた器より大きくなることは難しい」柳吾は語るが、私たちは知っている。澪の器は、つる屋ではない、雲外蒼天であることを。だから、才能はすり減らないことを。 「一柳の店主同様、ご寮さんもまだまだ若い」と言い切るりうの意味深な含みを胸に、次の展開を待とう。毎回のことですが、野江ちゃんが出てくる場面は、なぜか涙を誘う。

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2023/01/28

いゃ〜、こんな面白かったら、いけねぇよう。 シリーズの中でも一番良かった。 今回は究極の選択の連続。前半は澪の働く場所についての選択、後半は想い人小松原との縁談に関する選択。 あっちを立てれば、こっちが立たず。逆も然り。人生とはなかなか上手くいかないものですね。 しかし、ホント...

いゃ〜、こんな面白かったら、いけねぇよう。 シリーズの中でも一番良かった。 今回は究極の選択の連続。前半は澪の働く場所についての選択、後半は想い人小松原との縁談に関する選択。 あっちを立てれば、こっちが立たず。逆も然り。人生とはなかなか上手くいかないものですね。 しかし、ホントにこの物語の登場人物はみんないい! いろんな意味で丸く収まってほしいと思うのであります。 7巻が楽しみです♪オススメ!

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2023/01/06

料理人として、ひとりの女性としての選択肢を迫られる澪。 誰かが幸せになったとしても、誰かが幸せでなくなる。 とても難しい選択。

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2023/01/05

苦悩、苦悩、苦悩の第六巻です(>人<;) お澪坊もつる屋のメンバーも…悩みに悩む! 皆んなの思いは同じなんです。 お澪坊が幸せになること! わたしの心星はなに? その答えの第七巻にいそがねば‼︎εε=ε=┌(; ̄◇ ̄)┘

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2022/12/06

わいのお澪坊(遂になんかキモいこと言い出した!)が全編にわたって悩みに悩みまくる『みをつくし料理帖』シリーズの六 何かを選ぶということは、他の何かを捨てるってことなんかな〜?ほんとにそうなん? つる屋の面々、ご寮さんにあさひ太夫こと幼なじみの野江たちのことを思うあまりに決断を...

わいのお澪坊(遂になんかキモいこと言い出した!)が全編にわたって悩みに悩みまくる『みをつくし料理帖』シリーズの六 何かを選ぶということは、他の何かを捨てるってことなんかな〜?ほんとにそうなん? つる屋の面々、ご寮さんにあさひ太夫こと幼なじみの野江たちのことを思うあまりに決断を先延ばしにしてしまう澪 悩んだ末に澪が下した決断は巻の七で明らかになる!早く読まなきゃ! でもその前にお澪坊には言っておきたい 「でもな澪、あんたが幸せになるんがわてらの一番の幸せなんやで」(お前はどの立場で言うてんねん)

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2022/11/13

道を選ぶってむずかしいよね。 なぜ、それを選べたのに手を離してしまったんだろう、でも、選ばなかったんだよねということってある。きっとそれが自分を大事にしたってことなんだな。 ふっと自分をかえりみてしまう。

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2022/09/12

人の道は幾重にも分かれ、どちらの道を選ぶか迷い悩む。どの道を選んでもそれは一つの人生であろう。しかし己の気持ちを偽って進んではいけない。源斎が教えてくれた心星。自分が本当に進みたい道を澪は見つける。大きな店に行く事でもなく、大切な人を守り救う事でもなく、好きな人と添い遂げる事でも...

人の道は幾重にも分かれ、どちらの道を選ぶか迷い悩む。どの道を選んでもそれは一つの人生であろう。しかし己の気持ちを偽って進んではいけない。源斎が教えてくれた心星。自分が本当に進みたい道を澪は見つける。大きな店に行く事でもなく、大切な人を守り救う事でもなく、好きな人と添い遂げる事でもないのであろう。ただひたすら料理の道を極め、人々に幸福をもたらす事。揺れ動く気持ちを丁寧に語り素晴らしい作品でした。器は自分で大きくするものというりうの言葉が胸に響きます。大好き度❤️❤️❤️

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2022/08/15

何でこんなに切なくて泣けるんだろう。 うまく行かなくて思い通りに行かない澪を見てると胸が苦しくなる。 雲外蒼天だけど、切ないなあ。

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2022/08/10

新しい環境へ踏み出すのはとても勇気がいる。 澪がつる屋に残る決心をしたのは、そこに心星があったから。 逆に今の場所に喜びや充足感がないのなら、心星が見える場所を求めて踏み出してもいい、踏み出した方がいいということかな。

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2022/04/18
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

図書館で借りたもの。 天満一兆庵の再建話に悩む澪に、つる家の移転話も舞い込んできた。幼なじみの 野江との再会、小松原との恋の行方は?澪はつる家の料理人として岐路に立たされる――。 シリーズ6作目。 小松原が店に来た時には、2人きりにさせてあげようという周囲のはからい。 店主の種市がおかしくっておかしくって。 「お澪坊、済まねぇが、俺は何だか急に眠くなっちまった。あとは頼んだぜ」 天満一兆庵の再建とつる家の移転、どちらの提案を受けるのか…。 “この店が好きなのだ。間仕切り越しに、お客が澪の作った料理を幸せそうに食べる姿を目にする時、どう言い表せば良いのかわからないのだが、両の手を合わせて何か感謝したくなる。” つる家存続で良かった。皆が居るつる家がいい。 野江との襖越しでの再会は、涙なしには読めなかった。 町内で小火が続き、飲食店は朝8時から10時までしか火を使えなくなってしまった。 冷めた料理に、夜の客は減り…。 そこで考えたのがお弁当。 これが大当たり! 弁当箱を返せばお代が安くなる、というのもいい。 小松原の妹と母から、2年武家奉公してから嫁いでこないかとの申し出。 “「俺の女房殿にならぬか」” “「ともに生きるならば、下がり眉が良い」” 小松原にもそう言われ、悩みに悩んで小松原と添うことに決めた。 けど…。 “想いびとと添えるだろう喜び。 野江とは二度と逢えぬだろう悲しみ。 種市や芳の思い。清右衛門の失望。塗り箸は格が低い、という早帆の悪意なき指摘。考えれば考えるほど、心が四方八方から引き千切られてら散り散りになりそうだった。” 澪の譲れない、辿りたい道とは “温かい湯気が立ちのぼったその奥に、旨そうに料理を口にするお客たちの顔が浮かぶ。満たされたように帰っていく背中が映る。出来上がった料理の味をみる、澪自身の姿”であった…。

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