アナロジー思考 の商品レビュー
物事には表面的類似と構造的類似があること。進んでいる別の業界、世界から構造的類似点を見出し活用することで、新しい発想や改革に繋がる。 なるほどなと思いつつ、本書にも書かれているようにすぐに実践できることではなく、この思考法を訓練しないと難しそう。
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アイデアの発想に有用なアナロジー思考のメカニズムや鍛え方を解説した本。 構造的類似性に着目する、抽象化をする等、書かれていることは一貫しており、わかりやすかった。
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細谷氏の『「具体⇄抽象」トレーニング』と『地頭力を鍛える』に感銘を受けたので本書も読んでみた。アナロジー思考について因数分解し言語化されているためそのメカニズムがとても分かりやすい。 自分はこれまで興味の赴くままに研究したり勉強したり本を読んできた。 仕事も趣味も、経歴がバラバラ...
細谷氏の『「具体⇄抽象」トレーニング』と『地頭力を鍛える』に感銘を受けたので本書も読んでみた。アナロジー思考について因数分解し言語化されているためそのメカニズムがとても分かりやすい。 自分はこれまで興味の赴くままに研究したり勉強したり本を読んできた。 仕事も趣味も、経歴がバラバラで、積み重ねが低い。それが故にこの資本主義社会の中では専門性が薄くなってしまい成果を出しにくくなっていた。それが一つのコンプレックスでもあったのだが、一方で「距離の遠い」多様性のある知識・経験をしてきたことが、今の自分のアナロジー思考を育んできたことを理解した。 私が本書から特に学ばされたのは、課題を徹底的に考え、明確にし、抽象化すること、そしてその課題意識を常に持つことで「アンテナを張る」ことが、閃きに繋がる、というヒントだ。 もしかしたら、課題を徹底的に突き詰めて、様々な視点から類似点を考慮することを「意識的に」行うというプロセスをきっちり行えば、その時点で過去の知見からくるセレンディピティを引き起こせるのかもしれない。 いずれにせよ、まだまだ思考の深さが不足していることを痛感させられた。
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演繹法、帰納法と並ぶ思考様式である「アナロジー」。 1番初めは学生時代のビジネスリテラシーが皆無だったころに触れ、当時は内容はあまり理解していなかったのですが、、、。 社会人経験を多少経て読み直してみました。 読んで思ったのは、「アナロジー思考」はその思考様式を手段として身につけ...
演繹法、帰納法と並ぶ思考様式である「アナロジー」。 1番初めは学生時代のビジネスリテラシーが皆無だったころに触れ、当時は内容はあまり理解していなかったのですが、、、。 社会人経験を多少経て読み直してみました。 読んで思ったのは、「アナロジー思考」はその思考様式を手段として身につけようとする類のものではなく、目の前の課題を解決しようとする過程で自然と身についていくものなのかなと。 自分が知らない領域の課題解決に真摯に向き合う過程で、過去の自分の経験(自分の知っている領域の課題解決)、抽象化したエッセンスが役に立つと思います。 「アナロジー思考を身につけよう!」と考えるより、目の前の問題解決を深堀って成功体験を積んだ上で、「なぜその成功を生み出せたのか?」をしっかり振り返り、抽象化したエッセンスを自分の血肉にしていくことが大事だと感じました。 「アナロジー思考」の基本を学ぶのに最適な本です。
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アイディアの出し方を論理的に、視覚的に学ぶことができ、考え方を整理することができた。 いろんな知識を知っているだけの物知りで終わらずに、つなげることができるアイデアマンになれるよう日々本を読み、人と喋る時にうまくアウトプットできるようになりたいなぁ。
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【before】この本を読む前の私は、これらを知りませんでした。 ・「才能の最良の指標は、アナロジーに気づく能力である」ウイリアム・ジェームス ・アナロジーとは「複雑な事象に潜む本質的構造を見抜き、別分野に応用すること」 ・新しい概念を説明する時に頻繁に利用される。これまで人類が...
【before】この本を読む前の私は、これらを知りませんでした。 ・「才能の最良の指標は、アナロジーに気づく能力である」ウイリアム・ジェームス ・アナロジーとは「複雑な事象に潜む本質的構造を見抜き、別分野に応用すること」 ・新しい概念を説明する時に頻繁に利用される。これまで人類が発見してきた様々な新しい概念も、初めは既存の概念とのアナロジーで説明されてきた。 ・アナロジーを使う3つの目的は、自分の理解・他人への説明・新しい発想。 ・アナロジーとは、全く関係ない世界から借りてくる発想のことである。 ・「進んでいる世界で存在するが、同じ構造だが遅れている世界では存在していないもの」を発見してその穴を埋めることで、遅れている世界にとっての新しいアイディアとなる。これがアナロジーの基本。 ・アナロジーはアブダクション(仮説的推論)の一つである。 ・抽象化の代表例が「数字」と「言葉」 ・対称性(シンメトリー)が、構造的に美しいものの代表例である。我々が「美しい」と感じているのは、そこに潜んでいる構造のこと。 ・スマートグリッド(次世代送電網)は、家庭や工場ごとにスマートメーター(インテリジェント端末)を取り付けて、電力需要を正確に把握し供給と最適にマッチングさせて電力の全体最適化を図る技術のこと。 ・個人と組織の構造が「もはや巨大な生産手段が不要」という構造的変化を促す要因を引き金として、集中型から、再び産業革命以前の分散型に戻ってきている。 ・ダーウィンの進化論、アインシュタインの相対性理論など革新的なアイデアが、発表時に一般に理解されにくかった最大の原因は「類似領域がない」つまりアナロジーが利かないことだった。 【気づき】この本を読んで、これらについて気づきを得ました。 ・アナロジー思考力の強い人は、あらゆることを関連付けて考え、全ての事象を学びとアウトプットの対象にする。 ・個別事象を抽象化して応用することは人間の知能の基本で、高度な知的活動。 ・時代は大きなパラダイムシフトを迎えている。物理空間から、バーチャル空間。クローズドから、オープン。ハードな結び付きから、ソフトなゆるい結び付きへ。 ・往々にして「限られた領域しか対象のアイディアに使えない」と思い込んでいる。 ・制約条件内だけでは組み合わせも限定され、陳腐なアイディアになってしまう。 ・「佐藤可士和の超・整理術」大きさ・形・硬さ、全てバラバラだから整理がしにくい。BOX というフレームを設定してフォルダのように入れ子にすれば、見た目は驚くほどすっきりする。ボックス内は多少乱雑になっても構わない。 ・アナロジーに重要なのは構造的類似を見つけること。表面的類似に比べて見つけるのが難しい分、その価値も大きい。 ・類似性の発見に必要なのが抽象化能力。表面的類似性を意識することなく構造的類似性を探り当てる能力こそ、抽象化能力に他ならない。 ・抽象化能力の中でも「構造化」という思考はアナロジーでは特に必要な能力。 ・「言葉」という抽象化の武器により、人類は飛躍的な知的発展を遂げてきた。 ・抽象化思考力が高い人には「図解してシンプルに考える、極論して二項対立で考える、例え話が上手い、美しさにこだわる」などの思考の特徴がある。 ・現在の歴史教育を考えると、「構造を把握する」というトレーニングが不十分。 ・「他人の開発したものは信用できない」という考え方が、オープンイノベーションが進まない主要原因となっている。まさに個人にも当てはまり「仕事を任せられない人の構図」とほぼ一致する。 ・「忙しいから〇〇ができない」→要するに「優先順位が低い」といっている。 ・抽象概念を扱うことは、いわゆる難しい本(抽象度の高い言葉で書かれた本)を読み、いかに身の回りの経験と結びつけて抽象概念のレベルで考え抜けるか、が問われる。数学や哲学の本を読むのは、こうした位置付けでも有効である。 【TODO】今後、これらを実行していこうと思います。 ・「対象領域の外側」から持って来て、アイディアの質と量を飛躍的に広ける。(これが「借りてきて組み合わせる」の意義) ・効率的に整理するために、適切な収納箱を用意する。 ・単発の整理だけで終わらせず、常に意識して継続し習慣化する。 ・整理されていないことを「気持ち悪い」と感じるようにし、継続・習慣化する。 ・有効に収納するために、思い切って捨てる。 ・オープンイノベーションの発想をする。(個人の強みを生かしながら、自分の弱い部分は専門家に「外注する」ことで、スピードに対応)
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関係性や構造を見抜く。 シンプルに言うと、それがアナロジー思考らしい。 考え方はとてもシンプルなので理解しやすい。そのため、思考法の解説は短めで、様々なタイプの事例紹介が多い。
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アナロジー思考とは、類推すること。知らず知らずのうちに日常的に行っていました。新しいアイデアを生み出すには、「遠くから借りてくる」=異なる分野のアイデアをその分野に落とし込む必要があることを学びました。また、日頃から抽象化思考能力を高めるために、類似点を見つけることやたとえ話を上...
アナロジー思考とは、類推すること。知らず知らずのうちに日常的に行っていました。新しいアイデアを生み出すには、「遠くから借りてくる」=異なる分野のアイデアをその分野に落とし込む必要があることを学びました。また、日頃から抽象化思考能力を高めるために、類似点を見つけることやたとえ話を上手くする訓練が必要だと思いました。途中、わたしには難解な箇所も多く、完全に理解することはできませんでした。
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アナロジー思考でものごとを考え、自分にとっての経験として落とし込んでいく重要性やそうした思考のクセをつける方法などについて書かれた本。まさに自分が欲している能力でありつつも弱い部分である自覚があるため、記載されているフレームワークを意識して日常生活への見方を少しずつ変えていきたい...
アナロジー思考でものごとを考え、自分にとっての経験として落とし込んでいく重要性やそうした思考のクセをつける方法などについて書かれた本。まさに自分が欲している能力でありつつも弱い部分である自覚があるため、記載されているフレームワークを意識して日常生活への見方を少しずつ変えていきたい。
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アナロジー思考の良い点や活用例が多く書かれていて、実際どう日常に活かすかはあまり書かれていないように感じたため、アナロジー思考をまだ養えてないのだと実感しました。まずは何事も自分に置き換えて考える癖をつけたいと思います。
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