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アナロジー思考 の商品レビュー

3.8

80件のお客様レビュー

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2019/06/12

アナロジーという聞き慣れないキーワードだが、中身はほんと短かにあり、自分もやってることだとわかった。一応、理系出身だからか、抽象化の話しなど自分が腹落ちし易い内容でした。自分は間違いなく抽象化をすぐしちゃうタイプです。

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2019/06/08

「構造を見抜く」ことの重要性や威力が語られており、ためになった。たまたまだが、私も本書に例示されていた「分配・収納」の構造の問題で悩んでいたのだが、解決のヒントを得られた (私の場合は一定のレベルの小箱を用意しつつ、小箱に入らないものは無理に分けずに大箱に入れる、というのが解)。...

「構造を見抜く」ことの重要性や威力が語られており、ためになった。たまたまだが、私も本書に例示されていた「分配・収納」の構造の問題で悩んでいたのだが、解決のヒントを得られた (私の場合は一定のレベルの小箱を用意しつつ、小箱に入らないものは無理に分けずに大箱に入れる、というのが解)。アナロジーはフレームワークや数式化 (モデル化) と同じだが、アナロジーには弱点もある。ただ、それを補ってあまりある利点やパワーがある。今後、考え事をするときに意識したいと思った。 後書きにもあるが、「事例や方法論」をもっと知りたい。

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2019/05/12

・抽象化による類似の発見を日々行う癖をつけることで、構造的類似に基づく課題仮説を行える ・構造的類似の例として、製品ライフサイクルの速度、バリューチェーン間の交渉力(≒資源の希少性?)、財務構造の特性、プロフィットチェーン、染み出しのしやすさ(≒製造、販売、管理等の参入障壁の低...

・抽象化による類似の発見を日々行う癖をつけることで、構造的類似に基づく課題仮説を行える ・構造的類似の例として、製品ライフサイクルの速度、バリューチェーン間の交渉力(≒資源の希少性?)、財務構造の特性、プロフィットチェーン、染み出しのしやすさ(≒製造、販売、管理等の参入障壁の低さ、人材の流動性)

Posted byブクログ

2021/08/08

普段なんとなく使っていた考え方をきれいに整理してくれている。アナロジーは演繹・帰納とは異なるアブダクションというのは初見だった。抽象化について、個人的には、「抽象化は過ぎると結局毒にも薬にもならないことが多い」と考えていたが、そこは、「尖った事実」を抽象化することが重要だという。...

普段なんとなく使っていた考え方をきれいに整理してくれている。アナロジーは演繹・帰納とは異なるアブダクションというのは初見だった。抽象化について、個人的には、「抽象化は過ぎると結局毒にも薬にもならないことが多い」と考えていたが、そこは、「尖った事実」を抽象化することが重要だという。まさにそのとおりだと思う。

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2018/09/02
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

「予定通り進まないプロジェクトの進め方」に載っていた参考文献からチョイス。著者の細谷功氏は、東大→東芝→E &Y→クニエ。過去の著書「地頭力を鍛える問題解決に活かすフェルミ推定」も良書。 感想。良書でした。備忘録多い。図表がとても良い。 各章のまとめ+図表だけでエッセンスは十分伝わる。 解説のための例え話が多くて、長いので、適宜読み飛ばす。 備忘録。 ・アナロジー思考とは類推のこと。異なる世界の関係性から類推して、自分の直面する世界の仮説を考える思考法。 ・アナロジー思考は、論理的な推論である演繹法や機能法とは異なる。仮説的推論に相当。 ・効果的な活用方法は、よく知っている世界の構造を、よく知らない世界の構造推論に利用したり、進んでいる世界の構造を遅れている世界に、とか。 ・二つの世界の距離が遠いほど良い。お隣さんの世界の構造を借りるのは、パクリとか、単なる真似程度で価値が低い。例えば、ビールの製造ラインを見学して、日本初の回転寿司を発明した元禄寿司とかくらい世界が離れていると価値が高い。 ・表面的な事象を真似るのではなく、構造的な特徴を真似るのが良い。 ・別の世界の構造や関係性を真似る(借りてくる)時には、物事を抽象化して考えて、共通点を見つけるところから始める。また相違点にも着目すべき。そうすると思考の質が高まる。 ・抽象化思考は、図解してシンプルに考えたり、極論し二項対立で考えるのがコツ。 ・「多様な知識や経験」+「アナロジー(つなげる力)」=アイデアマン。アナロジーが足りないと単なる物知りで終わる。 ・つなげる力を高めるには、自分の関心事を悩み、考え続けること。これが所謂アンテナを張った状態になる。この時に「自分の直面している問題は特別・特殊で、他のケースなど参考にならない」と思わないことも重要。人は得てしてそういう思考に陥りがち。 ・抽象化能力を高めるには、所謂ハウツー本ばかりではなく、即効性のなさそうな本、概念ばかりな本、哲学書とかぎ役に立つ。

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2017/11/16

謎かけの奨め。 アナロジーは構造的類似を活用するので,ベースとターゲットの構造を抽出すること,比較することが大切。表面的な具体の世界にとらわれずに抽象的に考えることで,他の領域知識を使うことが可能になる。

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2017/08/13
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

・アナロジーとは複雑な事象に潜む本質的構造を見抜き、それを別の分野に応用すること ・個別の具体論ではなく抽象化された「構造レベルの」議論であり、それがあってはじめて個別の具体論が意味を持ってくる ・「厳密でない推論」とでもいうことができ、アナロジー思考はこのアブダクションに相当する ・表面的類似とは、「属性レベル」の類似 ・「関係/構造レベル」の共通点とは、属性レベルのように1つ1つの対象物の性質の類似性ではなく、それらが2つ組み合わさったときに、対象物の相互間に存在する「関係性」や、さらに対象物が3つ以上になって複雑な関係が構成される場合の「構造」の類似性 ・環境変化が激しく先が見えない現在では、同業他社の領域と思っている事例は実はこの「おやじギャグ」領域に入っている可能性があるので注意が必要 ・「尖った具体的事実」と「抽象化で構造を見抜く力」の両輪がそろってはじめて新たな発見が生まれる ・新しいアイデアを生み出すためには2つの要素が必要である。つまり1つ目は多様な知識と経験を重ねることであり、もう1つが本書のテーマであるアナロジーの力 ・すべて具体的に説明されなければ実践できない受動的な姿勢を身につけてしまうことは他方で非常に危険なことといえる

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2017/08/01

★単なる「雑学博士」と発想力豊かな「アイデアマン」を分けるものはアナロジー思考。 ★アナロジー思考は抽象化思考力。似ているものを直接真似する事はアナロジーではない。個別事象を抽象化して応用する、高度な知的活動。 ★同じ共通点を持つ様々な世界を行き来して、1つの世界での気づきを他の...

★単なる「雑学博士」と発想力豊かな「アイデアマン」を分けるものはアナロジー思考。 ★アナロジー思考は抽象化思考力。似ているものを直接真似する事はアナロジーではない。個別事象を抽象化して応用する、高度な知的活動。 ★同じ共通点を持つ様々な世界を行き来して、1つの世界での気づきを他の世界へ飛ばしていく。 ★無理やりにでもターゲット領域に当てはめたらどうか?と考える事で思わぬアイデアが出る。 ★アイデア発想では進んだ世界から借りてくる。 ★アイデアは隣の相手から借りてきたら単なるパクリだが、誰も知らない遠くから借りれば、アイデアの斬新さも高まる。 ★類似には「表面的」と「構造的」類似があり、アナロジーに重要なのは関係性に関する類似である「構造的類似」を見つける事。 ★たとえ話が的確、格言好き、極論して二項対立で考える、シンプルに表現、似顔絵やあだ名付けが上手い、美しさに拘る、飽きっぽく話がよく飛ぶように見える→抽象化思考力の高い人。 ★歴史の構造から未来を予測する ★アイデアを他の世界から借りてくる力=水平方向の繋ぐ力。垂直方向の繋ぐ力=セミナーや教科書に出てくる抽象的かつ一般的な話を具体的な世界に展開する力、あるいは身の回りの個別事象を抽象化して他に繋げる力。 ★常に全ての事象を自分の関心事に持ち込む ★自分の業界は特別、特殊ケースだと考える事は思考停止を意味する。特殊さすら一般化できる可能性もある。入念に事象を観察する。

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2016/11/03

イノベーションを起こすには、アナロジーが有効。 イノベーションの機会は突然新たに降ってくるわけではない。常に物事を観察し抽象化する中で構造を明らかにし、一見関係のないものの共通点を見つけるアナロジーにより、ひらめきが得られるということ。

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2016/08/21

類推について一冊丸々書かれた本。普段、無意識にやっている、ここの話はこっちの業界や業務にも応用できるんじゃないかという考え方を体系化しているもの。その点では新鮮さはある、が、読み終えた後すぐに仕事に活かすのは容易ではないというか、何か壁にぶつかった時に選択肢の一つとして残しておく...

類推について一冊丸々書かれた本。普段、無意識にやっている、ここの話はこっちの業界や業務にも応用できるんじゃないかという考え方を体系化しているもの。その点では新鮮さはある、が、読み終えた後すぐに仕事に活かすのは容易ではないというか、何か壁にぶつかった時に選択肢の一つとして残しておく感じ。類推はヒラメキみたいな点もあるような気もする。こんな事例も言われてみれば類推かー!という発見はあるので、読んで損はないとは思う。可もなく不可もなく。

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