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スピカ ~羽海野チカ初期短編集~ の商品レビュー

4.2

179件のお客様レビュー

  1. 5つ

    55

  2. 4つ

    81

  3. 3つ

    16

  4. 2つ

    1

  5. 1つ

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2011/08/04
  • ネタバレ

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「冬のキリン」と「イノセンスを待ちながら」が特に良かった。 こどもは大人が思っているよりもずっと賢くて純粋。だからお父さんが自分の夢を息子のために犠牲にしていることにだって気付いている。ただ、お父さん自身はそれに気付かない。お互いを思いやっているのにどこか食い違っている。でも2人ともとても優しい。 実はイノセンスも押井監督の作品も観たことがなかったのだけれど、いつか観てみたいと感じた。

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2011/08/03

気付いてたんだ………もしかすると ぬい止めてしまったのは このボクではないか? この父も、 そして キリンも……… 本来 在るべき 場所から こんな こんな はるか 遠くに……… 『冬のキリン』より

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2011/08/03
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

このコミックスの印税収入は全額 被災者の方への義援金となるそうです。 羽海野さんの作品は、とても丁寧に書き込みがされていて、 細かい文字ほど気を抜けません。 切ないけれど、前向きなところが好きで、 何度も何度も読み返したくなる所が魅力です。

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2011/08/03

懐かしい漫画が一番始めにある。 刷りだしを持ってる。 捨てられない。 同人誌の頃から好きで。 高村薫本は全部ある。 一回でもお仕事を一緒にしたかった。 でも、もう編集なんて仕事は、自分はできない(笑)

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2012/09/15
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

一つ一つが好みでした。 キオのお話・・・とってもかわいくてほっこりしました。緑の犬飼いたい。 夕陽キャンディー・・・たった6ページなのにやられた。先生イケメンすぎです! スピカ・・・ヒロインかわいい。だがそれ以上に主人公の高崎くんにホレた。

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2011/08/02

羽海野チカの、初期短編集。 漫画の短編集、というのはなんだか新鮮。 思わず涙が出てしまいそうな、素敵な「言葉」が詰まっていた。 漫画というより、本のような気もする。 絵だけで読める漫画ではない。 文字を読むことが重要な漫画なのかな。 「冬のキリン」「スピカ」「花のゆりかご」が...

羽海野チカの、初期短編集。 漫画の短編集、というのはなんだか新鮮。 思わず涙が出てしまいそうな、素敵な「言葉」が詰まっていた。 漫画というより、本のような気もする。 絵だけで読める漫画ではない。 文字を読むことが重要な漫画なのかな。 「冬のキリン」「スピカ」「花のゆりかご」が★5つ。 薄い漫画だけど、全ての話を一気に読んでしまうのは勿体ない。 何度も読み返したくなる傑作。 買ってよかった。(;_;)

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2011/08/03
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『イノセンスを待ちながら』は、押井守の映画『イノセンス』の特集雑誌に寄稿された、羽海野チカのエッセイ漫画です。 羽海野さんの分身であるクマの自画像が、パトレイパーシリーズへの想いをモノローグする形式になっているのですが、語るクマの顔が無表情なコマが続くのが印象的。 コメディ映画を観ている最中、人はみなきっと顔は笑っているでしょう。 そしてまた、センチメンタルな映画を観ている最中、人によっては泣いてしまうこともあるかも知れません。 しかし、あとになってから、そうした感傷を反芻するときには、人はたいてい無表情であるように思います。 それは外面には漏出されず、ただただ頭のなかに留め置かれるのみ。 脳の神経回路をショートさせるかのように。 脆弱さを頭蓋の檻に閉じ込めておくかのように。 野生の生存競争において、即時的でない過去の感情の記憶を誰かに伝えることなど、無意味だからです。 どこかが痛い時に、自然と顔を歪めたり声をあげてしまうのは、誰かにそれを伝えて、助けてもらうためでしょう。 しかし痛みが過ぎ去ったあとになって、それを誰かに伝えることに、いったい何の意味がありますでしょうか? 切なさの想起は、痛みの記憶のアナロジーです。 それは他者に知らせるべきものなどでは決してないし、それを知らせることはむしろ己の弱さの表明です。 けれども、人は敢えて、己が弱さを他者に伝えたいという不合理な欲求を持つときがあります。 それはサヴァイヴと関係のない、ヒューマニティな遊びです。 そしてそれは、表情や叫喚といった、生態的な進化によって獲得されてきたファンクションによって、他者に伝導されるのではありません。 それは、言葉や、文芸や、また漫画といった、文化的な進化によって獲得されてきたアビリティによって、他者に伝達されるのです。 それは魂(ゴースト)の叫びではない。 ただ囁くのです、私の魂(ゴースト)が。 ******引用****** 光を絵で描くとき 絵描きはカゲを描きます 強い日ざしを表現する時は カゲの色もまた強くなります カゲの濃さが 光そのものの強さを決定したり するのです 「うしろのもの」 が 「その前にあるもの」を 押し出すのです ―― 『イノセンスを待ちながら』 p.100

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2013/01/22

どれも面白いけど、なかでも白眉は「はなのゆりかご」だろう。チャップリンの「街の灯」を思い起こさせる話で、ベタだけど泣かされる。羽海野チカが描く南雲しのぶを見られたのは思いがけない収穫w

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2011/11/03

1つ1つの話は短いけれど、良作揃いの短編集。羽海野チカさんが好きな方なら、読んで損はないと思います。

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2011/07/31

童話的な内容に絵がおそろしく合ってた。考えれば合いそうな絵だけど想像してなかったからおおってなるな。 アッーなのが一話入ってて反応に困ったけど、タイトルのスピカは話もキャラも魅力的にまとまってるし満足度の高い短編集。

Posted byブクログ