カラスの親指 の商品レビュー

道尾秀介【著】

2024/05/25

個人的には単に好みの問題で★4ですが、★5にしたのは、叙述ミステリとしても、どんでん返し小説としても、読みやすさや読後感をとっても、お手本のように高いレベルで纏まっており、読書の初心者から読み慣れた人までおすすめできる作品だからです。
翌年に発刊された“龍神の雨”を先に読んだのですが、今作の方が文章のレベルが高く感じました。道尾秀介作品を読んだのはは今作でまだ2冊目で浅いのですが、暗く重い文章よりも明るい文章の方が良さが光るように思います。
もちろん氏の作品の登場人物には不幸な生い立ちや後暗い過去を持つ人が多いと思いますが、今作はそんな中でも前向きに生きようと明るく振る舞う人々が描かれているため、文章的には明るいです。
明るい文章になると、作者の筆も生き生きしてくるような感じで、巧みな比喩表現が散りばめられ、心に残る登場人物の言葉も多くなります。
もしかしたら氏に限らず、暗い文章に深みを持たせる方がずっと難しいのでは？…などと、2作品に触れて、素人ながらに感じることができました。

2024/05/23

先に「カエルの小指」を読んでから「カラスの親指」の続編と知り、やっとこちらも読了！登場人物の出会いが書いてあったので順番が逆でも問題なく、面白かった！
辛い過去と向き合い未来に踏み出すために、他人同士の同居が彼らを変えた·····感動した。
そして、やはりまんまと騙された……さすが道尾秀介！

2024/05/18

分厚い本だなぁ〜
映画化された本を今更読むのはなぁ
そもそも表紙に映画化した時のキャストと宣伝が載ってるのはなぁ

と、思いつつも読み始めたら納得と作品。
伏線回収とはこのことかぁと教えてくれるし、
最後にしっかり答え合わせをした上で
解説でさらに深いところまで導いてくれる。

初心者でも読みやすい文章、構成だけど量があるので読み応えもあるいい作品。

2024/05/17

作中ところどころに小さい叙述トリックが仕掛けてあり、そちらに気を取られている間に大筋の叙述トリックに嵌ってしまう、そんな物語でした。
リアリティはあまりありませんが、物語にどんどん引き込まれていき夢中になって読めました。

2024/05/15

最初から最後まで色んな意味でずっと面白かった♪
悲しい過去からびっくりするラストまで読む手が止まりません☆
登場人物のキャラクター全てが個性的で魅力的…。
とりあえず今は早くカエルの小指を読みたいw

2024/05/14

面白すぎ！！！！星5ってゆうか10！！
道尾秀介さんの小説は“きこえる”しか読んだことがなくてあの小説の印象からこの小説も自分みたいなミステリー新参者じゃもしかしたら難しいのかなって思いながら読み始めたけど読みやすいったらありゃしなくてずんずん読めた。物語に引きずり込まれるってこう言うことを言うんだなって感じ。
500ページくらいあるのにあっという間だったし、とりあえずドンデン返しがありすぎておぉいまだあるんかい！って突っ込みたくなる、だから飽きない。
物語の初めは結構登場人物みんな暗い過去を持ってるから重めに感じるところもちらほらあったけど読み進めていくうちにドギマギさせられたり、かと思えば爽快感すごかったり最後はまさかの感動したりでコロコロといろんな感情を与えてくれるそんな面白い小説。
このドンデン返し気付ける人はすごいと思う笑

2024/05/08

やっぱり大好き、道尾秀介さん。終盤に近づくにつれて、勢いを増す物語。真実に近づく緊張。これだからミステリは、やめられない。どうなってしまうのか、楽しくて、頁を捲る。
今回もアナグラムが仕掛けられていたり、全体を通してのトリックと、鳥の英単語をたくさん知れました。とても、楽しんで読めました。

2024/05/15

会社の先輩に貸してもらって読み始めた作品。
どんでん返し、と聞くと身構えながら読んでしまうため、テツさんが最初からそもそも怪しかったり、鍵修理屋としての出会い方や劇団、トサカ、アナグラム、全てに引っ掛かりを覚えて、最後の結末を読んでもあまり驚きはなかったので残念。自分が捻くれているだけだけど…。
でもタイトル『カラスの親指』は詐欺師と父の顔を持つテツさんを表してるんだなと知った時は心がじーんとした。

2024/05/02

陽気なギャングが地球を回すみたいな、台詞回しがすごくカラッとしてて読んでておもしろかった！！
道尾秀介の本他にも読みたくなった。
オチも途中のトリックも大満足！！

2024/05/02

どんでん返し小説として、よくおすすめされている為興味を持ち購入。道尾秀介さんの作品として初めて読んだ本です。
どんでん返しと知りながら読んだ為、何となくこんな展開なんだろうな、と想像は出来ていましたが、その浅はかは想像を遙かに超えてくる伏線の回収劇でした。