カラスの親指 の商品レビュー
展開がドキドキして夢中になって読めた。登場人物のキャラクターも親しみを感じる。理想的なマジックと理想的な詐欺の違いになるほどなぁと思った。
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書評につられて手に取りました。 大掛かりな予想外の仕掛け。わかってしまえばほのぼのした感じもして笑えてきます。暗い話の中にも人情を感じられて嫌な気持ちも無く読了。一気に読める作品です。
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驚くほどの騙しのトリックと、哀しい人生と読み終わった後の爽やかさが何ともいえない濃厚な読後感のある本だった。最後の奇想天外なところと普通に読み進めて行ったがもしかしたらここにも、ここにもと言った感じで随所にトリックの秘密が隠されている凄さを感じた。ぜひしばらくして再読してみたい。
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これぞまさに大どんでん返し。 しっかり騙されました笑 道尾さんの小説は初見だったけど、とてもよかった。
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道尾秀介さん、私にはお初の作家さん。 さいきん『N』『雷神』などでお名前をよく見かける。 こちらは2011年とかなり昔の作品だが、予想をこえて楽しめた。 借金がかさんで一家崩壊した男や親の借金で人生めちゃくちゃになった若者、、 社会からつまはじきにされた者たちが詐欺で生計をたてる、そんな同業者がめぐり会い、これぞ運命、小説の世界! 前半と後半のつくりがいつのまにか変わっていくのが楽しい。 前半は、借金堕ちるとこまで堕ちるしかない人生パートが暗すぎるし救いようがない。 自分が借りてなくても保証人になったら最後、、借金こわい! 後半は詐欺の同業者の若者たちとのからみ。 この子たちの若さゆえなのか、笑いがたえない。 この生活を続けていったらいいのに〜!そう願わずにはいられない。 昔の恨み?のためか追い詰められていくのに、後半なぜか楽しくなってくる不思議な展開。 ページをめくるたびハラハラとドキドキと緊張感が押し寄せる! 読み進めるのがきつい前半を過ぎれば、あっという間に残りページわずかに。 ラストでは、えぇーーーー!! とマジで叫んだ(心の中で、なんとか抑えた) 伏線回収もバッチリすぎて、もう一周しないとぜんぶ追えない。 エンタメ感ばりばり。 これは映画になりそう〜!と思ったら、すでになってた。笑 『カラスの親指』2012年公開 主演 阿部寛
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とにかくおもしろくて、最後に盛大にひっくり返されました。 気付かなかった伏線が多すぎて、読み終わった直後に読み返しました。(2回目は答え合わせ的な楽しみ方ができました。) 詐欺の話ではありますが、いろいろな形の愛情も描かれていて、読後感もとてもよいです。 この作品がとても気に...
とにかくおもしろくて、最後に盛大にひっくり返されました。 気付かなかった伏線が多すぎて、読み終わった直後に読み返しました。(2回目は答え合わせ的な楽しみ方ができました。) 詐欺の話ではありますが、いろいろな形の愛情も描かれていて、読後感もとてもよいです。 この作品がとても気に入ったので映画も見ましたが… 映画は映画、本は本、という感じでした。 読書初心者、ミステリー初心者の方にもぜひオススメです。
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これはなかなかすごい!最後の最後が…!! 最後まで読むと"カラスの親指"の意味が分かる! 指を使った家族の例え方好きだなぁ。 全てはみんなの幸せのためにテツさんが仕組んだことだったなんて! ほっこりするラストでした。
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温かい気持ちになるどんでん返しの作品。 後半100ページくらいが面白い。 ページ数が多いため本をあまり読まない人は挫折しそう。 中年の詐欺師2人の物語から始まり、中盤くらいまでは 本当に評価が高い作品??と思ってしまった。 が、読者が気づかない伏線を見事に回収し、序盤から全て繋...
温かい気持ちになるどんでん返しの作品。 後半100ページくらいが面白い。 ページ数が多いため本をあまり読まない人は挫折しそう。 中年の詐欺師2人の物語から始まり、中盤くらいまでは 本当に評価が高い作品??と思ってしまった。 が、読者が気づかない伏線を見事に回収し、序盤から全て繋がっていたことに気付かされる。
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冒頭の「表が出ればぼくの勝ち、裏が出れば君の負け」なるほどねーー。 タケさん(武沢竹夫)の相棒、テツさん(イルカワテツミ)。 2人とも愛する妻(と娘)を失ってた。 2人で詐欺をして暮らしてたら、アパートが火事に。 タケさんが組織の仕事をしてたとき、取り立てのせいで自殺した女性がいた。 せめてものお詫びにと、残された娘へお金を送っていた。 その娘まひろが、スリをしてた。 ひょんなことから彼女を助け、家賃滞納で追い出されると知り、彼女を家に呼んだ。 そしたら、姉のやひろと、その彼氏の貫太郎もやってきた。迷い込んできた猫のトサカも。 まんまと騙されたぁぁぁ。 アルバトロス作戦。組織のアジトを突き止めて、盗聴器を仕込んだプリペイド携帯を売りつけ、空き部屋で音声を聞く。 必殺仕置人だっけ? ああいう感じだと思った。悪いやつらに一泡吹かせてお金を奪う。 盗聴バスターズとして部屋に入り込んだ。 挙動不審な貫太郎が裏切るんじゃないかと思った。ハラハラした。 そしたら、全部バレてて捕まってしまう。 シーシーしゃべるヒグチはもう死んでて、 「ヒグチ」は弟だった。 5人は逃された。元々はタケさんのお金で、まひろ達が保管してたお金だけが残った。 みんなで分けて、別れた。 良かった。。。これでいいよね、みんなで再出発できるね、と、思った。 そしたら!!全部がテツさんが仕組んだことだった。 テツさんは、まひろ達の父親だった。 タケさんと出会うところも、まひろと出会うところも、家を借りて、そこにまひろを呼んだのも、テツさんの計画通りだった。 タケさんとテツさんで詐欺をしてたと思ったら、してなかったのかーい! なんとなく、まひろの父親については ひっかかりがあって、もしやヒグチじゃないのかとか、ノガミじゃないのか、とかも思ってたんだけど、テツさんだった! そして、アルバトロス作戦は失敗ってことにしなきゃならなかったんだよね。 成功したら、本物の大金が必要だもんね。 元々あったお金だけが残ったことにするには、相手にバレて失敗する必要があった。 うわーーー、緻密で壮大なお芝居!! 人を騙してるんだけど、全然いやじゃなくて、むしろ爽快で、やられた!と思った。 特にトサカが生きてたってことは、ほんとに安心した。 テツさんの指の話し お父さん指、お母さん指、お兄さん指、お姉さん指、赤ちゃん指。 お父さん指は、どの指ともくっつく。 でも、お母さん指は赤ちゃん指とはくっつきにくい。うまく寄り添わない。 でも、お父さん指とお母さん指をくっつけた上だと赤ちゃん指と簡単にくっつく。 子育ては両親が力を合わせてするもんだ、っていうことだね。 そして、親指だけが、正面からほかの指を見ることができる。親指だけが全員の顔を知っている。すごいな。カラスの親指だ。 質屋にニセモノを高く買わせるときの 「小野無齋」オノムサイ→ONOMUSAY 逆から読めばヤスモノ イルカワテツミ≒カワイミツテル 英語が得意で、アナグラムが好きなテツさん。このペテンは主演男優賞ものだね。 と思ったら、これって映画になってたのね。 知らなかったので、もちろん観てない。 いつか、観たいと思う。 金というのは薬に似ていて少量なら効果を生むが、度を越すと副作用を起こす。 なるほどなあ。。。 面白かった。
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途中までは悲惨な話だと思っていた。 最後はハッピーエンドになると思っていた。 最後の最後まで大掛かりな詐欺だとは気を抜かず面白く読めた
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