「イギリス社会」入門 の商品レビュー
イギリスについて、「メシマズ」とか、「パンジャンドラム」とか、「モンティパイソン」とか、そういう偏ったイメージから親近感を抱いている人にお勧めの本です。本文中にそういう変なモノは出てこないけれど、そういう変な発想が生まれる土壌が如何にして育まれたかが、本書を読んでいると、なんとな...
イギリスについて、「メシマズ」とか、「パンジャンドラム」とか、「モンティパイソン」とか、そういう偏ったイメージから親近感を抱いている人にお勧めの本です。本文中にそういう変なモノは出てこないけれど、そういう変な発想が生まれる土壌が如何にして育まれたかが、本書を読んでいると、なんとなくわかるような気がしてきます。
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日本、アメリカでの生活を経て、故郷イングランドに戻ったコリンが目にしたイギリス(というよりイングランド+α)の姿とは。 第一作は、著者にとっては異国であり私にとっては祖国である日本、第二作は著者にとっても私にとっても異国であるアメリカ、そしてこの第三作は、著者にとっては祖国であ...
日本、アメリカでの生活を経て、故郷イングランドに戻ったコリンが目にしたイギリス(というよりイングランド+α)の姿とは。 第一作は、著者にとっては異国であり私にとっては祖国である日本、第二作は著者にとっても私にとっても異国であるアメリカ、そしてこの第三作は、著者にとっては祖国であり私にとっては異国であるイギリスに関するエッセイ。 これまでの作品と同様、普通の人は気にも留めないけれどよくよく考えてみると確かに妙な風習や、彼が目にした事象をユーモアと愛情を込めて描いている。 さすが故郷のことを語っているだけあって、前2作と比べると取り上げている事象に対する彼の解説が詳しい。ちょっとした英単語の意味の違いだとか、歴史に対する説明とか、結構マメ知識として役に立ちそうなものが多かった。 一番「へぇー!」と思ったのが、誰もが受験英語で習ったであろう「rain dogs and cats」の語源。多数ある説の一つらしいんだけど、インパクトが強くて面白かった。
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とにかく面白かった! 内容も面白かったですが、翻訳がすごく良かったと思います。 …と書くとすごく偉そうですが。(^^ゞ 読んでいて、すごく自然な日本語だったので。 外国人特有の言い回しとかユーモアも、書いている人が日本人だったかと錯覚するくらいです。
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ユーモアに溢れていて面白かった! 英国は日に二度三度十分くらい雨が降るおかげで芝生は活き活きとしている。だとか世界でネタにされるほど常に雨が降っている印象があるのに降水量は東京の半分位ということを知ってとても意外だった。
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面白かったです。日本人が日本のことを書いてもこんなにうまく書けるか疑問。 この本で紹介されたジョージ・オーウェルの著作を読んでみたくなりました。
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より正確には「ほぼイングランド入門」かな。一度自国を出た著者が帰ってきて客観的に観察しているからおもしろい。ユーモアに富んでいる。こちらの島国との共通点と相違点も浮き彫り。最近、British Englishにも触れるようにしているし、これを読んだ後で英国を訪れたら楽しいだろうな...
より正確には「ほぼイングランド入門」かな。一度自国を出た著者が帰ってきて客観的に観察しているからおもしろい。ユーモアに富んでいる。こちらの島国との共通点と相違点も浮き彫り。最近、British Englishにも触れるようにしているし、これを読んだ後で英国を訪れたら楽しいだろうな。まずはジョージ・オーウェルにでも手を出してみるか。
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うなぎのゼリー寄せは食べたくない。揚げチョコバーはちょっと食してみたい。読みやすかったので、ほかの「入門」シリーズも読んでみよう。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
イギリス初心者の自分には良かった。 これを読んだら、イギリスパブにも行きたくなるし、 イギリス行ってみようとなる。 著者のイギリス人ジョークも、慣れてくると面白くないけどGOOD!
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とて面白くて読みやすい万人向けの本で、一気に読めた。 これは英国に興味が持てるようになる本だ。 訳者もすばらしい。 イギリスの歴史、文化、階級の微妙な差異を感じるところ、不文律など、あちらの事情がよくわかるようだ。 島国であり、日本と似ていると思うところもあるが、感覚がかけ離...
とて面白くて読みやすい万人向けの本で、一気に読めた。 これは英国に興味が持てるようになる本だ。 訳者もすばらしい。 イギリスの歴史、文化、階級の微妙な差異を感じるところ、不文律など、あちらの事情がよくわかるようだ。 島国であり、日本と似ていると思うところもあるが、感覚がかけ離れているところもある。 『ヘタリア』のイギリス好きの方にもお勧めです^^ イングランド男性の伝統舞踊「モリスダンス」を是非観たい。 描写を見るだけでほのぼのしてる。
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以前読んだ「ニッポン社会」入門の著者の最新作である本書。 (本書の後書きによれば)1992年から2010年までの18年間のほとんどを外国で暮らしてきた著者が、浦島太郎的な視点から母国イギリスを見つめて書いた19ものエッセイが載っているエッセイ集です。 "#尚、AERA...
以前読んだ「ニッポン社会」入門の著者の最新作である本書。 (本書の後書きによれば)1992年から2010年までの18年間のほとんどを外国で暮らしてきた著者が、浦島太郎的な視点から母国イギリスを見つめて書いた19ものエッセイが載っているエッセイ集です。 "#尚、AERA English 2011年 10月号に載っていた記事によると、本当のカルチャーショックとは、異文化に最初に出会った時ではなく、異文化になじんだ後、帰国し、当たり前のように感じていた自国の文化・習慣を当たり前とは感じられなくなった時に感じる物との事。" 本書で取り上げられているテーマは、階級社会とも言われているイギリスにおける階級から始まり、天気や国旗、王室、紅茶、パブ、歴史、イギリス人の表現方法等、多岐にわたっています。 個人的に特に面白かった点は、 日本人ならば気にするであろう王室が外国人(=ドイツ系)と言う事が、逆に「外国人でも王になれる開かれた国」と評価されている事や、 階級によりHの発音が違う(労働者階級はヘイチと発音するが、教育を受けた層はエイチと発音)事。 そして、"オタク"は「nerd」と英訳されるが、著者はこの訳が好きではなく、イギリスの"鉄ちゃん"がまるで制服のように着ている安くて頑丈なコートの名前から取った「anorack」(アノラック)と訳する方がよいと主張したり。 と言った所でしょうか。 ブレア元首相大嫌い、1984の著者であるオーウェルが大好きな著者独自のひねりの効いた文章にぐいぐいと引き込まれ、最後まで一気に読破。 本書は親書形式で字も詰め込んでいませんし、1章あたりのページ数も妥当な上、各章毎に独立した内容。 私みたいに一気に読破も良いですが、就寝前のちょっとした読書タイムなどにも良いかもしれませんね。 ドーバー海峡に霧が立ちこめた事を伝えた新聞の見出しが「海峡に霧、大陸が孤立」であった等(日本人から見た場合)少しひねた感じのあるイギリス人。 彼らに興味のある方は一読をおすすめします。
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