長い長い殺人 の商品レビュー
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面白かった 模倣犯っぽい犯人だと思ったけどこっちの方が先に刊行されてたんだね 探偵の友達の佐々木が犯人だったら嫌だなと思って読んでたけど全然出てこなくて笑った 早苗の甥賢いし行動力あるしすごい
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模倣犯を先に読んだので、これはその骨子になるような話だったのかな〜と思いますが、財布視点での話の展開が本当に飽きがこない面白さでした!このタイプの犯人像が1番怖いです…
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殺人事件に関わる人物10人の財布が語手という一風変わったミステリー。それぞれの立場で事件が語られるので、断片的な情報を繋ぎ合わせて読み進めるのが面白かった。 その分、登場人物が多かったから何度も戻りながら読んじゃった。
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最近映画版をみたので、そういえば昔読んだなあと思い出して、読了の登録。 財布の視点で、というのを当時とても新鮮に感じたことと、とある人物に感情移入して、殺害されたときがっかりして泣きそうになったことだけ覚えている。色んなパーツがパズルのように繋がっていくところが小気味良かった。
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やっぱり宮部みゆきのミステリーは面白い。 執筆された時代が古くも文章の古さは感じさせず、今でもすんなりと入ってくる内容。 財布ごとの短編ストーリーで構成されており、ひとつひとつが読みやすく理解しやすい。 登場人物が全体を通して少なくないものの、覚えておかなければならない人物は「...
やっぱり宮部みゆきのミステリーは面白い。 執筆された時代が古くも文章の古さは感じさせず、今でもすんなりと入ってくる内容。 財布ごとの短編ストーリーで構成されており、ひとつひとつが読みやすく理解しやすい。 登場人物が全体を通して少なくないものの、覚えておかなければならない人物は「誰だっけ?」とならずに頭に残っている。 結果をはっきりと描かなくてもわかるその後の展開への持っていき方、終わり方が「火車」を思わせる。あれもよかったなぁ...。 最後の実行犯で大どんでん返し感が個人的には薄れてしまったが、最初から最後まで気持ち良く読了できた。
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久々の宮部作品。こんなにハズレのない作品を書ける作家も珍しい。物語の終わり方がいつも優しくて、生きるのに疲れてしまった時に、真っ先に読みたくなる作家の1人。今後この人の作品を読み続けられることを幸せに思う。
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ストーリーはありきたりかもしれないけど、その見せ方が秀逸であるし、言わずもがな読み易さが恐ろしく心地良い。語り部をこんな"物"にしようとは誰も考えないだろうし、そのうえこんな心に残る話を他に誰か書けるだろうか。
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まさかの財布が語り部となって進む物語。 少し予想のつく展開もありつつも、読みごたえ充分で面白かったです。 保険金殺人であると判断され、それは当然に「金」目的で引き起こされた事件だろうと予測される。しかし、本当の殺人の目的はそこ以外にあった。 保険金目的だと一度思ってしまうと全てその視点で物事を考えてしまう、見てしまう。 ヒントは他にあるのに、その部分が見えなくなってしまう。見ようとしなくなってしまう。 「人は見たいものしかみない」という真理をうまくついた犯罪だなと思った。
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さすがの宮部みゆき作品、おもしろい。なんと語り手が10個の財布。これが人間観察にはもってこい。「懐が寂しい」という表現もあるように、どんな財布も心臓の近くに寄り添うイメージがあるし、持ち主と運命を共にするもの。 この作品はプレ『模倣犯』ということで、日本ではあまりお目にかからない...
さすがの宮部みゆき作品、おもしろい。なんと語り手が10個の財布。これが人間観察にはもってこい。「懐が寂しい」という表現もあるように、どんな財布も心臓の近くに寄り添うイメージがあるし、持ち主と運命を共にするもの。 この作品はプレ『模倣犯』ということで、日本ではあまりお目にかからないようなタイプの殺人事件を扱っている。
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登場人物それぞれのお財布が語りべとなり、段々事件の全容が見えてきます。お財布が語りべになるという趣向は面白いのですが、一方小説事態、半透明のプラスチックの向こう側を覗いているような感覚になり、あまり臨場感を感じられず、絵本を読んでいるような、ちょっと軽い感じで読みました。面白かっ...
登場人物それぞれのお財布が語りべとなり、段々事件の全容が見えてきます。お財布が語りべになるという趣向は面白いのですが、一方小説事態、半透明のプラスチックの向こう側を覗いているような感覚になり、あまり臨場感を感じられず、絵本を読んでいるような、ちょっと軽い感じで読みました。面白かったです。
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