長い長い殺人 の商品レビュー
高校生の頃に読んだが、再読。 この奇抜な設定で、視点をどんどん変えながら、このスピード感で読ませるのはスゴイ。 人に勧められる作品でしょう。
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登場人物10人の所有する財布の視点を通しての連作集。ひき逃げ事件が連続殺人事件へと繋がっていく。繋がる。登場人物10人の財布を擬人化し、あくまでの財布が見えている部分のみで事件が語られていく擬人化がとても面白かった。やるせなさと切なさが詰まってた。
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色んな立場の人間の、財布が事件を語っていくとゆう斬新な設定にも関わらずすんなり話に入り込めるのはすごいと思った ミステリーとしてのストーリーも登場人物が多いのがまた話を面白くさせていてよかった
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ちょっと変わったミステリーだった。財布目線で語るとは発想が面白いけど途中、『わたし』って誰だっけと混乱した。十の財布が語るので間があくと『わたし』がどの財布だか分からず読み返しながら読んだ。途中で整理しいて説明してくれるような箇所があったのは著者の配慮のように感じた。真相はどうい...
ちょっと変わったミステリーだった。財布目線で語るとは発想が面白いけど途中、『わたし』って誰だっけと混乱した。十の財布が語るので間があくと『わたし』がどの財布だか分からず読み返しながら読んだ。途中で整理しいて説明してくれるような箇所があったのは著者の配慮のように感じた。真相はどういうこと?と思いながら読み進めて半ばあたりから速読となった。結末は納得のいくものでスッキリしたけれど、細かい点であれはどういうことだった?というのが残っているけれど読み返すほどではないかな。
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財布のほどよい距離間で語られる物語り。 人でないからこそ見えるいろんな一面が面白い。 事件も単純なものかと思えばまさかまさかな方向に。
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ある殺人を軸に、それに遠近関わらず関係した人物のサイフ目線で語られる連作短編 サイフ目線というのが独特 常に人と行動を共にしているのってサイフかスマホくらいだなぁ〜って思うと、第三者目線で語れる存在としては凄い目の付け所だなと感じました。 ストーリーは大ドンデン返しが!という...
ある殺人を軸に、それに遠近関わらず関係した人物のサイフ目線で語られる連作短編 サイフ目線というのが独特 常に人と行動を共にしているのってサイフかスマホくらいだなぁ〜って思うと、第三者目線で語れる存在としては凄い目の付け所だなと感じました。 ストーリーは大ドンデン返しが!という訳ではなかったですが、作品に惹き込まれていくのはさすが宮部みゆきさんですね
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財布が事件を語るって面白い! こういう、お金目的だけではなく、自分こそが影の支配者で誇り高き人物なんだ!と言う物語はこの作品が発表されたときは衝撃的だったのかな?最近ではよく見かけられる気がします。
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轢き逃げ事件が実は保険金殺人なのではないか?ということで、事件の捜査が始まる。2人の容疑者が浮かび上がってくるけど、アリバイがあって捜査は難航。これがおおまかなあらすじ。 これって誰目線で書かれてるの?と読み始めて思い、しばらく読んで分かった時、私は思わず笑ってしまった。まさか...
轢き逃げ事件が実は保険金殺人なのではないか?ということで、事件の捜査が始まる。2人の容疑者が浮かび上がってくるけど、アリバイがあって捜査は難航。これがおおまかなあらすじ。 これって誰目線で書かれてるの?と読み始めて思い、しばらく読んで分かった時、私は思わず笑ってしまった。まさかの財布目線の物語。そういえば、目次にいっぱい"財布"という文字があったし、帯や背表紙の作品紹介も"財布"の文字があったなと読み返してしまった。財布が主役なんて斬新。この事件に関わっている人たちの財布が主人公と言えばいいのかな?1つの物語だけど、連作短編みたいになっている。人間目線ではなく、財布という物質目線なので、話が殺人事件なのにちょっと変わった感じで話が進んでいき、そこが面白い。刑事の財布、殺された人の財布、探偵の財布、など登場した財布たちの座談会が行われたら面白いだろうな。
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2024.4.8 財布が語り手となるミステリー。 刑事の財布、探偵の財布、死者の財布が語り継ぐことで話の全貌が徐々に分かってくる。 財布にもそれぞれ性格があって面白かった。
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4人が殺された殺人事件 関係する10人の「お財布」がそれぞれの状況を語るというおもしろいストーリー。 お財布にもそれぞれ個性があり、持ち主への想いも温かく、次は誰のどんなお財布?という楽しみのあるミステリーでした。
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