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黄泉坂案内人 の商品レビュー

3.3

60件のお客様レビュー

  1. 5つ

    6

  2. 4つ

    10

  3. 3つ

    37

  4. 2つ

    3

  5. 1つ

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2011/11/01

タクシードライバーの磐田速人は、ある日「入日村」という村に迷い込む。そこは、河童や天狗などの妖たちが闊歩する不思議な村だった。村で出会った少女・彩葉は、ここは現世とあの世との狭間に漂っている場所だという。また、黄泉の国へと続く坂を上り切れずに、さまよう魂が増えているというのだ。現...

タクシードライバーの磐田速人は、ある日「入日村」という村に迷い込む。そこは、河童や天狗などの妖たちが闊歩する不思議な村だった。村で出会った少女・彩葉は、ここは現世とあの世との狭間に漂っている場所だという。また、黄泉の国へと続く坂を上り切れずに、さまよう魂が増えているというのだ。現世に戻れなくなった速人は、彩葉と共に魂の「未練」を解く仕事を始める羽目に…(「BOOK」データベースより) なんだかシステムがよくわからないまま終わってしまった・・・。 だいだらさんややっくん、玉置さまなど、妖怪含む各キャラクターがよくできていただけに、それぞれのエピソードが希薄なまま終わってしまったことも残念。 シリーズものとして何作も書けるような内容を、一冊で書ききろうとした感じを受けました。 未練を残した霊たちを導くお仕事も3件しかしてないし、一見優しそうな村長さんの正体もあいまいなままだし、そもそもナトリはなんだったんでしょう??後半の展開がいきなりすぎてポカーンとしてしまいました。 ラストも「あぁよかったね」と素直に喜べるものじゃなかったし・・・。 これはもっと枚数がいる話だったとおもいますー。

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2011/10/24

キャラクターが可愛らしく、味わいのある楽しい雰囲気が良い。 けど、それぞれの設定の根拠が心許ないような…。不安定な感じが付き纏いました。 ラストも「うーーん、、、」かなぁ。 まぁ、好き嫌いなんだろうけどさ。 彩葉ちゃんの関西弁の突っ込みがリアルさがあり、可笑しかった。

Posted byブクログ

2011/10/22

あの世とこの世の迷える魂の橋渡し的なお話…。 この手のお話…、ときどき見つけると読んでみまつが…、 設定をきちっとして、 ぷちハートウォーミングなエピソードを短編にまとめれば、 結構、ハズレは少なぃでつね…。 この作品も、前半はセオリーどおり…、 後半はちょっち脱...

あの世とこの世の迷える魂の橋渡し的なお話…。 この手のお話…、ときどき見つけると読んでみまつが…、 設定をきちっとして、 ぷちハートウォーミングなエピソードを短編にまとめれば、 結構、ハズレは少なぃでつね…。 この作品も、前半はセオリーどおり…、 後半はちょっち脱線しちゃったかなぁ…、っといぅことで、 評価は、±0でふつぅと…。 ふつぅに、よかったと思いまつ…。

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2011/09/12

冒頭の同僚の描写で引いてしまい、読むのをやめそうになりました。 読者を引き込むはずの冒頭でこんなことがあっていいのでしょうか……? それを引きずって読んだからかいまいち楽しめずに終わってしまいました。 特に最後の終わり方があっさりしていて、 後日談というかそののちどうなったかとい...

冒頭の同僚の描写で引いてしまい、読むのをやめそうになりました。 読者を引き込むはずの冒頭でこんなことがあっていいのでしょうか……? それを引きずって読んだからかいまいち楽しめずに終わってしまいました。 特に最後の終わり方があっさりしていて、 後日談というかそののちどうなったかという描写が欲しかったです。

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2011/09/10

一つ一つの話は面白かったんだけど、ラストがちょっと唐突な感じで打ち切りエンドっぽくってもったいない。個人的には「空手形」が好み。あと表紙絵が可愛い。

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2011/09/07

「僕僕先生」でファンタジーノベル大賞を取った仁木英之の 新作。「野生時代」に連載したものに書き下ろしを加えている。 親から引き継いだ会社をつぶして、タクシーの運転手になった 磐田速人は、妻と娘にも去って行かれた夜、タクシーを運転し ていて異界へワープする。 そこは百数十年...

「僕僕先生」でファンタジーノベル大賞を取った仁木英之の 新作。「野生時代」に連載したものに書き下ろしを加えている。 親から引き継いだ会社をつぶして、タクシーの運転手になった 磐田速人は、妻と娘にも去って行かれた夜、タクシーを運転し ていて異界へワープする。 そこは百数十年前に山崩れで姿を消した”入日村”で、当時の 住人たちがいるが、この世とあの世の堺となっていて、強い未 練を残して黄泉坂を登り切れない死者をあの世へ無事に送る 役割を負っていた。 速人は黄泉坂を登るタクシーの運転手として迎えられ、死者が あの世へ行くまで休む旅館の世話になって、神様に気に入られ て虚実を転換させる”かぐつち”を操れる少女、彩葉(実は彼女 だけが生きていて、そのほかの村人は死んでいる)と組んで村に住んで死者の未練を解く仕事をする。 最初の仕事は、娘の小学校お受験の直前に病死した母親に、 娘が私立の学校へ行くより母親と遊びたかったことを、娘の手 遊びをとおして理解させて、死を受け入れさせる。 次は、死んだ老駐在が自分でも何が未練なのかわからないまま 迷っているのを、終戦直前に「銀河」特攻出撃する予定だったが 機長の自分だけが行けなかったことを悔やんでいることを突き止 め、戦友の思いを伝えることで、喜んで戦友たちのことろへ向か わせた。 町工場の経営者が、家族に約束をしたことをほとんど果たせない まま死んでしまったため、約束した家を、好きだった鉄の加工で ミニチュアの部材を作り、ばらばらで暮らす家族の元に届けて、 集まって組み立ててもらうことで、幻想を見させて約束を果たして 満足する。 ところが、入日村に異変が起きる。 あの世から送り込まれている村長が、 少女彩葉が死を迎えるの を予見し、増えてきている未練を残す死者を効率的にあの世へ 送るため、彩葉が親しくしている妖(あやかし)を一掃し、バスで 迎えて、新しい大きな旅館を作ることを計画し、速人が定住する ために娘をこのから連れてきてしまった。 速人は村長に疑惑を持ち、村長と戦って娘をこの世に戻し、死に つつあった彩葉をよみがえらせるために自分の身を犠牲にする。 人を思い、人を大切にすることの喜びが、いろんな形で提示される。 この作者のファンタジーノベルの好きなところ。 この村のモデルになったのが、先日の台風の豪雨でも被災地と なった奈良県の十津川村。北海道の新十津川町は、被災者が 集団で未開の原野に入植してできた。私の研究テーマの北海道 殖民地区画の先駆となった事業でもある。

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2011/09/07

設定はおもしろいです。 すらすら読めます。 一つ一つの話もいい話です。 ただ、中身をもう少し充実させてほしかったです。 あっけなく終わってしまった感じがしました。

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2011/09/02

あの世へ向かう黄泉坂でタクシーを走らせることになった速人が辻で迷う魂の迷いをほぐす。 シリーズになるのかなと思いきや、最後、急転直下で終わった感じ。 でも、死が突然やってきて、想いが残ってしまうのはよくわかる。私も今なら成仏できないよなー。気になって。今の生き方を少し考えた作品...

あの世へ向かう黄泉坂でタクシーを走らせることになった速人が辻で迷う魂の迷いをほぐす。 シリーズになるのかなと思いきや、最後、急転直下で終わった感じ。 でも、死が突然やってきて、想いが残ってしまうのはよくわかる。私も今なら成仏できないよなー。気になって。今の生き方を少し考えた作品でした。 速人の存在は?雪音ちゃんはどうなってたの?村人の魂は?マヨイダマは? もうちょっと気になる部分が解消されたかったな。

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2011/09/01

あの世に行きかねている人の未練を無くすお手伝いをして黄泉坂を登らせる案内人になってしまった磐田速人。 1件1件の未練の提示の仕方もその内容もバラエティに富んでいて読ませる。 ただ5話めからの大団円はちょっとどうかなと。案外、シリーズかしてもらって、もっといろんな未練を解決してから...

あの世に行きかねている人の未練を無くすお手伝いをして黄泉坂を登らせる案内人になってしまった磐田速人。 1件1件の未練の提示の仕方もその内容もバラエティに富んでいて読ませる。 ただ5話めからの大団円はちょっとどうかなと。案外、シリーズかしてもらって、もっといろんな未練を解決してからでもよかったんじゃないだろうか。 広げた風呂敷はたたみかたがむずかしいものだけど…

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2011/09/01

仕事がうまくいかなくなり、家族も失ってしまった主人公は、車を運転中見知らぬ世界へ着いてしまった。 黄泉の国へ行く手前。 心残りがある人の心残りをはらい、あの世への坂を越えさせてくれるという、その仕事の手伝いをすることになってしまった主人は、現世へ戻れるのか? 最近、未練たっぷりで...

仕事がうまくいかなくなり、家族も失ってしまった主人公は、車を運転中見知らぬ世界へ着いてしまった。 黄泉の国へ行く手前。 心残りがある人の心残りをはらい、あの世への坂を越えさせてくれるという、その仕事の手伝いをすることになってしまった主人は、現世へ戻れるのか? 最近、未練たっぷりで、なかなか死ぬことができない人が増えてきている…という状態が、せつないですけれど…

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