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クロスファイア(上) の商品レビュー

3.7

52件のお客様レビュー

  1. 5つ

    10

  2. 4つ

    19

  3. 3つ

    14

  4. 2つ

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2022/07/09

ダークヒーロー(能力持ち)である青木淳子が悪を裁く。それを追いかける婦人警官、キーパーソン変わり者刑事。 宮部さんの長編は魅力的なキャラクターがいっぱい!今回では特に牧原さん。冴えない感じなのかも知れないけれど、カッコいいです。上巻では起承転結の「承」途中くらいまでだったので下巻...

ダークヒーロー(能力持ち)である青木淳子が悪を裁く。それを追いかける婦人警官、キーパーソン変わり者刑事。 宮部さんの長編は魅力的なキャラクターがいっぱい!今回では特に牧原さん。冴えない感じなのかも知れないけれど、カッコいいです。上巻では起承転結の「承」途中くらいまでだったので下巻が楽しみ。

Posted byブクログ

2022/04/30
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入り込めなかった。 超能力系は好きなんだけど、いきなり会った人の彼女?をなんであんな必死に助けようとするのかが全く分からなくて感情移入出来なかった

Posted byブクログ

2022/09/02
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

上下巻長そうだなと思ったけど、全然! 退屈することなく、あっという間の上巻読了。 『クロスファイア(上)』 宮部みゆき (光文社文庫) 物語の始まりは、東京都荒川区田山町の廃工場。 不良少年グループに捕らわれたカップルが、女性は車で拉致され男性はリンチにあう。 そこに居合わせたのは「青木淳子」25歳。 彼女はパイロキネシス=念力放火能力という特殊な力を持っていた。 それは、念じるだけで人間をまるごと焼殺することができる力だった。 廃工場で淳子は、“制裁”の名のもとに少年たちを焼き殺す。 一人逃げた主犯格の「浅羽敬一」と、拉致された「ナツコ」を捜すため、行った先々で淳子は“力”を使い、浅羽に関係のある人物たちを次々と殺していく。 一方、警察サイドのストーリーでは、お馴染み、おっかさん「石津ちか子」が登場する。 ちか子の所属は、警視庁刑事部放火捜査班。 一昨年に起こった荒川河川敷事件とそっくりな焼死体が出たことで、件の事件を知るちか子がオブザーバーとして関わることになった。 その後、喫茶店カレント、桜井酒店で同様の焼殺事件が立て続けに起こる。 いずれも燃焼促進剤が使われていないこと、燃焼と同時に被害者が頸部を骨折していること等の点が共通しており、しかし、それほどの衝撃波を繰り出す、しかも簡単に持ち運べる凶器が現時点では存在しないことから、捜査は混迷を極める。 ところが。 ただ一人荒川署の「牧原」という刑事だけは、最初からパイロキネシス説を提示していたのだ。 荒川河川敷事件の時、彼はこの説を主張したため、非現実だと笑い飛ばされ捜査本部から外されたのだった。 牧原がこの説にこだわる理由…… 牧原には、目の前で弟を焼き殺されるという凄惨な過去があった。 (実は弟を焼いたのが幼い日の淳子であることは、彼はまだ知らない) この物語は青木淳子の夢のシーンから始まっている。 始まりから、物語は彼女の視点で進むのだ。 廃工場で、藤川の仇を討ちナツコを助けようとする淳子は、あたかも正義の味方のように見える。 しかし話が進むにつれて、彼女の唱える“正義”がとてもまともなものとは言えないことが分かってくるのだ。 この世には死んで当然の悪人がいて、自分には審判を下し制裁を加える権利があると、彼女は思っている。 自分は装填された銃である、と。 本来の淳子と“淳子の内にある力”のバランスが、どんどん“力”の方に傾いてきているところがかなり恐い。 それ自体に意志があるかのように、“力”は淳子を動かすようになる。 しかも、淳子のパーソナリティーが“悪”ではなく“間違った正義”であるところがやっかいなのである。 淳子と“力”は、この先どう折り合いをつけていくのか。 浅羽を撃ち殺した犯人は誰なのか。 同じくパイロキネシスを持つと思われる「倉田かおり」という少女はどういう人物なのか。 女子高生殺し事件の被害者の遺族「多田一樹」の行動は何を意味するのか。 被害者の会に送られてきた、はなこさん名義のメールの真偽は? 謎の組織「ガーディアン」の正体は? 謎はいっぱいだが、個人的には、牧原刑事の心の中に根を下ろす、恐らく他人が解決することは難しい弟の事件を、ちか子の力を借りて本人がどう受け入れるのかがきになります。 下巻へ!

Posted byブクログ

2022/03/18

青木淳子は常人にはない力、念じるだけですべてを燃やす念力放火能力を持っている。 ある夜、瀕死の男性を“始末”しようとしている若者四人を目撃した淳子は、瞬時に三人を焼殺する。 しかし一人は逃走。 逃げた若者を始末すべく、追っていく間に、別口で警察も事件を探っていく…。 超能力とい...

青木淳子は常人にはない力、念じるだけですべてを燃やす念力放火能力を持っている。 ある夜、瀕死の男性を“始末”しようとしている若者四人を目撃した淳子は、瞬時に三人を焼殺する。 しかし一人は逃走。 逃げた若者を始末すべく、追っていく間に、別口で警察も事件を探っていく…。 超能力というSFちっくなミステリーを初めて読んだ。 悪を成敗するために、力を使って人を殺めることは、正義か否か。 被害者やその当事者から見たら、必要とされているものに感じる。必要としたい気持ちが理解できる。 SPECに通じるところがある。

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2022/02/10

約20年振りくらいに再読。 宮部みゆき作品で一番最初に読んだ本。 安定のおもしろさですね。下巻が楽しみです。

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2021/08/14

夫の友人からお借りしました。 久々の宮部みゆきさんです。 乱暴に言うと、証拠不十分等で逮捕されなかった犯罪者が次々に放火殺害されるという事件が発生し、その人物を警察が追っていくお話です。 デスノートを思い出しました。 どっちが古いんだろ?! まだ上巻ですが、事件の手...

夫の友人からお借りしました。 久々の宮部みゆきさんです。 乱暴に言うと、証拠不十分等で逮捕されなかった犯罪者が次々に放火殺害されるという事件が発生し、その人物を警察が追っていくお話です。 デスノートを思い出しました。 どっちが古いんだろ?! まだ上巻ですが、事件の手口や動機は判明しているのでミステリ色は弱めです。 と言いながら謎の組織も出てきましたが・・・ 法で裁かれない悪との向き合い方を考えさせられる作品。 下巻に続く。

Posted byブクログ

2021/05/20

念力放火能力をもち、殺人者達を焼殺する青木淳子、果たして正義のヒーローなのか?物語は事件を追う刑事の視点と哀しきヒーロー青木淳子の二つの視点で進行する。 文体の力強く、引き込まれてしまいます。さすがですね。下巻が楽しみです。

Posted byブクログ

2021/02/11

ふと思いたって、宮部みゆきのクロスファイア読了。 最近ほのぼの系か自己啓発系ばっか読んでたからヒヤヒヤした。善のために殺人を重ねていく主人公が、自分を見失って苦しむ姿は辛かった。その後、愛を見つけて幸せを手に入れたかと思えば最後幸せにはなれないのも辛かった。スピード感、ドキドキ...

ふと思いたって、宮部みゆきのクロスファイア読了。 最近ほのぼの系か自己啓発系ばっか読んでたからヒヤヒヤした。善のために殺人を重ねていく主人公が、自分を見失って苦しむ姿は辛かった。その後、愛を見つけて幸せを手に入れたかと思えば最後幸せにはなれないのも辛かった。スピード感、ドキドキ感が良かった!

Posted byブクログ

2021/01/11

知名度は低いですけど、大人の読む超能力バトルって感じで僕は好きです。(別にそんなバトルしないけど) 主人公もお気に入り。

Posted byブクログ

2023/04/20
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

上巻から下巻へと一気読み。青木淳子の最期は何度読んでも哀しすぎる。人生の中で心を許し、愛した唯一の男性である木戸浩一。その浩一に銃で撃たれる。彼女の人生は、自分なりの正義を貫いた。その正義を共有し、信頼した者から裏切られる。何度読んでもやるせない気持ちになる。石津ちか子にはもう少し早く淳子を見つけて欲しかった。最後、倉田かおりが淳子のぬいぐるみを大事に引き受けたところには超能力者の意志の連続性を感じた。また、この連続性とともに正義を貫いた淳子の人生には大いに意味があったと信じたい。

Posted byブクログ