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絶対貧困 の商品レビュー

3.9

103件のお客様レビュー

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2024/02/22

面白い本は人それぞれだと思いますが、私が世界の全ての人に何か一冊本を読んでもらえるなら、この本を読んで欲しいです。感想は人それぞれあると思いますが、私はこの本を読んで自分がいかに幸せかを思い知らされました。人種性別老若男女問わずにおすすめです。

Posted byブクログ

2023/10/19

第一部スラム編 ①スラムの成り立ち 路上生活→テントハウスをつくる→バラック小屋を建てる これがドンドン増えてくる スラムに暮らす 差別→生活が困窮→都市へ出る→職に就けない→スラムに暮らす 同じ身分や職業の者が集まるスラム 宗教や出身地、国によって集まるスラム  ②人々の暮らし...

第一部スラム編 ①スラムの成り立ち 路上生活→テントハウスをつくる→バラック小屋を建てる これがドンドン増えてくる スラムに暮らす 差別→生活が困窮→都市へ出る→職に就けない→スラムに暮らす 同じ身分や職業の者が集まるスラム 宗教や出身地、国によって集まるスラム  ②人々の暮らしと性 ③表の職業・裏の職業 ④貧民の流入と流失 第二部路上生活編 ①路上生活者とは ②恋愛から婚姻 ③出産から葬儀 ④物売り ⑤物乞い ⑥ストリートチルドレン ⑦路上の犯罪 第三部売春編 ①売春形態と地域 ②売春婦の実態 ③性の国際化 2009年現在 世界全体 12億人(約5人に1人) 1日$1(149円)以下で暮らしている 30億人(約2人に1人) 1日$2(300円)以下で暮らしている。 8億4000万人(約8人に1人) 飢餓状態にあるか、不安定な食糧供給に依存している 8億4000万人(約8人に1人) 読み書きができない成人

Posted byブクログ

2023/10/07

圧巻の取材量。ものすごく危険なことしてるのに、それを感じさせない読み物として完成してるのが素晴らしい。 穏やかで時にユーモラスな文体なのに、安易に可哀想とか、日本に生まれてよかったとかを言わせない迫力がある。 著者の他のルポを読んだ時に「体系的なまとまりを感じられない」と感想を書...

圧巻の取材量。ものすごく危険なことしてるのに、それを感じさせない読み物として完成してるのが素晴らしい。 穏やかで時にユーモラスな文体なのに、安易に可哀想とか、日本に生まれてよかったとかを言わせない迫力がある。 著者の他のルポを読んだ時に「体系的なまとまりを感じられない」と感想を書いたことがあるけれど、今それを恥じています。 まとめられない、結論をだせない、一人一人が違う答えをもつ問題を、無関心な私たちに見せるために書かれた本のように思う。

Posted byブクログ

2023/02/16

時々、テレビのドキュメンタリー番組なんかで、スラムの人々やストリートチルドレンの事を特集したりしていますが、実際にそんな人々と共に生活しながら取材をしてきた著者が書いたこの本には、もっと掘り下げた日常生活が書かれています。地域や宗教などによる違いや、性別や年齢によっても状況は変わ...

時々、テレビのドキュメンタリー番組なんかで、スラムの人々やストリートチルドレンの事を特集したりしていますが、実際にそんな人々と共に生活しながら取材をしてきた著者が書いたこの本には、もっと掘り下げた日常生活が書かれています。地域や宗教などによる違いや、性別や年齢によっても状況は変わり、画一的に解決できる問題ではなく、またグローバル化の波に乗って、途上国で起きてる問題が日本にも押し寄せてきていることを思うと、他人事ではすませられなくなってきているのだと考えさせられました。

Posted byブクログ

2022/10/29
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

石井光太さんの本は、なんとなく気になって手に取り、一気に読んでしまうことが多い。東日本大震災で被災し、亡くなった方々と遺族を取材したルポ『遺体』も、本のタイトルも中身も衝撃的で、読むのが辛いところもあったが、休む間もなく読み進められる筆力と迫力があった。 この本は、読書ペースとしては『遺体』よりはゆっくりめになるが、それでも中身はしっかり重い。しかし、重いだけではなく著者なりのユーモアや軽さもあり、取り上げられている問題を深刻に考えつつも読後に暗くならない、という、不思議なバランス感覚がある。 扱われているのは、途上国の「スラム」「路上生活」「売春婦」の実像。いわゆる、メディアが単純かつ盲目的に「可哀相な、手を差し伸べるべき人たち」として捉え、イメージを拡散している人たちだが、彼らと寝食をともにし、時に友人や取材対象という枠を超えて親密な仲になった著者ならではの視点で、読者に実態を伝え、疑問を投げかける。 自分もそこそこ長く、途上国の「貧困」や「生活困難」に向き合ってきたと自負しているが、著者が触れてきたようなリアルな実像には出会ったことがなかった。いくつかの事実については知っているものもあったが、知らないものも多々あった。 日々の生活に苦しむ彼らに対して「支援をする」側、持たざるものである彼らに対して「持っている」側である身として、知っておくべき事実がいくつも載っている。せいぜい300ページ程度の文庫本、読もうと思えば2日で読める。読んだ方がいい。

Posted byブクログ

2022/01/10

ルポ形式でトピックが整理されていて読みやすい。スラム街や路上生活の人々の暮らしを知るには良い本。また、大きな視点に立つ国際開発論からは一線を画す著者独自の「貧困論」のミクロな視点には大きな共感を覚える。

Posted byブクログ

2021/10/04

いわゆる貧困地域に自ら赴いてその見聞を記したもの。もとは2009年の本なので、かなり古いと言えばかなり古いのだが、戦争や経済政策の失敗によって、あまり状況が好転していない地域も未だに多いことだろう。無駄に下品な文章が多いのが気になるが、マクロな視点だけではなく、現地現物で問題を把...

いわゆる貧困地域に自ら赴いてその見聞を記したもの。もとは2009年の本なので、かなり古いと言えばかなり古いのだが、戦争や経済政策の失敗によって、あまり状況が好転していない地域も未だに多いことだろう。無駄に下品な文章が多いのが気になるが、マクロな視点だけではなく、現地現物で問題を把握し、そこにミクロな解決策を提供しようという姿勢は評価できる。

Posted byブクログ

2021/06/01

児童労働も麻薬とかも、部外者から見たら無くさないといけない、無くすことがいいと思ってるけど今すぐ無くすと逆に生活できなくなる人がいるとわかった。 物乞いとかは、レンタルチャイルドがいたり、お金持ちがなりすましてたりするかもしれないけど、ほんとに困ってる人は1日の生活がかかってるの...

児童労働も麻薬とかも、部外者から見たら無くさないといけない、無くすことがいいと思ってるけど今すぐ無くすと逆に生活できなくなる人がいるとわかった。 物乞いとかは、レンタルチャイルドがいたり、お金持ちがなりすましてたりするかもしれないけど、ほんとに困ってる人は1日の生活がかかってるのでもし出会ったら絶対渡したい。

Posted byブクログ

2021/02/18

筆者が実際にいわゆる”最貧困層”と共に生活し、取材した本 リアルな声 コロナ禍で海外に行けない今少し行った気にさせてくれた 心に刺さった路上生活者の産婆の言葉 「アフリカでは、みんなお金を目当てに戦争をしたり、虐殺をしたりしている。 私は赤ちゃんが生まれてくる時ぐらいはお...

筆者が実際にいわゆる”最貧困層”と共に生活し、取材した本 リアルな声 コロナ禍で海外に行けない今少し行った気にさせてくれた 心に刺さった路上生活者の産婆の言葉 「アフリカでは、みんなお金を目当てに戦争をしたり、虐殺をしたりしている。 私は赤ちゃんが生まれてくる時ぐらいはお金に関係なくやってあげたいのさ。 生まれた時から赤ちゃんをお金の毒にさらしたくないんだよ。 だから、私は路上の産婆で満足なんだ。」

Posted byブクログ

2020/03/09

この著者の好きなところは、好奇心を隠さないところ。 きちんと「かわいそう」だと同情できて、でもそれをきちんと消化して文章にしてくれるルポは勉強になる。 レンタルチャイルド、売春、マージン、就学事情など。 売春宿の子供がきちんと教育を受けていることに驚いたし、そこに驚く自分が日本人...

この著者の好きなところは、好奇心を隠さないところ。 きちんと「かわいそう」だと同情できて、でもそれをきちんと消化して文章にしてくれるルポは勉強になる。 レンタルチャイルド、売春、マージン、就学事情など。 売春宿の子供がきちんと教育を受けていることに驚いたし、そこに驚く自分が日本人ぽいなぁと発見もできた。

Posted byブクログ