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菜食主義者 の商品レビュー

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59件のお客様レビュー

  1. 5つ

    17

  2. 4つ

    24

  3. 3つ

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2023/07/03

ごく平凡な主婦だったはずの妻ヨンヘが、ある日突然、肉食を拒否し日に日にやせ細っていく... ヨンヘの夫、義兄、姉、3人の目を通して語られる連作小説集。 初読のハン・ガン 読み始めて一気に心を持っていかれ、打ちのめされた。 暴力的で芸術的な男たちに辟易し、狂うことが幸せなのか不幸...

ごく平凡な主婦だったはずの妻ヨンヘが、ある日突然、肉食を拒否し日に日にやせ細っていく... ヨンヘの夫、義兄、姉、3人の目を通して語られる連作小説集。 初読のハン・ガン 読み始めて一気に心を持っていかれ、打ちのめされた。 暴力的で芸術的な男たちに辟易し、狂うことが幸せなのか不幸なのか考えてしまった。

Posted byブクログ

2023/06/17

初めての韓国文学。 植物になろうとする女性と崩れる家族の日常。家族でも所詮他人だなと感じた。 他にはない作品。

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2023/03/08

人間が潜在的に備えている動物性と、 人間が理想の中にもっている植物性。 「生」を2つの視点から眺めた作品だったと思う。 個人的にはのめり込むことができた作品。

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2023/01/10

村田沙耶香作品を読んでるような不気味さ。でもそれがその人にとっての自然であり、かつその異質さ故の救いを感じる。ただ割とずっと陰鬱で薄暗い気分になる。

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2022/08/28

菜食主義者という言葉でイメージするような菜食主義者ではない。 菜食主義者 蒙古斑 木の花火 という三作の連作 菜食主義者 ある日変な夢を見て、肉も魚も動物に関するものが全て食べられなくなった主人公の妻ヨンヘ。夜中に冷蔵庫に入っていた肉類などを全て捨て、ナムルとご飯しか食べず...

菜食主義者という言葉でイメージするような菜食主義者ではない。 菜食主義者 蒙古斑 木の花火 という三作の連作 菜食主義者 ある日変な夢を見て、肉も魚も動物に関するものが全て食べられなくなった主人公の妻ヨンヘ。夜中に冷蔵庫に入っていた肉類などを全て捨て、ナムルとご飯しか食べずみるみる痩せていく。夫は、妻の家族に助けを求める。そしてヨンへの父親が無理やり肉を食べさせようとして事件が起こる。 韓国はお父さんの力が偉大だから、周りは皆必ず言うことを聞くと思っているし、父親はそこまで言うことを聞かせたい。そして起こる悲劇。 妻の見た夢が酷い…この夢のイメージで、この話は読み直しができないです私。 蒙古斑  菜食主義のヨンへにはまだ蒙古斑が残っている。と言う話を聞いたアーティストである義兄(ヨンへの姉の夫)が、その蒙古斑からイメージしたインスタレーションを作りたくなる。 蒙古斑から花が咲くようなボディペインティングをする。花の交わりのように、男女二人を映像にしたいと相手役を探し、男にも青い花と葉を描くが果たして… ヨンへは体に描かれた花を好む。 木の花火 その後ヨンへは精神病で病院に入る。夫と別れたヨンへの姉は森の中の病院に入れる。何も食べず痩せて骨だけになったヨンへがある日森の中で逆立ちしている。木になるつもりで。 ラストシーンはヨンへが救急車で別の病院に運ばれていく道の途中。姉とヨンへと二人のシーンで終わる。 その向こう側は私には読み解けない。

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2022/04/29

 ある日を境に、肉食を拒むようになったヨンヘを取り巻く夫、義兄、姉の目線で語られるお話。  妻がベジタリアンになるまで、私は彼女が変わった女だと思ったことはなかった。という一文から始まります。  ヨンヘが中心のお話ですが、彼女視点で語られることがないので、なぜ肉食を拒むように...

 ある日を境に、肉食を拒むようになったヨンヘを取り巻く夫、義兄、姉の目線で語られるお話。  妻がベジタリアンになるまで、私は彼女が変わった女だと思ったことはなかった。という一文から始まります。  ヨンヘが中心のお話ですが、彼女視点で語られることがないので、なぜ肉食を拒むようになったのかなど、彼女の気持ちや考えは最後まで誰にも分かりません。ゆえに、読む方は惹きつけられ、考えてしまう。    血生臭い匂い…  無気力な絶望…  誰が狂ってるのか…  誰がまともなのか…  タブーを犯す先にあるもの…  本当に死にたかったのは誰…? 著者のあとがきに、この作品を書いていたときのメモにこのような文章が綴られていたとあります。 “慰めや情け容赦もなく、引き裂かれたまま最後まで、目を見開いて底まで降りていきたかった。もうここからは、違う方向に進みたい”  違う方向に進んでいっている著者の作品をまた読みたい。  今まであまり読んだ事のない側面から、生と死について触れた読書になりました。  

Posted byブクログ

2022/04/12
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

【菜食主義者】 夫や父親から軽んじられた女性が、そのストレスの発散ができず、見た夢をきっかけに、生まれ持った菜食主義の性質を解き放つものの、長年の染み付いた食生活は変えることはできない。その結果、従来の生活とは異なった形になってしまいそうだ。どうすることもできない。 というSFチックなホラーを感じたけれど、大事なところは人がSOSを出している時に気づいて受け止めることだと思った。しかし現代社会に生きる人たちはそんなこと余裕が無さ過ぎて見えてないんだとも思った。私も見えない… 私は植物になりたいと思ったことがないので、サラッと読んでフーン。で済んじゃった。 ただ、残されて生きなければいけない人の辛さをただ感じた。

Posted byブクログ

2022/11/09

コンビニ人間と同じで主人公は変わっていて浮世離れしてるけど周りの人間たちに嫌悪感を抱くような感じ。暴力的で芸術的で男性は独りよがりで支配的。

Posted byブクログ

2022/03/03

評価高いようですがあくまでブクログは個人的な感想なので私的には激苦手な作品だったので星低め。 日本でいうと直木賞より芥川賞な作品なんだろうな。 突然菜食主義者になった妻(女)が主人公で、 その人は正直そうでもなかったけど (でも狂ってるとは思った) そんな狂ってる妻を取り巻く...

評価高いようですがあくまでブクログは個人的な感想なので私的には激苦手な作品だったので星低め。 日本でいうと直木賞より芥川賞な作品なんだろうな。 突然菜食主義者になった妻(女)が主人公で、 その人は正直そうでもなかったけど (でも狂ってるとは思った) そんな狂ってる妻を取り巻く人たちの方が、 私はめちゃくちゃ嫌悪感を感じ、 とことん後味が悪かった、個人的には。 でも、人間ってこうだよね、と妙に納得させられた。 でも超絶気が滅入るから二度と読むことはない。 韓国文学というものの初めての作品がこれだったので、他のハッピーな感じのものも読んでみたい(あるのか?も不明) 何かおすすめありますかね!?

Posted byブクログ

2021/10/30

過去一度でも、植物になりたいと思ったことがある人は、この作品に取り込まれてしまうかもしれない。わたしは大分引きずられた。

Posted byブクログ