ムーミン谷の冬 新装版 の商品レビュー
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同じ場所の知らない世界。「どんなことでも、自分で見つけださなきゃいけないものよ。そうして、自分ひとりで、それをのりこえるんだわ」 おしゃまさん、なかなか好きです。
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冬眠中に一人だけ目覚めてしまったムーミントロールがはじめて過ごす冬のお話。しんと静まり返ったムーミン谷の冷たい空気が伝わるモノクロームの挿絵も魅力的。ラストでは寂しい冬を乗り越えて、ムーミントロールが少し頼もしくなっている。
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珍しくムーミン以外の中心登場人物がミイとおしゃまさんになっている。 他の季節では上手に生活できない冬の生き物たちがわらわらと出てくるのが面白い。ムーミンのご先祖様も出てくる。 個人的に、温まろうとしても温まることのできないモランにはちょっと切なくなった。 ヘムレンさんも最初は皆から疎まれていたのにサロメちゃんだけは好きで、さらに終盤になるにつれて皆も気を許すようになっているところは印象強かった。
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新装版で再読。 深夜に目が覚め、家中をうろうろしてみても家族はみんな寝静まっていて、強烈な孤独感と恐怖がある。 そんな誰もが覚えのある幼児体験を描いた本作。分かるなあ!ムーミンの気持ちが! 「母は自分のためならなんでもしてくれる」と信じ込んでいる幼児にとって、自分が一人で寂...
新装版で再読。 深夜に目が覚め、家中をうろうろしてみても家族はみんな寝静まっていて、強烈な孤独感と恐怖がある。 そんな誰もが覚えのある幼児体験を描いた本作。分かるなあ!ムーミンの気持ちが! 「母は自分のためならなんでもしてくれる」と信じ込んでいる幼児にとって、自分が一人で寂しがっているのに眠り続ける母は驚きですよね。冬のムーミン谷もとても良かった。 ムーミンママの愛! 引用文にも書いたが、なにがあっても起きなかったママがムーミンの辛そうなくしゃみ一回でパッと目が覚める!ううむと唸るシーンだ。
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一家揃って冬眠中のムーミンが、家の中でたったひとりだけ目を覚ましてしまい、目がさえてますます眠れなくなり、よせばいいのに寒い寒い外に飛び出します。初めて見る雪にびっくりたまげながら、お日さまの消えてしまった白夜の世界の中で、冬をエンジョイする生きものたちとの交流を描いた作品です。...
一家揃って冬眠中のムーミンが、家の中でたったひとりだけ目を覚ましてしまい、目がさえてますます眠れなくなり、よせばいいのに寒い寒い外に飛び出します。初めて見る雪にびっくりたまげながら、お日さまの消えてしまった白夜の世界の中で、冬をエンジョイする生きものたちとの交流を描いた作品です。 ・・・、と、しれっと書いていますが、わたしはムーミンが冬眠するものだということを忘れていました。 そんな感じでとても新鮮な気持ちで読み始めたので、「雪は地面から生えて来るものだと思ってたぁ~」と空からどすどす落ちてくる雪にびびったり、スキーでえらい目に遭うムーミンのじたばたする様子tが、もう、おかしくておかしくて、肩はふっふっと震えながら、しかし何食わぬ顔で電車の中で読んでました。 そして、現代でもなお、真冬には太陽がどっかに行ってしまう白夜の寒い厳しい季節を生き抜いている北欧のみなさんに敬意を表したくなるのでした。 ムーミンといえばやっぱり日曜朝のアニメ劇場で育った世代なので、ほわほわな世界だと思っていましたが、大人になって活字もので読み返すと、けっこう奥深いのでびっくりしました。 「おしゃまさん」や「ちびのミイ」が、たまに吐き捨てる言葉の中に、すごく良い人生訓が見えるのです。めっちゃいいこと言ってます。 こんなに深みのある作品だったとは! そして、無鉄砲なくせに思い切りが悪く、さばっとしているわりに押しの弱いムーミンの様子を見ていると、とても人間くさく思えてきて、何か自分の事を言われているようでもあり、とても親近感がわいてきます。 結局、ムーミンママが予定より(?)若干早く冬眠から覚めてくれて、そしてその頃には早い春がやってきているのですが、読んでいるこちら側も漆黒の冬の世界に連れて行かれていたので、ページが進むにつれて少しずつ冬から春へと変わり行く時間の流れとともに、「冬、まだ行かないで~!」という気持ちと、「早く春になってこの人たちにぽかぽかしてもらいたい」という気持ちがないまぜになります。春が来てしまうと物語が終わってしまうから。 ムーミンママの前向きさと割り切りの良さ! 物語のラストにもらった大収穫です。
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冬眠中に目が覚めてしまったムーミンのひと冬のお話 ムーミンとミィとおしゃまさんとご先祖様 ミィのリスのセリフは聞いたことがあったけどこの本だったのか 再会がすてき!
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おしゃまさん登場! 家族や仲間がいない中、知らない世界に放り出され… ムーミンが一段と逞しく成長しましたね。 皆が疎ましく思ってる人であっても自分は好き! サロメちゃんの純粋さ おおかみでありたいのにそうはなれなかった。 めそめそくんに「私は何者?」叫びが聞こえそうです。 ...
おしゃまさん登場! 家族や仲間がいない中、知らない世界に放り出され… ムーミンが一段と逞しく成長しましたね。 皆が疎ましく思ってる人であっても自分は好き! サロメちゃんの純粋さ おおかみでありたいのにそうはなれなかった。 めそめそくんに「私は何者?」叫びが聞こえそうです。 ムーミンご先祖登場には、自分のあり様、ルーツを求める登場人物にとってどう写ったのでしょうか。
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冬眠からふいに目覚めてしまったムーミントロールが、初めて経験する冬に戸惑いながらも春まで奮闘するお話。 随所に出てくる、ムーミンの冬に対する愚痴(ぼくは寒さでこごえそうだ。おまけに、ひとりぼっちで、さびしくてたまらない。はやくお日さまがかえってこないかなあ、等)から、作者トーベ...
冬眠からふいに目覚めてしまったムーミントロールが、初めて経験する冬に戸惑いながらも春まで奮闘するお話。 随所に出てくる、ムーミンの冬に対する愚痴(ぼくは寒さでこごえそうだ。おまけに、ひとりぼっちで、さびしくてたまらない。はやくお日さまがかえってこないかなあ、等)から、作者トーベ・ヤンソンも育った北国ならではの冬観がうかがえる。 寒さは厳しく、つるつる滑る雪や氷はわずらわしく、生き物もひっそりと影を潜める冬。それはムーミンに言わせれば「死の世界」だ。 しかしその反面、真っ白な雪に包まれ、空気が凛と澄み渡っているようで、静寂に包まれた美しい冬の情景も文章から想像できる。 北国に暮らすものだからわかる、冬のわずらわしさと美しさが表現されていた。 また、主な登場人物のムーミン、おしゃまさん、ミイの三者三様の冬の過ごし方も面白い。 ぶつぶつ文句を言っては夏に思いを馳せるムーミン、静かに冬に身を任せるように過ごし、春には笛を吹いて皆を起こすおしゃまさん、スキーやスケートをして雪と氷の世界を全力で楽しむミイ。 「生きものってものは、なんてさまざまなんだろう」とムーミンも思うように、みんな思い思いの過ごし方で冬を過ごしていく。 特にストーリーというストーリーはないけれど、冬に奮闘するムーミンが可愛らしかったし、ミイ達も含めたそれぞれの冬が愉快に綴られていて読んでいて楽しかった。
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