ムーミン谷の冬 新装版 の商品レビュー
冬眠しているはずのムーミンが、冬に目を覚ましてしまう。お家での出来事だけど、家族や仲間たちはみんな寝ている。初めましての人やあんまり好きじゃない人とか色々な人々の中で暮らしていくことで沢山の経験をする。家の中や周りだけど、冒険して新たな発見をしているのがいいね
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※このレビューにはネタバレを含みます
いままで存在を知らなかったものが居ることを知るムーミントロール。おしゃまさんのことばがいい。夏や秋には居場所がないものたち、冬にそっと姿をかそけくあらわすものたちがいること! そして眠れなかった、どうしてか起き出してしまったものたちを迎えたムーミントロールの、そのお母さんの言動もすばらしいと思う。
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冬が来たら読もう、そう思っていたところ、真冬は終わり雪がどんどん解けていく今、読み終わりました。読み始めたときには時を逸したか、と思ったのですが、読み終わったらベストの時に読んで大成功、と思っています。 真冬の時期を乗り越え、しかし乗り越えというものの、実際にはムーミントロール、...
冬が来たら読もう、そう思っていたところ、真冬は終わり雪がどんどん解けていく今、読み終わりました。読み始めたときには時を逸したか、と思ったのですが、読み終わったらベストの時に読んで大成功、と思っています。 真冬の時期を乗り越え、しかし乗り越えというものの、実際にはムーミントロール、存分に冬を楽しんだように思います。冬でなければ出会えない者たちとの貴重な出会い。出会いこそが成長の種なんですね。 冬から春へ、それは死と再生の物語。 ひょっとしたら冬の物語はこの世にあらざる者たちの物語。トロールにとってしても、見えない者たち、普段なら相いれない者たちとの成長譚でした。 雪に触れるムーミンの肌の質感が伝わってきました。 それから、ムーミンママになぜか磯野舟さんを感じました。慈しみと安定感というのでしょうか。大丈夫ですよ、という感じ。 ムーミン谷の冬はとても素敵です。
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「どんなことでも、自分で見つけださなきゃいけないものよ。 そうして、自分ひとりで、それをのりこえるんだわ。」 初のムーミン本。 挿絵が多くぱらぱらするだけでも かわいくて癒される。 古い本って翻訳や字体もかわいい。
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おしゃまさん、トゥティッキは、トーベのパートナーの穏やかで芯の強い性格を反映している、と知り興味深く読めた。
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ミイがたくさん出てきて可愛かった! イラストも性格も可愛い♩ フィンランドで生きる人たちの冬の印象ってこういうかんじなんだなあ。
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今年1冊目に選んだのはオススメの一冊。途中、りすの件で欄外に筆者の追記があるように、本編の随所から優しさと暖かさが溢れ出る作品。ムーミントロールと冬の住人たちのやりとりは、「気に食わない子だっているし、いろいろな人間がいるけども角度を変えたら意外といいヤツやん」みたいな雰囲気はは...
今年1冊目に選んだのはオススメの一冊。途中、りすの件で欄外に筆者の追記があるように、本編の随所から優しさと暖かさが溢れ出る作品。ムーミントロールと冬の住人たちのやりとりは、「気に食わない子だっているし、いろいろな人間がいるけども角度を変えたら意外といいヤツやん」みたいな雰囲気ははっとさせられます。人間関係のメタファーのようで、それすらしんしんと飲み込む雪や氷の描写もたまらない。独特の世界観を構築しており、特に今の時期の読書にぴったりだと思います。#moomin_jp #読書好きな人と繋がりたい
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ムーミン一家は11月から4月まで冬眠するため、シリーズ作品はみな夏を舞台にして描かれているが、本作はムーミントロールだけが冬眠中に目を覚ましてしまい、初めての冬を経験するという点で異彩を放っている。 (これがきっと、雪というものなんだ) 見渡す限り白一色の世界に踏み出し...
ムーミン一家は11月から4月まで冬眠するため、シリーズ作品はみな夏を舞台にして描かれているが、本作はムーミントロールだけが冬眠中に目を覚ましてしまい、初めての冬を経験するという点で異彩を放っている。 (これがきっと、雪というものなんだ) 見渡す限り白一色の世界に踏み出したムーミントロールは、雪の玉でランプを作っていたおしゃまさんに冬についていろいろ質問するが、突き放したような返事に寂しさを感じる。 「ものごとってものは、みんな、とてもあいまいなものよ。まさにそのことが、わたしを安心させるんだけれどもね」 「どんなことでも、自分で見つけださなきゃいけないものよ。そうして、自分ひとりで、それをのりこえるんだわ」 この作品の中でも特に世の中を達観したような響きのある名セリフだろう。 やがてムーミントロールはミイも冬眠していなかったことに安堵して心から喜び、徐々に冬を楽しみ始める。”いつでも自分ひとりでたのしむことを知っている”ちびのミイが果敢にナイフを足にくくりつけてスケートをしたり、お盆をそりにして雪遊びに興じる姿は、何ものをも恐れない彼女の性格を十二分に表していて元気をもらえる。全ての物事が新鮮に捉えられ、下から生えるものだと思っていた雪が空から降ってくるのを見て、ムーミントロールはその美しさに魅了される。 彼が冬を好きになり、自分の見たもの、経験したものを早くみんなに話したい、教えてあげたいとわくわくしているうちにとうとう春がやってくる。まず最初にムーミンママが目覚めて冬の間起きていた息子に優しい言葉をかけ、太陽の光が降りそそぎ、クロッカスの芽が出てくるくだりは読んでいて心が温かくなった。 いいかげん冬に飽きてきた1月中旬から2月頃に読むのがおすすめ。
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「この世はあいまいだからいいのよ」っておしゃまさんに言われて、ハッとした。 なんだか全てを知りたいと傲慢になっている自分がいたことに気づく。 この世の真理なんて誰にもわからない。 だから正解なんてない。自分が満足できる毎日があればそれでいいのに。 はじめてのムーミン作品だったけ...
「この世はあいまいだからいいのよ」っておしゃまさんに言われて、ハッとした。 なんだか全てを知りたいと傲慢になっている自分がいたことに気づく。 この世の真理なんて誰にもわからない。 だから正解なんてない。自分が満足できる毎日があればそれでいいのに。 はじめてのムーミン作品だったけど、心の機微を丁寧に捉える描き方にすごく温かみを感じた。 もっと自分を大切に、感情を大切にしようと思った。 冬も悪くないね。困難って必要だもんね。
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登場人物の個性がしっかりと出ていて、いろんな人たちとふれあいながら、また初めての冬を経験しながら、ムーミンが成長する姿が愛おしく思える。とってもかわいい作品。
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