ムーミン谷の冬 新装版 の商品レビュー
ムーミン谷の冬は"ムーミントロールの成長物語"という位置づけにあるのではないでしょうか。 初めて見る冬の景色、生き物に警戒心を持っていたムーミントロールが、おしゃまさん(トゥーティッキ)や冬にしか現れない生き物、自然と触れ合う中で、ムーミンママがいなくても自...
ムーミン谷の冬は"ムーミントロールの成長物語"という位置づけにあるのではないでしょうか。 初めて見る冬の景色、生き物に警戒心を持っていたムーミントロールが、おしゃまさん(トゥーティッキ)や冬にしか現れない生き物、自然と触れ合う中で、ムーミンママがいなくても自立した個人として成長していきます。 おしゃまさんは見守る助言者として、ムーミントロールのそばにいてくれる存在で名言をたくさん聞かせてくれます。 相変わらず何も変わらないのがちびのミィ!彼女もまたムーミン物語には欠かせないスパイスとなってくれています。 そして、ムーミンママはムーミントロールにとって誰よりも安心させてくれる不動の存在です。 メソメソ、ヘムレンさん、サロメちゃんもそれぞれ短所もあるけれどそれがまた愛おしく、短いページの中でお互いの関係性がよく描かれている、大好きなキャラクターです。 挿絵の一つ一つにも物語の展開と丁寧にリンクさせた表現が見られるので、どのページも必見です。 また、最後の数ページにかけては、冬が始まる前よりも成長したムーミントロールが、これからの自分や自分を待っている出来事に、本当にワクワクしていることが伝わってきて、こちらまで嬉しくなります。 ムーミン物語は、キャラクターや世界観などファンタジーな要素があるのに、そのキャラクター達が立ち向かう出来事を解決するのは魔法の力などではなく、いつだって自分自身の内面と向き合うことや、周りの人を助けまた他者に助けられながら、壮大な自然の中でゆっくりと学んでいくことなのです。 そんなムーミン物語の素晴らしさがよく描かれている本作はこれからも定期的に読んでいきたい作品です。
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絵本にしてはメッセージ性強すぎるけど、小説として読むと物足りない。でも、ムーミンが冬を経験したことで、新しい発見とか成長を感じれて良かったと思う。「どんなことでも、自分で見つけ出さなきゃいけないものなのよ。そうして、自分ひとりで、それを乗り越えるんだわ」ってゆうおしゃまさんの言葉...
絵本にしてはメッセージ性強すぎるけど、小説として読むと物足りない。でも、ムーミンが冬を経験したことで、新しい発見とか成長を感じれて良かったと思う。「どんなことでも、自分で見つけ出さなきゃいけないものなのよ。そうして、自分ひとりで、それを乗り越えるんだわ」ってゆうおしゃまさんの言葉が好きすぎる。あと、ムーミンママ優しい。好き。ってなった。
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冬眠からふと目覚めてしまったムーミン。 おしゃまさんや冬のものたちと過ごす。 前半の氷姫のくだりは不思議すぎ 後半のお客がきてからは、あんなに嫌がっていた冬を好きになってきたムーミンの振る舞いが楽しい。
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これまでの冒険活劇とは違った内省的な物語。だからこそ、登場人物たちの一つ一つの言動にフォーカスしやすく、物語を読むうちに自分を見つめ直すきっかけを与えてくれます。
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冬のお話なので、いつ朝になったか、夜になったのかがはっきりしない物語でした。 でも共感できたのは、ヘムレンさんやモラン。わたしの周りにもいるなぁと思いながら読みました。 誰をも、なにをも凍らせるモラン、自分の考えを押し付けて空気を読まないヘムレンさん。いるいる(笑) トゥティッキ...
冬のお話なので、いつ朝になったか、夜になったのかがはっきりしない物語でした。 でも共感できたのは、ヘムレンさんやモラン。わたしの周りにもいるなぁと思いながら読みました。 誰をも、なにをも凍らせるモラン、自分の考えを押し付けて空気を読まないヘムレンさん。いるいる(笑) トゥティッキの邦訳がおしゃまさんってのが可愛い☆ 「どんなことでも、自分で見つけ出さなきゃいけないものなのよ。そうして、自分ひとりで、それをのりこえるんだわ」名言ですな☆
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まっ白な雪にとざされたムーミン谷。パパとママといっしょに冬眠にはいったのに、どうしたわけか春がこないうちにたった一人眠りからさめてしまったムーミントロール。はじめて知る冬の世界で彼のすばらしい冒険がはじまった…。(e-honより)
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いつもは冬眠している季節に目覚めてしまうムーミントロール。みんなが目覚めない中、1人で外に出て冬のムーミン谷を冒険する。 雪に埋もれたムーミン谷で、他の話よりもムーミントロールが1人成長していくような気がする。そして最後の最後でいつも以上にムーミンママの器の広さ、偉大さを実感する...
いつもは冬眠している季節に目覚めてしまうムーミントロール。みんなが目覚めない中、1人で外に出て冬のムーミン谷を冒険する。 雪に埋もれたムーミン谷で、他の話よりもムーミントロールが1人成長していくような気がする。そして最後の最後でいつも以上にムーミンママの器の広さ、偉大さを実感する。 たまたま春の訪れを感じるような暖かい日に読み終わったので、ほっこりした。
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冬らしく白いカバーの新装版。 以下、旧版の感想。 冬眠できずに冬のムーミン谷を散策するムーミントロールの話。ほかに、物好きのミィが起きてる。 謎のご先祖様やら、姿が見えないハリネズミ(姿が見えないのになぜハリネズミだとわかるんだか)やら、ヘムル族最強のポジティブ思考でまわりに迷...
冬らしく白いカバーの新装版。 以下、旧版の感想。 冬眠できずに冬のムーミン谷を散策するムーミントロールの話。ほかに、物好きのミィが起きてる。 謎のご先祖様やら、姿が見えないハリネズミ(姿が見えないのになぜハリネズミだとわかるんだか)やら、ヘムル族最強のポジティブ思考でまわりに迷惑をかけちゃったりする若いヘムレンさん(切手や昆虫の人とは違う)やら、いつもの常連じゃない人がいっぱい出てきます。
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普段人目に触れないようにひっそり生きているものたちが、冬の世界では、存在感を現す。 夏を表とするなら、冬は裏の世界。 どっちもそれぞれの良さがある。
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一家は皆冬眠している中、ただひとり目が覚めてしまったムーミン。知っているものは皆静かに眠っている中、自分だけが未知の世界に取り残されたことに戸惑いながらはじめての冬を体験する。自分ひとりになってしまった孤独感や、知っている世界が全く別の表情を見せたことによる戸惑い、それを様々な出...
一家は皆冬眠している中、ただひとり目が覚めてしまったムーミン。知っているものは皆静かに眠っている中、自分だけが未知の世界に取り残されたことに戸惑いながらはじめての冬を体験する。自分ひとりになってしまった孤独感や、知っている世界が全く別の表情を見せたことによる戸惑い、それを様々な出会いや体験から気付いた時には乗り越えている。幼い少年の物語だけど、「冬はやがて春になる」ことを思い出させてくれる本。
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