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ムーミン谷の冬 新装版 の商品レビュー

4.1

58件のお客様レビュー

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2015/10/31

誰もが寝静まって春を待つはずの冬のムーミン谷。しかし一体どうしたことか、ある時目覚めてしまったきり眠れなくなってしまったムーミントロール。ママもパパもおじょうさんも目を覚まさない。家を出たムーミンの、ひとりっきりの冬の冒険が始まった。一人だけ起きて遊んでいたミイ、水あび小屋で見え...

誰もが寝静まって春を待つはずの冬のムーミン谷。しかし一体どうしたことか、ある時目覚めてしまったきり眠れなくなってしまったムーミントロール。ママもパパもおじょうさんも目を覚まさない。家を出たムーミンの、ひとりっきりの冬の冒険が始まった。一人だけ起きて遊んでいたミイ、水あび小屋で見えないねずみたちと共に冬を過ごすおしゃまさん、暖かさを奪う氷姫、太陽の消えた日、冬のムーミン谷に集う見知らぬ客人たちとやたら明るいヘムレン……誰も知らない冬の日々をムーミンと共に。 レギュラーメンバーほぼ不在!さすがに今回はニョロニョロも出なかったw ミイがいるくらい。最後にママが出て来るだけで、ある意味異色の、ひみつの世界を覗いてしまったような今作。夜の世界というか、月の裏側というか……それもそのはず普段は眠りに就いて見ることのない冬の世界なのだし……知ってる人が全然いないのは不安なので、きっとムーミンも心細かっただろう。 私は冬の厳しい北陸の生まれと育ちで現在もなお住んでますのでムーミンが冬の嵐の中を進むところむっちゃわかる…!と二、三ヶ月後に私にも襲い掛かるであろう冬の猛攻に今から震えてました。まあ北欧と日本の北陸は大分違うだろうけど。緯度が全然違うし。でもやっぱり北陸の冬にも(というか雪か)通じるところがあってやっぱめっちゃ頷いてしまった。「もはや雪は上から降ってくるのではありません。地面にそってとんでくるのでした」が一番頷いたところ。でもこういう厳しい冬を越えたからこそ春のすばらしさ、朝の訪れが身にしみるもの。空のうつくしさがわかるもの。クロッカスの芽を守ろうとするスノークのおじょうさんに「この芽もすこしはくるしいことにあうほうが、しっかりすると、ぼくはおもうな」と言ったムーミンはそれまで誰も知らなかった冬を経験したことでずいぶん頼もしくなりましたね。あと雪が降った時「いいもんだな」って思うところも、確かに雪が降ってるところとか空気が澄んで星が綺麗なところとか冬にもいいところあるよねって思うのでいいでしょ?いいでしょ?と嬉しくなりました。 ところで、太陽がなくなった日はいわゆる黒夜かな。冬になると陰気な気分になるからやたら明るいヘムレンさんがうざいっていうのもわからんでもなかったw 本当は危険なおさびし山に行かせようとして、でもやっぱりとめたムーミンの心の動きがよかったです。 あとは、おしゃまさんがすごく好き!アニメとかにも出るのかな?トゥティッキって名前は聞いたことあるし出るかな。「どんなことでも、自分で見つけださなきゃいけないものよ。そうして、自分ひとりで、それをのりこえるんだわ」をはじめとして彼女の言葉は好きなのがいっぱいです。

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2015/09/21

ムーミン谷の冬って、こんな感じなんだ。 精一杯がんばるムーミンの、心の変化があったりして良かった。 名も姿もない生き物たちがたくさん登場していて不思議な感じ。

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2015/03/09

冬眠から一足早く目覚めてしまったムーミンの物語。眠っている間に通り過ぎていくはずだった「冬」という季節。白くて静かだ。 みんながみんな仲良しなわけではないところが良い。 ムーミンのヘムレンさんに対する気持ちはごく普通の自然なもの。なぜだか分からないけれど親しむことができない、...

冬眠から一足早く目覚めてしまったムーミンの物語。眠っている間に通り過ぎていくはずだった「冬」という季節。白くて静かだ。 みんながみんな仲良しなわけではないところが良い。 ムーミンのヘムレンさんに対する気持ちはごく普通の自然なもの。なぜだか分からないけれど親しむことができない、苦手な人。波長が合わない相手ということなのだろう。無理に合わせることなどないのだ。 ちびのミイのように生きたいと思う。 p185 「彼女はいつでも、自分ひとりで楽しむことを知っていました。自分がなにを考えようと、春がどんなに好きであろうと、そのことを人に話す必要は、少しも感じなかったのです」 孤高のスナフキンとは少し違う一人の楽しみ方だ。みんなの中にいても流されない、理解されなくてもいい、好きな事をただ思い切り楽しめばいい。

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2015/01/15

文庫版で再読。冬眠しているはずのムーミンが目を覚ましてしまった。ひとりぼっちと思ったら、冬の生き物がたくさん!お日様が昇らない北欧の冬らしい暮らしの描写がいい。これまではあまり良い子に思えなかったムーミンが、ここでめっきり良い子になった感じでひと安心。スナフキンが登場しないのがち...

文庫版で再読。冬眠しているはずのムーミンが目を覚ましてしまった。ひとりぼっちと思ったら、冬の生き物がたくさん!お日様が昇らない北欧の冬らしい暮らしの描写がいい。これまではあまり良い子に思えなかったムーミンが、ここでめっきり良い子になった感じでひと安心。スナフキンが登場しないのがちょっと寂しい。

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2014/12/08

一人目覚めた冬の世界で、おなじみの仲間が ちびのミイくらいで、あとは寝顔と寝言で登場では、 その上、冬の住民たちは、顔を合わせたり 話をするのも困難で家に集まったのも 「活発なことのきらなものたち」では絶望的、 かと思ったら、春になってクロッカスの芽を見つけた スノークのおじょう...

一人目覚めた冬の世界で、おなじみの仲間が ちびのミイくらいで、あとは寝顔と寝言で登場では、 その上、冬の住民たちは、顔を合わせたり 話をするのも困難で家に集まったのも 「活発なことのきらなものたち」では絶望的、 かと思ったら、春になってクロッカスの芽を見つけた スノークのおじょうさんへの一言。 誰も知らない冬を乗り切って 成長したムーミントロールが、そこにいました。

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2014/11/24

これまでのムーミンシリーズと一線を画するお 話。冬眠中なのに何故か目が覚め眠れなくなってしまったムーミン。冬の間に自分の家の水遊び小屋に見ず知らずの人達が住み着いていた。おしゃまさん、ウザいくらいに陽気な体育会系ヘルム、犬のメソメソなどユニークなキャラクター達が登場するが、今回の...

これまでのムーミンシリーズと一線を画するお 話。冬眠中なのに何故か目が覚め眠れなくなってしまったムーミン。冬の間に自分の家の水遊び小屋に見ず知らずの人達が住み着いていた。おしゃまさん、ウザいくらいに陽気な体育会系ヘルム、犬のメソメソなどユニークなキャラクター達が登場するが、今回のムーミンはそういった人達との不協和音に悩む。 明るく温かい環境で出会うなら素直に仲良くなれたのかもしれない。けれど暗くて寒い中、家族は誰も起きて来ない孤独な状況では違ってくるの。 そんな中でも知り合った人達と折りあって行く、ムーミンの思春期の通過と社会勉強だと言えよう。 保存しておいたジャムをみんな食べられ、寝ている間に部屋を荒らされているにも関わらず、ムーミンに立派におもてなしが出来て誇りに思うと言ってしまうママは本当に太っ腹! おしゃまさんの魚のスープの味も気にかかる。内容とは関係ないが、おしゃまさんのイメージと森三中の黒沢さんが被ってしまう。

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2014/08/01

ムーミン谷シリーズは夏が舞台になっているものが多いが、どんなときでも恐ろしい冬の気配が漂っているように思う。それは、「夏の終わり」「スナフキンの旅立ち」といった静かな寂しさで表現されている。 私は一度、冬にフィンランド経由でヨーロッパに行ったことがあるが、小さな町の小さな家が雪...

ムーミン谷シリーズは夏が舞台になっているものが多いが、どんなときでも恐ろしい冬の気配が漂っているように思う。それは、「夏の終わり」「スナフキンの旅立ち」といった静かな寂しさで表現されている。 私は一度、冬にフィンランド経由でヨーロッパに行ったことがあるが、小さな町の小さな家が雪の中に埋もれるようにして佇んでいたのを思いだす。 ムーミンたちはそんな冬、松葉をどっさりとおなかに溜め込んで冬眠する。時計は止り、ストーブが静かに燃えている。 ある冬、ムーミンは家族の中で一人だけ冬眠から目が覚めてしまい、眠れなくなる。外に出てみると、見たことのない生き物達が生きていた。 ムーミンは春を待ち焦がれながら、その厳しい冬を生きていく。そこには、「初めての経験」を少しずつ乗り越えていく「冒険」が確かにあるのだ。

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2014/08/07

銀白色の世界に1人だけ。 ムーミン初めての冬。 不安とドキドキで、読んでてワクワクした。 フィンランドに行ってみたい。

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2014/01/14

冬眠中のムーミントロールは、まだ真冬なのにどういうわけか目が覚めてしまって、冬眠を続けられなくなってしまう。ムーミントロールが初めて経験する冬。それは北欧ならではの厳しさと孤独感と神秘に満ちた冬の様子で、私達アジア圏で経験する冬ともひと味もふた味もまたちがう。ムーミントロールと一...

冬眠中のムーミントロールは、まだ真冬なのにどういうわけか目が覚めてしまって、冬眠を続けられなくなってしまう。ムーミントロールが初めて経験する冬。それは北欧ならではの厳しさと孤独感と神秘に満ちた冬の様子で、私達アジア圏で経験する冬ともひと味もふた味もまたちがう。ムーミントロールと一緒になって、初めての冬を過ごすかの様になにもかもが新鮮だ。文章が寝床で聞く母親の物語のように暖かく美しい。ムーミントロール悩みや驚きや感動、 悲しいエピソードも静かに心に染み込んでくる。冬を乗り越えていく希望と勇気を分けてもらえる。真冬のような試練もかならず明るい春の日差しを浴びき希望に変わっていくことをしみじみと感じた。

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2013/12/31

現時点で読んできたムーミンシリーズの中で一番趣深い作品。冬独特の風情や情景にムーミン谷の空気感がプラスされてより一層素敵な世界観。ムーミン一家の中でムーミントロールだけが知ってる冬っていうのがまたワクワク感があっていい そういえばムーミン谷ってそもそも北国なんだよなぁ。だから...

現時点で読んできたムーミンシリーズの中で一番趣深い作品。冬独特の風情や情景にムーミン谷の空気感がプラスされてより一層素敵な世界観。ムーミン一家の中でムーミントロールだけが知ってる冬っていうのがまたワクワク感があっていい そういえばムーミン谷ってそもそも北国なんだよなぁ。だからかな。冬という季節が好きになるし、毎年冬が来るのが楽しみになる一冊です

Posted byブクログ