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最後の証人 の商品レビュー

4.1

214件のお客様レビュー

  1. 5つ

    71

  2. 4つ

    83

  3. 3つ

    45

  4. 2つ

    3

  5. 1つ

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2023/04/19

息子を飲酒運転で無くした夫婦が、警察の隠蔽により罪を免れた犯人への逆襲ストーリー。何となく、そういうことなんじゃないかな?と思いつつ読み進め、後半はぐいぐい引き込まれた。面白かった!!

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2023/03/14

弁護士、佐方貞人シリーズ。 ホテルでおきた殺人事件が軸。 途中まで「被疑者」「被害者」としか書かれないので、なんかあるだろうなーと思ったけど、怒濤のラスト。面白かった。 続きもよもう。

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2022/10/04

最後泣いた。 いわゆるミステリーで泣くなんて、容疑者xの献身以来のような。いや、泣いていなかったかな、、読み終わった後に暫くボーッとなったのは覚えてるけど、、。 登場人物がそれぞれ目に浮かんでくる。 人は間違いをおこす。その間違いに対してそれからどうしたのか、どうするのかが大切。...

最後泣いた。 いわゆるミステリーで泣くなんて、容疑者xの献身以来のような。いや、泣いていなかったかな、、読み終わった後に暫くボーッとなったのは覚えてるけど、、。 登場人物がそれぞれ目に浮かんでくる。 人は間違いをおこす。その間違いに対してそれからどうしたのか、どうするのかが大切。自分の経験からも、本当にそう思う。忘れてはいけない。改めて感じた。 柚木裕子さん、2冊目。 とても良い話しを書かれる人だな。 今まで知らなかったのが、もったいない。 これから読んでいこう。

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2022/09/13

情報を小出しにしていく手法は映画にもなった某教授のシリーズにも登場するが、真相とは別の根幹の部分がはっきりしないまま進んでいくので、もやもやしたものを感じる。デュアルストーリーを採用しているため、真相を、隠したいのか明らかにしたいのかどちらなのか?という印象。 最終論告や判決...

情報を小出しにしていく手法は映画にもなった某教授のシリーズにも登場するが、真相とは別の根幹の部分がはっきりしないまま進んでいくので、もやもやしたものを感じる。デュアルストーリーを採用しているため、真相を、隠したいのか明らかにしたいのかどちらなのか?という印象。 最終論告や判決のシーンは見応えもあるのだが。

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2022/09/11
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※このレビューにはネタバレを含みます

面白かった。一気読み。これが2作目とは。確か最初のこのミス大賞取ったやつはいまいちだったはずなのに。何かのアンソロジーで佐方検事の短編を読んで、シリーズを読むことにした。まさか最初が弁護士に移ってからのものだとは。しかし、被告人、まんまと騙されたわー。子どもの交通事故のことは本当に切ない。姪っ子ちゃんや友達の子どもがこういう目にあったらどうするだろうか。途中、奥さんの覚悟と、夫の覚悟を思ったら涙が出たわ。

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2022/09/02
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

ああ、すっかりハマってしまった。佐方弁護士に…… 『最後の証人』 柚月裕子 (宝島社文庫) 素直な読者(私のことだ)は絶対騙される叙述トリックもの。 (……というのも、ミステリーに詳しい人は結構気付いちゃったりしたらしいので) 法廷ミステリーである。 主人公がやさぐれ系ヤメ検弁護士というだけでもう、ワクワクしてしまう。 やさぐれ系もろタイプ。 絶対かっこいいじゃん。 佐方貞人は元検事で、刑事事件専門の弁護士だ。 引き受ける仕事の基準は、報酬や勝算より事件への興味が優先する。 「罪をまっとうに裁かせる」ことが彼のスタンスで、これまで数々の裁判で勝利を収めてきた敏腕弁護士なのだ。 しかし、敵対する検事・庄司真生との初顔合わせでは、二日酔いで髪はボサボサ、皺だらけのスーツを着ていて何だか覇気に欠ける、という最強に冴えないオヤジっぷりを発揮しているのだった。 章立てはいたってシンプルだ。 プロローグ、エピローグ以外は、「公判初日」「公判二日目」「公判三日目」「判決」となっている。 プロローグでは、ホテルの一室で女が男にナイフを突きつけている場面が描かれる。 なるほど、これがこれから行われる裁判の事件なのだな、とわかる。 佐方が弁護するのは、この事件の被告人なのだ。 状況証拠、物的証拠ともに、すべて被告人が犯人であることを示しているにもかかわらず、本人は無実を訴えているという、いわゆる否認裁判であった。 佐方はこの裁判に勝つことができるのか……? さて、裁判のパートと並行して語られるのは、医師の高瀬光治と妻・美津子のパートだ。 高瀬夫妻の一人息子・卓が、飲酒運転で信号無視の車にはねられて死亡した。 しかし、運転していた島津邦明という人物が公安委員長だったことで、事故の真相はもみ消され、原因は卓の過失であるとされ、島津は不起訴となった。 納得のできない高瀬夫妻は、島津への復讐を計画する。 この高瀬夫妻の復讐劇は胸に迫る。 恨み、悲しみ、怒りが、少し行き過ぎではないかと思われるほど執拗に描かれる。 読んでいて心が重くなる。 裁判と併走するように描かれる事件の経過。 着々と進む夫婦の復讐計画と、その結果である裁判の行方にページを繰る手が止まらなくなる。 だが、今となって思えば、この計画のかなり早い段階から、すでに読者は巧みにミスリードされていたのだ。 殺害の動機を痴情のもつれにした理由や、凶器がルームサービスのディナーナイフであったことはもちろん、夫婦愛、親子愛がかなりの比重でもって描かれていることも、“彼らの復讐の結末”への伏線だったのだと思えば頷ける。 さて公判三日目、小説のほぼ七割を読み進んだころ、検察側の最終論告のシーンで、天と地がひっくり返る。 (……ぐらい私は驚いた) たぶん誰もが、あっ!と言ったであろう場面で、佐方の言う「罪はまっとうに裁かれるべき」の意味が突然見えた。 思わず鳥肌が立った。 これかあ…… すごいなあ…… そうだったのか…… うーん…… へえー……(←しつこい 笑) そして、タイトルにもある“最後の証人”の出廷。 証言を渋る証人に佐方が言った言葉に感動した。 「誰でも過ちは犯す。しかし一度ならば過ちだが、二度目に犯した過ちはその人間の生き方になる」 人として、そして職業人としての誇りを捨てなかった証人の、精一杯の証言に涙が出た。 「その人間の生き方」という言葉が心に残った。 かくして判決。 後味はかなり悪い。気分が重い。 裁判の結果は出たのにすっきりしない。 誰も幸せになっていないじゃないの。 裁判って何なんだろう。 一体、誰のための裁きなのだろう。 でも。 ありがとう作者。 エピローグで救われたよ。 小坂ちゃんいいこと言うなぁ。 暗闇の中にほのかな光が見えた。 佐方に、光治を救ってほしいと心から願わずにはいられなかった。 文章的には、読んでいて所々引っかかるところがあったり、緻密な部分と粗い部分の差が気になったりもしたけど、そういう粗さを補って余りある気迫がこの作者にはあると思う。 “人”をきちんと描いているところがとてもいい。 罪は人が犯すもの、法よりも人を見ろ。 人が人を裁くことの難しさに思いをいたしつつ読了。 続編があるらしい。 佐方の検事時代の話なんだそうだ。 青臭い佐方さんが見れちゃったりする? では続編で!

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2022/05/10

佐方貞人シリーズ1作目の作品。 期待通り! 三週間前にシリーズ2の「検事の本懐」を読み終えて 図書館で借りられるのを 首を長くして待っていました。 時系列で言うと、シリーズ2の方が過去の話。 なので、順番が違っても充分楽しめました。 ホテルで起きた殺人事件。 誰がどう見てもし...

佐方貞人シリーズ1作目の作品。 期待通り! 三週間前にシリーズ2の「検事の本懐」を読み終えて 図書館で借りられるのを 首を長くして待っていました。 時系列で言うと、シリーズ2の方が過去の話。 なので、順番が違っても充分楽しめました。 ホテルで起きた殺人事件。 誰がどう見てもしっかり証拠が残っている被告人。 にもかかわらず、本人は無罪を主張。 佐方は、被告人が減刑でなく無罪を主張している点に目をつけます。 真実を追求する甲斐のある「面白い事件だ」と直感。 シリーズ2(つまり過去)では検察官だった佐方ですが、 この作品では ヤメ検 弁護士になっています。 彼の優秀な女性事務員の小坂千尋と、彼と対峙する女性検察官の庄司真生。 佐方を挟んで、彼女たちの敵味方のやり取りも面白い。 また、裁判と並行して、七年前に起きた交通事故が語られます。 この交通事故は今回の裁判と密接な関係があるのですが、 読者には 最初からその繋がりが明らかにされます。 ところが、物語を半分過ぎた10章まで、ずっと違和感が残ったまま。 11章でさらりと触れられる ある記述で、その種明かしがされます。 「わおっ」とびっくり。(書きたいけどネタバレになる) 最初から最後まで、ずっとワクワクドキドキでした。 途中、佐方が検察官をやめた理由も語られます。 地検を去ったのも、ほぼ敗けが見えている裁判の弁護を引き受けるのも 佐方の 不器用な程に 真実と正義にまっすぐな姿勢によるものです。 ニコチン中毒で見た目はイケていないようですが、 心根は 迷いがなく清々しい佐方です。 最後の最後に、事務員の小坂千尋さんがとった行動には感動です。 彼女も、素敵。 シリーズ3の「検事の死命」は、まだ貸し出し中。 また、首を長くして待つことにします。 こうやって待つ時間も楽しい!

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2022/05/02

検事と弁護士を主軸に据えつつ、単なる法廷モノではない 被害者があまりに救われないので気分は落ちるけど、ページをめくる手は止まりませんでした。(特に後半は) 「慈雨」を読んだ時も感じましたが、読者にいろいろ考えさせますね

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2022/04/30
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

最高! 久々に泣いたし面白かった。 読みやすいし何よりドラマチックな展開なので、 リアルさを求めなければほとんどの人が面白いと思うのでは。 プロローグからの一章で被告人と被害者は読めたけど、その仕掛けがこの小説の面白さではないから、例え仕掛けがわかっても、そこから更に展開が二転三転と続くので、手が止まらず一気読み。 無駄のない文章に300ページ程度の短さで、これだけ感情移入できる巧みな人物描写。 被告人がこれだけ無罪が嬉しくない裁判ってあるのかね〜?

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2022/04/24

不遜な言い方をあえてすれば、とてもよく出来ているミステリーだった。ぐいぐい惹き込まれた。なかなか騙されない私も、ついつい思い違いをして読み進めていたよ。巧いなぁ。きっとみなさん面白いと口を揃えていうのではないかな。人間の情念が渦巻いている感動作。

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