天と地の守り人(第3部) の商品レビュー
タルシュ帝国の侵攻がはじまり、戦に慣れていない新ヨゴ皇国軍はたちまち敗北していきます。新ヨゴ皇国に舞いもどったバルサは、タンダの身を案じて、彼のゆくえをさがし求めます。 そんななか、チャグムがロタ王国とカンバル王国の軍を率いて帰還し、敗色が濃厚だった新ヨゴ皇国に希望の光がもたら...
タルシュ帝国の侵攻がはじまり、戦に慣れていない新ヨゴ皇国軍はたちまち敗北していきます。新ヨゴ皇国に舞いもどったバルサは、タンダの身を案じて、彼のゆくえをさがし求めます。 そんななか、チャグムがロタ王国とカンバル王国の軍を率いて帰還し、敗色が濃厚だった新ヨゴ皇国に希望の光がもたらされます。彼は、国の危機を救うためにギリギリのところで判断をくだしたシュガたちとともに、新ヨゴ皇国がとるべき新たな道筋を指し示し、父帝にその考えを示します。 女用心棒であるバルサと、彼女に守られていたまだ幼い皇子のチャグムという、二人の登場人物を中心とする物語は、チャグムが国の命運を担うまでに成長し、他方バルサは登場時とおなじく用心棒としてみずからの信頼する仲間を救出するために単身で困難に立ち向かっていくというかたちで、クライマックスを迎えます。二人の運命がふたたび交錯することで、物語のなかで時が流れていることを感じさせられました。
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本当に震える作品でした。 ずっとみんなの幸せを祈らずにはいられなかったし、ずっと頑張れって思って読んでいた。 立場があるから来ることはないかもだけど 関係した全ての人が、いつかタンダの家に集まって仲良く食事をすることがあれば幸せだな。 本当にモリビト全話最高でした!!
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終わってしまった。。。10巻という超大作だったが、あっというまに読んでしまった。 ラストというだけあって、今までで一番楽しめた一冊となりました。これからスピンオフの2冊を読んで、また最初から読み直したいな。本当にいい作品でした。
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カンバルとロタの同盟を結ばせたチャグムは援軍を率いて、タルシュ帝国が侵攻する新ヨゴ皇国に戻る。一方バルサはタンダの行方を追い、新ヨゴ皇国を縦横し、大呪術師トロガイは天変地異から人々を救うため賭けに出る。タルシュ帝国の侵攻を食い止め、人々を救えるか? 戦術や戦乱に巻き込まれる人々の...
カンバルとロタの同盟を結ばせたチャグムは援軍を率いて、タルシュ帝国が侵攻する新ヨゴ皇国に戻る。一方バルサはタンダの行方を追い、新ヨゴ皇国を縦横し、大呪術師トロガイは天変地異から人々を救うため賭けに出る。タルシュ帝国の侵攻を食い止め、人々を救えるか? 戦術や戦乱に巻き込まれる人々の姿が鮮明で、どんどん引き込まれた。シリーズの中で最もスケールの大きい作品になっている。 ついに読み終わってしまった守り人シリーズ。守り人ロスにしばらくなりそうで怖い。笑
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数年ぶりに、精霊の守人から通読した。 そのスケールの大きさ、サグとナユグという2つの世界の重なり合い、それぞれの人、国に、それぞれの理屈、信念、価値観があり、絶対のものはないという多面的な構成、本当に読み応えがあった。 強くなったチャグム、穏やかな暮らしを取り戻したバルサとタンダ...
数年ぶりに、精霊の守人から通読した。 そのスケールの大きさ、サグとナユグという2つの世界の重なり合い、それぞれの人、国に、それぞれの理屈、信念、価値観があり、絶対のものはないという多面的な構成、本当に読み応えがあった。 強くなったチャグム、穏やかな暮らしを取り戻したバルサとタンダの幸せを願いたい。
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自分の子どもに読んでほしいファンタジー、第一位! 本当に傑作としか言いようがない。 文句なしのラスト! 特に帝とチャグムの別れが本当に良かった。 社会で生きていれば、こいつ、何考えてるんだ?というような人に出会うことってある。でも、その人にもその人なりの信じる道や生き方がある。当たり前のことだけど、意外とみんな想像できてない。 だからといって、迎合しろというのではなく、チャグムは自分の信じる道を、その時々で悩み、考えた正しいと思うやり方で進んでいく。 帝を一方的に悪として討伐せず、それぞれの道を互いに尊重して進んでいったことに好感しかなかった。 実際の社会では難しいこともあるかもしれないけれど、これが理想の落としどころだと思う。 ヒュウゴも、仮にあれで死んでしまったとしても、本当に悔いはないだろう。彼の信じる道を選んだのだから。 バルサがチャグムを哀れと思わなくなったシーンにじーんとして、チャグムが迷いながらも前を向くシーンにいい大人が強く励まされる。 なんて素晴らしい本なんだろう。 我が子にも、他者の信じるものを理解しようとし、できれば尊重しつつ、自分なりの信じる道を探していってほしいと思う。 いろんな視点から物事を考える大切さを教えてくれる一冊。 歳をとっても何度も読み返したい。
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忙しい仕事の合間を縫ってやっと読了。 長い長いチャグムとバルサの物語が終わってしまうのがとても寂しい。 チャグムがとても小さな子どもから、逞しい帝になるまでにたくさんの人たちと関わり成長する姿には感慨深いものが。 帝になったチャグムとバルサがまたどこかで出会えますように‥。
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守り人シリーズ最終巻 想いが届き、遂に新ヨゴ皇国を救うために帰国するチャグムと、タンダを案じ駆けるバルサ。 そして襲い来る自然災害。 終始ドキドキしっぱなしの最終巻でした。 それぞれの抱える事情や思いが渦巻き、敵対勢力であったはずのタルシュ帝国の王子達でさえ憎みきれない… 失ったものは多いけど、きっと明るい未来へ続いているんだろうなと言う希望が見える終わり方がとても素敵でした。 この長い物語を最後まで見届けることができて幸せです。
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素晴らしいシリーズだった。”精霊~”で止まったままにせず、続きを読もうと思った己の判断を讃えたい。それはさておき、大団円を迎えた本作。それぞれの物語には納得のいく結末が用意され、独特の世界観についても、ひとまずの決着がつけられる。理想的なクライマックス。サブキャラたちの魅力も、シ...
素晴らしいシリーズだった。”精霊~”で止まったままにせず、続きを読もうと思った己の判断を讃えたい。それはさておき、大団円を迎えた本作。それぞれの物語には納得のいく結末が用意され、独特の世界観についても、ひとまずの決着がつけられる。理想的なクライマックス。サブキャラたちの魅力も、シリーズ成功に大きな役割を担っている。いや~、面白いな、ファンタジー。まだまだ未読のマストリード作品が数多存在する分野。どんどん楽しまないと、って感じ。
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守り人シリーズ完結。 雨降って地固まるではなく天の流れともいえる濁流が全てを押し流し、備えをしていた人々がなんとか命を拾い未来へ歩いていくといった印象。 バルサもチャグムもひとつの終着点につき物語は幕を下ろした。
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