天と地の守り人(第3部) の商品レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
怒涛の最終巻。 新ヨゴ王国を襲う、最大の危機。 カンバル王国とロタ王国の兵を携えて、故郷に戻るチャグム。 行方不明のタンダを探すバルサ。 ナユグの春によって引き起こされる水害。 すべてが絡み合って、つらく長い旅の末に、チャグムが出した結論と、バルサの旅の終着点は感動です。終わっちゃってさみしいなあ・・・。
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読み終わってしまった。壮大な物語の果てにようやくたどり着いた安堵感と寂しさと。登場人物たちの苦難を乗り越える強さとひたむきさに、ただただ圧倒され感動した至福の時でした。
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終わってしまった、、、 素晴らしい大団円でした。 数多くの登場人物、一人一人にきちんと、最後の見せ場が用意してある中、バルサとタンダの物語は涙ものでした。 アスラの事もずっとバルサが気にかけていて、少しづつ回復していて良かった。 なくて残念だったのは、援軍についた王の槍の活躍、サ...
終わってしまった、、、 素晴らしい大団円でした。 数多くの登場人物、一人一人にきちんと、最後の見せ場が用意してある中、バルサとタンダの物語は涙ものでした。 アスラの事もずっとバルサが気にかけていて、少しづつ回復していて良かった。 なくて残念だったのは、援軍についた王の槍の活躍、サルーナとチャグムの再会、シハナはどうなった?カッサのその後は???セナは元気か?!
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シリーズの完結編、文庫化されるのを待ちかねていました。待つのも楽しみのうちです。期待に違わぬスケールの大きな完結、満腹になりました。
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前々から思っていたのだけど、皇位なんてチャグムの幸せにとっては邪魔なものだよな・・・最後の方は政治と戦争の話になってきて、つらかった・・・正直、どんなにへたれだと思われようと、平和にただ暮らしたいわー。って、こんなに壮大な話を低次元におろしてきてしまってすみません・・・
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最終章、最終巻。 10年余りをかけて紡がれたこの物語も、閉幕となりました。 ”父上、おさらば!”、生命と血統の二つの父への惜別の言葉、なのでしょうか。 ”天”が示すもの、”地”が示すもの、それぞれを守るためにみんながもがきます。 そんな劇中の重さがあるだけに、ラストシーンの春...
最終章、最終巻。 10年余りをかけて紡がれたこの物語も、閉幕となりました。 ”父上、おさらば!”、生命と血統の二つの父への惜別の言葉、なのでしょうか。 ”天”が示すもの、”地”が示すもの、それぞれを守るためにみんながもがきます。 そんな劇中の重さがあるだけに、ラストシーンの春の描写が愛おしい、そんな一冊。 しばしの余韻に包まれた後、ゆっくりと読み返してみようかと思います、”精霊”の旅から。
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戦のシーンのあまりの凄惨さに、こんな描写をするのかとすこし意外に感じました。そして、タンダについても。あとがきにもありましたが、バルサとタンダは本当に地の守り人。天の守り人であるチャグムと好対照をなしていて、作品に深みを生み出しているなぁと思います。バルサとチャグムの活躍は今巻は...
戦のシーンのあまりの凄惨さに、こんな描写をするのかとすこし意外に感じました。そして、タンダについても。あとがきにもありましたが、バルサとタンダは本当に地の守り人。天の守り人であるチャグムと好対照をなしていて、作品に深みを生み出しているなぁと思います。バルサとチャグムの活躍は今巻はもちろん、前巻までも目白押しですが、この最終巻ではむしろチャグムの父の帝と、トロガイ師を個人的に推します。帝の最後の選択は、そのキャラクターを損なわないものだったし、トロガイ師は鼎談にもあったように一種のブレの無さというか、どうあったって矍鑠としている雰囲気があって、鼎談の言葉には深く頷けました。堂々の完結、素晴らしい作品だと思います。正直、児童文学という括りがうっとうしく感じます。子どものときに読んだ感想と、大人になってから読んだときの感想はきっと異なるものとなる作品だと思います。むしろ、大人になってから読みなおさないと、この作品の深さはわからないと思う。個人的にはこのシリーズでは『蒼路の旅人』が一番好きです。転換点となるこの巻は、ある意味ではこのシリーズの最高のクライマックスだと思うので。
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長かった旅が、終わった。 言葉が見つからないけれど、胸が高鳴っている。 最後まで読んで良かった。
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最終章第三部、最終巻。 ついに最終巻と思うと序盤からアドレナリン全開。 込み上げる感情と波乱に満ちた展開、そして束ねられてゆくエピソードに心奪われ、冷静さを取り戻せないまま読み終わってしまった。 戦の恐ろしさやナユグの美しさの描写も素晴しいが、語られない心情まで津々と伝える筆者の...
最終章第三部、最終巻。 ついに最終巻と思うと序盤からアドレナリン全開。 込み上げる感情と波乱に満ちた展開、そして束ねられてゆくエピソードに心奪われ、冷静さを取り戻せないまま読み終わってしまった。 戦の恐ろしさやナユグの美しさの描写も素晴しいが、語られない心情まで津々と伝える筆者のすごさに改めてこの物語の卓越たるところをみた。 さあ、じっくり再読しよう。
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「草や虫、石、水や光、ありとあらゆるものが、ただ在るだけの地平に、あるとき一瞬だけ生じる私たち」上橋ファンタジーの真髄ですね。死臭を身に纏い、屍を踏みながら歩み、血で自らの身を穢した新皇があらたな皇国建設に踏み出す最終章。民草に、地に、天に、そしてナユグに光あれ!
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