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天と地の守り人(第3部) の商品レビュー

4.7

252件のお客様レビュー

  1. 5つ

    175

  2. 4つ

    49

  3. 3つ

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2015/12/02

ついに最終巻! 本当に全て読んでよかった!と思える作品です。 こんなにも長く続いたお話にも関わらず飽きることなくひたすら先へと読めたのは、物語が素敵なことはもちろん、バルサやチャグムや、どの登場人物も魅力的だから、というのが大きいのだろうな。 そしてやっぱりバルサは間に合ってく...

ついに最終巻! 本当に全て読んでよかった!と思える作品です。 こんなにも長く続いたお話にも関わらず飽きることなくひたすら先へと読めたのは、物語が素敵なことはもちろん、バルサやチャグムや、どの登場人物も魅力的だから、というのが大きいのだろうな。 そしてやっぱりバルサは間に合ってくれるのだなあ。

Posted byブクログ

2015/10/27

チャグムが故郷へ帰る場面で、バルサとタンダが再会した後でバルサが取った行動で、この本を読みながら何度胸が熱くなりじんわりと涙が出そうになったことか。ラストを飾るのに相応しい読みごたえのある作品でした。

Posted byブクログ

2015/09/16
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

遂に完結! 壮大な物語だった。新ヨゴからどんどん外へ広がっていって…創造された物語というよりも、実際の史実であるかのように、人々の息を感じられる物語だった。 この第三部ではもうバルサとチャグムは会う事はなくて、一緒に旅もしていなくて、もうこの先も会う事は二度とないのかと思うと喪失感に似た悲しみに襲われた。けれど、きっと日々、あるいは節目節目で、お互いを思い出してはお互いを想い、祈りにも似た思いで語りかけて行って、一時も忘れることはないのだろうと思うと、心はいつも絆で結ばれていてそれはとてつもなく幸せな事であるように思った。 タンダをやっとの思いで探し出したバルサが、死の淵にいるタンダをつれあいだと言った瞬間と、バルサがタンダの腕を切り落す瞬間は、涙が出た。切り落した瞬間に腕に顔を付けて太い血管を嚙んで止血するシーンは、バルサにしかできない、バルサの最高の愛情表現だった。 タンダもチャグムも、とっても清い心を持っていて清廉な意志を持っていて、そんな人達がやむを得ず人を殺して血で心を穢して、心に闇を抱えただただ綺麗な玉いるということはできなくなくなったけど、相反する光と闇をを身の内に宿しているからこその魅力が二人にはあると思う。きっとその闇を知っているからこそ、チャグムは父とは全く違う帝になれるだろうし、タンダもバルサを得、バルサ自身の思いをこれまでとは違った視点で理解しきっともっともっと愛情深くもなっていくだろうと思う。 光扇京を大災害が襲うとチャグムに告げられた帝が、自分は神に守られていないものを守れと、帝の盾をトゥグムだけでなくチャグムにも付けたことで、帝の印象がやや変わった。チャグムを煩わしく思い暗殺を企てて来た帝だけど、最後、彼はチャグムに何を見たのか。色々想像は出来るんだけど、どれもしっくりこなくて。そういえば帝という人を理解しようという思いは一切無く読み進めてきたから、そういう視点を持てばもっと深くこの物語の真髄を見れたのかな。 これからも何回でも読み直したいシリーズだから、これからもっともっと理解を深めて、味方だけじゃなく敵すらも愛せる様に読み倒したい。

Posted byブクログ

2015/09/16

「何故自分だけがこんな目に?!」と言う理不尽な運命に 翻弄されながらも、自分に出来る最善の道を模索し、決断し 尚勝その結果に責任を持つと言う、当り前の様でいて 中々出来ない事を貫く姿勢が男前

Posted byブクログ

2015/09/06

ふうぅ…。 ずっとどきどきしながら読んできました。 この物語に、終わりがあることが残念でなりません。

Posted byブクログ

2015/08/14

チャグムは大丈夫。もう、ちゃんとやっていける。 トロガイもタンダも、がんばった。チキサもアスラもマーサも、希望が見えて、よかった。 きっとバルサはこれからも、淡々と日々を積み重ねていくんだろうな。 みんなの未来に、幸せの空が広がっていますように。

Posted byブクログ

2015/08/04

先が気になって早く早く!と読み進め、読み終わってしまうと、もうバルサやチャグム、タンダたちの物語を見ることができないことに寂しくなった。 すべての人がとても愛おしい。 タルシュの人たちも。ラウル王子も。 みんなの必死な思いや姿になんども心打たれた。 チャグムの成長に切なく感じつ...

先が気になって早く早く!と読み進め、読み終わってしまうと、もうバルサやチャグム、タンダたちの物語を見ることができないことに寂しくなった。 すべての人がとても愛おしい。 タルシュの人たちも。ラウル王子も。 みんなの必死な思いや姿になんども心打たれた。 チャグムの成長に切なく感じつつも嬉しかったり。穢れと清さは、正反対でありながらも同義なのかもしれない。 サグとナユグというふたつの世界はなんて素晴らしいんだろう。 様々なことを考えさせられ、与えてくれたこの作品を読むことができてよかった。

Posted byブクログ

2015/07/17

追記 いま、窓から外を見ると、青いビニールシートで屋根を覆っている家が見えます。 平成23年3月11日に起きた、東日本大震災の被害がまだまったく収まらず、福島原発の状況も予断を許さず、震度4レベルの余震がめずらしくない状況の中で、私はいま、このあとがきを書いています。これから日本...

追記 いま、窓から外を見ると、青いビニールシートで屋根を覆っている家が見えます。 平成23年3月11日に起きた、東日本大震災の被害がまだまったく収まらず、福島原発の状況も予断を許さず、震度4レベルの余震がめずらしくない状況の中で、私はいま、このあとがきを書いています。これから日本はどうなっていくのだろう、私はいま、何をすべきなのだろう、と思いながら。(略) こういうときには、人の愚かさ、醜さも顕(あらわ)になりますが、それを遥かにこえて、人の毅(つよ)さ、美しさも見えてきます。 天と地は、こうして、ただありつづけ、動きつづける。 その中に生まれ落ちた私たちは、いま、生きる、ということに向き合っています。知と、理と、情を尽くして、己が負える荷を負い、ともに生きて行きましょう。 (文庫版あとがきより) まるで不思議な運命であるかのように、文庫版発売の最終段階で3.11が起きた。最終章には、大津波ならぬ、人間世界とは別のからくりによって引き起きた大奔流が、新ヨゴ皇国の京(みやこ)や、侵略してきたタルシュ帝国の兵士たち、そしてヨゴの王を流し去って行った。 その中で、バルサは、チャグムは、タンダは、シュガは、「知と、理と、情を尽くして、己が負える荷を負い」生き切った。 次は我々の番だ、とでもあるかのように。 「守り人シリーズ」が終わってしまった。今年の2月にこれを読み始めたときは、ノンフィクション系書物の合間の「息抜き」に読むものがないときの切り札として読む積もりだった。しかし、やはり甘くはなかった。特に最後の4冊は一ヶ月で読んでしまった。残念だ。あと補遺のように外伝や関連本があるけれど、あと残る本格的な物語は「鹿の王」しか残ってなくて、文庫本はいったいいつ発売になるのやら。まあ、しかし何時の間にやら上橋菜穂子の著作はほぼ100%読む体制になった。「守り人シリーズ」を外して上橋菜穂子特集本は読めないのだから、しばらくは彼女の 世界の分析・評論が出来る。 今年のマイ読書ベストには、「守り人シリーズ」はどうしても入ってしまうだろう。 2015年7月6日読了

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2016/01/11

終わりが多少あっけない感じがするが、ついにここまで来たという感じ。 やはりバルサがかっこいい。 タンダの腕を落とすところの覚悟と信念には胸が熱くなる。 そしてトロガイの凄さといつものだらしなさのギャップにもホッとする。 最後はチャグムとは別の道になることはわかっていたが、やはり寂...

終わりが多少あっけない感じがするが、ついにここまで来たという感じ。 やはりバルサがかっこいい。 タンダの腕を落とすところの覚悟と信念には胸が熱くなる。 そしてトロガイの凄さといつものだらしなさのギャップにもホッとする。 最後はチャグムとは別の道になることはわかっていたが、やはり寂しい。

Posted byブクログ

2015/05/24

 読み終わってしまったー! 壮大な行きて帰りし物語だった。でも、まだ『バルサの食卓』と番外編が残っているさ。  

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