世界屠畜紀行 の商品レビュー
BookBarで紹介されていたので、読んでみる。 肉は食べるし、昨今「肉をたくさん食べようぜ!」という風潮が強い。 しかし肉大好き、食べたい!という者の中の何人が屠畜の現場を知っているのだろうか。 きちんと命を頂いているということを、この本は教えてくれる。
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2018.03.31 数年かけて読了。面白いのに、何故か時間がかかった。肉食人間だから肉についてなるべく情報を得るよう心がけている。肉は文化。衛生面も重要だけど、行き過ぎの管理で、美味しさや食文化が失われないことを願う。
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世界の食卓に並ぶ肉の背景を取材した作品。 殺して食べるからには残さず美味しく食べなくちゃね。 肉を食うからには一度は真剣に考えたいこと。 恥ずかしながら、日本も含めて多くの国で屠畜業が差別の対象になっていたことすら知らなかった… 普通にこの仕事をする人がいるから美味しく肉が...
世界の食卓に並ぶ肉の背景を取材した作品。 殺して食べるからには残さず美味しく食べなくちゃね。 肉を食うからには一度は真剣に考えたいこと。 恥ずかしながら、日本も含めて多くの国で屠畜業が差別の対象になっていたことすら知らなかった… 普通にこの仕事をする人がいるから美味しく肉が食べられると思っていた。 あれこれ可哀想だと騒ぐなら食うな!食べたいなら美味しく残さず食べる! 個人的にはそう思ってきたし、これからもそのつもり。
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内容(「BOOK」データベースより) 「食べるために動物を殺すことをかわいそうと思ったり、屠畜に従事する人を残酷と感じるのは、日本だけなの?他の国は違うなら、彼らと私たちでは何がどう違うの?」アメリカ、インド、エジプト、チェコ、モンゴル、バリ、韓国、東京、沖縄。世界の屠畜現場を徹...
内容(「BOOK」データベースより) 「食べるために動物を殺すことをかわいそうと思ったり、屠畜に従事する人を残酷と感じるのは、日本だけなの?他の国は違うなら、彼らと私たちでは何がどう違うの?」アメリカ、インド、エジプト、チェコ、モンゴル、バリ、韓国、東京、沖縄。世界の屠畜現場を徹底取材!いつも「肉」を食べているのに、なぜか考えない「肉になるまで」の営み。そこはとても面白い世界だった。イラストルポルタージュの傑作、遂に文庫化。 肉が好きです。特に焼肉が大好き。出来る事なら毎日食べたい。カルビにホルモンにタン。どれもこれも家畜とお肉にしてくれるひとが居て初めて成立する事です。でもそこはかとなく流れる屠畜への蔑視。それが世界共通なのか日本だけのものなのか。とことん潜入取材をしている稀有な本だと思います。「飼い喰い」を先に読みましたがその手前にある世界の屠畜事情のルポです。自分自身目の当りにしたらきっとしばらく肉食えなくなるであろう光景のオンパレードですが、屠畜蔑視ではなく逆に尊敬してしまいます。速やかに裁かれで美味しく安全なお肉として皆の食卓に上るその大変さ。その為に変化進化してきた食肉業界。未だに結婚差別や就職差別があると言います。そういう人は肉食わないのかと声を大きくして言いたい。おちょぼ口でかわいそうなどと言いながら肉を口に運ぶ人々。自分の手を汚さないままに批判だけで恩恵を享受する人がどれだけ多いことか。 と、堅い話はあるものの、実際世界中のお肉の現場をイラスト付きで解説する本書は、興味津々で是非読んでいただきたいです。読み終わった時にはパックのお肉の手前の姿が思い浮かぶはず。それをありがたく思いながら今日もおいしく頂きましょう。
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屠畜の世界っておもしろい、且つ、とても重要な産業です。もっと知ってもらうが必要ですね。 命をいただくことは生きること、生きることは命をいただくこと。当たり前のことであり、残酷なことでは無い。もっと尊い仕事として扱われてもいいように感じました。
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数人からオススメされた屠畜の本。いきものがお肉になるまでを描いた(本当に詳細なスケッチもある)一冊。各国の美味しく食べるための技や、衛生管理や効率化するための職人的技術はすごい。動物愛護のことや職業差別の意識についても各国でインタビューされてて、自分はどう思うだろう、どこの国のど...
数人からオススメされた屠畜の本。いきものがお肉になるまでを描いた(本当に詳細なスケッチもある)一冊。各国の美味しく食べるための技や、衛生管理や効率化するための職人的技術はすごい。動物愛護のことや職業差別の意識についても各国でインタビューされてて、自分はどう思うだろう、どこの国のどの宗教のどの人の考えに近いだろうといろいろな視点があり面白い。モンゴルの平原のように空間だけでなく動物と人間と自然と、全てのものが平行、水平で真っ直ぐだというのは、わたしでは現地に行っても体感できない気がする。お肉は美味しく食べてるし、山羊皮の財布気に入って使ってるから、いろんな人に感謝感謝の、読んで良かった一冊です。
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二日で読み切った。彼女の屠畜フェチっぷり全開って感じで旅が貫かれてる。これと言った心境の変化が著者の中であるわけではない。いちいち気にしてしまうナイーブさを持っていたらこんなには回れなかったんだろうけど、これだけ回り切ることに何の意味があるのかというとよく分からない。好きだから回...
二日で読み切った。彼女の屠畜フェチっぷり全開って感じで旅が貫かれてる。これと言った心境の変化が著者の中であるわけではない。いちいち気にしてしまうナイーブさを持っていたらこんなには回れなかったんだろうけど、これだけ回り切ることに何の意味があるのかというとよく分からない。好きだから回ったんだなーってことはわかったけども。まあ、旅なんてモノはその程度のモノ。それは「僕の見た「大日本帝国」の旅も同じ。回りが評価をすると、なんだか高尚なことをしてきたかのようなパブリックイメージがつき、そのイメージに旅してきた本人も感化されちゃったりするんだけど。 僕自身、屠畜の様子をこうしてまとめて読むのは初めてだったが、読み切るという行為にあまり意味を感じなかった。イラストやら淡々とした細密な描写は、知らなかったことを知ったという喜びがあったがこれだけのボリュームで読む必然性は感じなかったな。 皆が絶賛するほど良い本だとは思わなかった。身体のいいなりの方が全然好きだ。
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目次 韓国 バリ島 エジプト イスラム世界 チェコ モンゴル 韓国の犬肉 豚の屠畜―東京・芝浦屠場 沖縄 豚の内臓・頭―東京・芝浦屠場 革鞣し―東京・墨田 動物の立場から 牛の屠畜―東京・芝浦屠場 牛の内臓・頭―東京・芝浦屠場 インド アメリカ 屠畜紀行その後
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屠畜が「残酷」と隠されていることを問題視し、それなら見てもらおう、と世界の屠畜とその国の屠畜に対する意識や差別感情なども一緒に紹介した本。生と死が隠されていることについては考えたことがあったけど、ここにもあった、隠されているもの。私も屠畜見てみたい!となった。こういうものを見なが...
屠畜が「残酷」と隠されていることを問題視し、それなら見てもらおう、と世界の屠畜とその国の屠畜に対する意識や差別感情なども一緒に紹介した本。生と死が隠されていることについては考えたことがあったけど、ここにもあった、隠されているもの。私も屠畜見てみたい!となった。こういうものを見ながら生きる方が、絶対に生が充実すると思う。
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多くの人が日常的に肉を食べているにも関わらず、それがおいしいお肉になるまでの過程をビュジュアル的に思い浮かべることはできない。豚や牛、鶏、馬、鯨、鹿や羊、などなど。お肉になる動物は数知れず。魚をおろす人はまあまあいるが、俺、自分で鶏を絞めるよ、なんて人には出会ったことがないし、い...
多くの人が日常的に肉を食べているにも関わらず、それがおいしいお肉になるまでの過程をビュジュアル的に思い浮かべることはできない。豚や牛、鶏、馬、鯨、鹿や羊、などなど。お肉になる動物は数知れず。魚をおろす人はまあまあいるが、俺、自分で鶏を絞めるよ、なんて人には出会ったことがないし、いたらなんでそんな話すんだよ、と白い目で見るかもしれない。 「屠畜」の現場は未知の世界だ。かつ食文化の盲点だ。 豚がどう解体されるのか知らなかったし、牛がどう解体されるのかも知らなかった。日本では電気ショックで気絶させて、気絶しているうちに解体していしまう。たぶん当の本人(本豚、本牛)は死んでるのに気づいてないんじゃないか。 解体の過程がまあ細かい。こんな細かいイラスト解説いるのか?ってくらい細かい。正直イラストじゃなくて映像で見せてくれたほうがわかりやすいかなぁと思ったけど、映像で見たらトラウマになるかもしれないので、イラストでギリギリなのかもしれない。でもこの過程に思いを巡らすというのは大事なことだ。 食事の前の「いただきます」という言葉。これは神仏への感謝の意味もあるが「命をいただきます」という意味もある。生きていくために犠牲になってくれた動物、植物への感謝の気持ちを表す言葉でもある。しかし、肉食という行為がどれだけ尊い命の犠牲の上に成り立っているのかを考えている人が果たしてどうれだけいるだろうか。 だから肉食をやめろと言っているのではない。菜食だって植物の命を奪うことを無しにはできない。命をいただいているんだよってことを自覚することが、命を大切にすることにつながっているということ。加工食品ばっかり食べてる現代人に欠落している視点だなと思う。 ここでは日本のことしか書かなかったけど、本書では世界各国の屠畜事情も書いてあるので内容はボリューム満点。比較してみると、庭で家畜を殺したり、店先で肉の解体をしている国のほうが、肉も内臓も無駄にしないし、ほとんどの部位を食べる。人目に屠畜の現場をさらすなんて野蛮だ、なんて言ってる国のほうが命の重みをわかってない。 この本、簡易版をつくって、小学校の教科書に採用したほうがいいな。
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