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世界屠畜紀行 THE WORLD'S SLAUGHTERHOUSE TOUR 角川文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 角川書店/角川グループパブリッシング |
発売年月日 | 2011/05/25 |
JAN | 9784043943951 |
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世界屠畜紀行
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商品レビュー
4.2
74件のお客様レビュー
屠畜方法も屠畜に関しての考え方も国、地域、人種、宗教などによってさまざま。 屠畜から多様性を学べる稀有な本。
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著者の本は2冊目だ。初読みは『身体のいいなり』で、サバサバした筆致に好感を持った。本書は題名どおり世界の屠畜の現場を踏んでの紀行文。そして、屠畜にまつわる差別を探求する目的もある。私たちは牛、豚、鶏、羊などの獣肉を食べて生きている。しかし、自分で解体処理して……というのは稀だろう...
著者の本は2冊目だ。初読みは『身体のいいなり』で、サバサバした筆致に好感を持った。本書は題名どおり世界の屠畜の現場を踏んでの紀行文。そして、屠畜にまつわる差別を探求する目的もある。私たちは牛、豚、鶏、羊などの獣肉を食べて生きている。しかし、自分で解体処理して……というのは稀だろう。死と同じく、屠畜から目を逸らしていられる「世界」に住んでいるからこそ、経済動物と言われる生き物の命を無駄にしてはいけない。米国の、システム化された屠畜が生む差別にも考えさせられた。
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牛、豚、ラクダやヒツジ。世界の屠畜現場のルポ、現場というか、家庭でやっているところはそこに入っていったりする。 「肉」を作る人たちはなぜ差別されたり、ひどい場合で同じ人間としてみてもらえないのか?という疑問を持ちながらすすむ。文化によっては屠畜をする人はすごいと思われていて、大き...
牛、豚、ラクダやヒツジ。世界の屠畜現場のルポ、現場というか、家庭でやっているところはそこに入っていったりする。 「肉」を作る人たちはなぜ差別されたり、ひどい場合で同じ人間としてみてもらえないのか?という疑問を持ちながらすすむ。文化によっては屠畜をする人はすごいと思われていて、大きな違いがある。日本など先進国ほど、その現場と食卓が遠くなっているんだなと。 また、いかに日本の施設が衛生に気を使っているかなど、知らないことばかりで恥じ入るような気持ちになる。肉を食べずに生きてはいけなくなっているのに。農業や漁業についても、広い目で見れば同じ問題を抱えているのではないかと思う。 おいしいものを食べた本はたくさんあるのに、肉や野菜や魚が店に届くまではブラックボックスのようだ。そこにも誇りをもって働く人がいる。
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