逝年 の商品レビュー
本当に最高。 このシリーズの内容すべてに魅力を感じる。 大別な本だと思う。 悪いことじゃない気持ちになる。法に反してはいるのに。
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娼年の続編。 静香さんとこれからクラブ・パッションを盛り上げていこうと言う矢先、帰って来た静香さんは発症していなかったHIVを発症してしていた。 残された時間は僅か。 リョウの想いと静香さんの想い… 作家の石田衣良さんは成熟した女性の表現の仕方がとても繊細で、こんな捉え方があるの...
娼年の続編。 静香さんとこれからクラブ・パッションを盛り上げていこうと言う矢先、帰って来た静香さんは発症していなかったHIVを発症してしていた。 残された時間は僅か。 リョウの想いと静香さんの想い… 作家の石田衣良さんは成熟した女性の表現の仕方がとても繊細で、こんな捉え方があるのかと思わせてくれる。 セックスは単純なものではない。リョウの娼年としての生き方を見て深いなと思った。
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娼年/著:石田衣良の続き?ボーイズクラブが摘発され逮捕された経営者の後を継いで風俗を経営する娼夫の物語、官能的な描写に引き込まれる箇所が多々。
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一旦は、警察の手が入って解散した高級ボーイクラブが再開する。 代表者はリョウ。 彼が代表を務め、新たなコールボーイを見つけ、また同時にコールボーイとしてお客さんである女性にサービスする……を一生涯の仕事としてやっていくことにした。 かつての仲間であるアズマとサクラ。 そして、新たな仲間であるアユム。 更にはクラブ解散のきっかけを作ったメグミまで加えてクラブは順調に軌道に乗っていく。 そこへ刑期を終えた御堂静香が帰ってくる。 HIVを発症し、ウイルスが耐性までを持ち始めた静香の寿命は残り少なかった。 静香の最期を見つめるリョウとサクラは…… という話でした。 結局、この話から私は何を学べばよかったのだろう……と考えてしまいます。 女の人が年をとっても美しいのも、女の側にいろいろな事情があるのも、わかったけど、「で?」という話。 文章はとても読みやすいので、読んで損をしたという気分にはならないですが、あんまり読んでていい気分! って話ではなかったような気がします。
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前作「娼年」から1年後の話。リョウたちはクラブを再建する。新しい娼夫のスカウト、メグミのチームへの加入、そして母のような存在の静香が戻ってくる日を迎えたが…。 冒頭でいきなり静香の死が明かされるショックと悲しさ。ハッピーではない終わりを知りながら読み進めるのは辛かった。私がリョウならメグミを許せなかったかもしれない。石田衣良世界は優しさに満ちている。
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娼年の続編としては非常に面白かった。冒頭から結末の悲哀を匂わせながら話が進む。進行としては綺麗だがやはり娼年と同様に冗長的に感じる部分も多かった。
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やっぱりキレイな文です。 大人の女性がステキに描かれてます。 娼年の時から比べると、リョウ君がとっても大人になっててびっくり。こんなに大人な大学生凄いわ。 そして、いつも昼間からシャンパン飲んでてシャンパン飲みたくなりました笑
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女性を相手に体を売る仕事をしている娼夫の物語(続編)。 いろんな女性の性的欲望を書き分けていて、著者の石田衣良の取材力と妄想力がすごいなぁと思わされた。 例えば、時速100kmを超える車の運転中に性的イタズラをされるのに興奮するという女が登場するんだけど、それは石田衣良のフェチなの?ホントにそういう人は実在するの?といった感じで、セックスの個性、多様性のおもしろさを感じた。 今作はセクシャルマイノリティも登場するし、HIVの恐ろしさや予防法についても触れているので、性の知識を得られるという意味でも一読の価値はあるといえる。
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前作である「娼年」では、女性用の風俗で働き始めた主人公にスポットライトが当たっていた。女性やセックスに対して淡白だった主人公は、仕事を通して多様な欲望の形に出会い、才能を開花させていく。 一方で今作「逝年」はその続編であり、フォーカスは主人公の周辺へと分散していく。 大学の知人...
前作である「娼年」では、女性用の風俗で働き始めた主人公にスポットライトが当たっていた。女性やセックスに対して淡白だった主人公は、仕事を通して多様な欲望の形に出会い、才能を開花させていく。 一方で今作「逝年」はその続編であり、フォーカスは主人公の周辺へと分散していく。 大学の知人は主人公の魅せられた世界を知るために体を売った。新しいボーイはGIDのFTMで、家族との衝突と和解が描かれる。そして前作では描かれなかったような新しい悩みや嗜好を持った客達が登場する。 様々な人間模様が描かれつつも、娼婦として、更には人間として成長したリョウを通じて見る世界は、前作よりも深くて優しいものになっている。 そして物語は、主人公をこの世界に導いた御堂静香の死に収斂していく。 石田衣良は娼年、及び逝年の中で女性の加齢を全面的に肯定している。御堂静香の最期、そして主人公リョウとの最後のセックスは、その集大成のようだった。 彼女とのセックスと死別を経て、リョウは大きなバトンを受け取ったのだと思う。文句なしの正統続編だった。 続編の「爽年」が気になりつつも、だけど逝年で完結してしまっているような気もする。
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摘発されたクラブ・パッションのオーナー静香が医療刑務所から戻り、旅立つまでのお話し 作者の言葉は軽く、サクサクと物語は進むけどテーマとしては結構重い 最後まで読ませる筆の力のある作家なのだと感じさせる一作でした
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