逝年 の商品レビュー
娼年の続編。 文庫本になるのをだいぶ待っていました。エピローグだと思って読んだので、特段感想がある訳ではありませんが、静かに終わっていくお話だなぁと思いました。 石田衣良の小説は綺麗に終わるので読みやすいですね。 娼年が好きだった人はぜひ読んでください。
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生と死。それは本当によく似ていて美しいもの。 この世界はもっと美しくて希望に満ちているのかもしれない。 そんな事を思った一冊。
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娼年の続編。 文字通り、主人公の仕事は娼夫。 彼は彼の仕事を"天職"であると悟っている。 そして本作は「逝年(せいねん)」。 たった2文字で前との繋がりと今回の軸を表現するとは。 主人公の考え方の向こう、作家石田衣良の穏やかな愛情や慈しみを感じる。 それは年齢も性別も超えたもので、なんだかほっとする。 甘くあたたかな薄ピンクだった「娼年」、 そして重く苦しい哀しみを経た今、「逝年」は・・・白?紫? わたしの中のイメージはそんなかんじです。
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娼年の続編。 やっぱ読んでるときの衝撃は前作に劣るけど、 読んだ後の慈しみやら愛しさやらの感情の動きは前作に勝る気がする。
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娼年の続編。 40代になっても、 性同一性障害でも、 HIVでも、 すごく美しい。 そんな綺麗事ばかりの世の中ではないかもしれないけれど、 美を忘れたくはないと思った。
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私が石田衣良さんを読みだしたのは 娼年がきっかけだったわけで その続編である逝年は凄い 楽しみにしていたわけだけど・・・ 娼年の世界観、描写がそのまま残ってて 凄く好きだったなぁ やっぱり、描写が丁寧で、綺麗なんだよね 女子としては、男子に、まずは普通に 次は勉強として、読...
私が石田衣良さんを読みだしたのは 娼年がきっかけだったわけで その続編である逝年は凄い 楽しみにしていたわけだけど・・・ 娼年の世界観、描写がそのまま残ってて 凄く好きだったなぁ やっぱり、描写が丁寧で、綺麗なんだよね 女子としては、男子に、まずは普通に 次は勉強として、読んで欲しいな(笑)
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息抜きにと久しぶりに石田衣良作品を読んでみた。前作『娼年』の続編であるということだったが、前作同様かなりエッチな内容で…。息が抜けすぎてしまった。 売春を通じて、熟年女性をとても美しく描写する作品。
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「娼年」続編。アラフォー以上の年代の女性へのリスペクトと深い愛が感じられる艶やかで優しい描写が嬉しい。セックス描写で号泣したのは初めて。石田衣良の作品では今のところ「娼年」「逝年」の2冊セット読みがダントツでオススメです( ̄(工) ̄)泣きすぎてアタマ痛い。
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美しい物語です。読んでいて優しい気持ちになる。現実がこうならいいのにと思う。でも、か、だからこそなのか、SEX場面はただただキレイ。HIV感染は出てくるけど、基本的に性病や妊娠の不安を感じられない、リアルとは程遠い、理想の世界。
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「娼年」の続編。 この本は、読者に読む前から死に向かう前兆を与える。 タイトルも「逝年」、季節の移り変わりの描写もそうである。 だから、よく前から読者である僕たちも「死」というものを覚悟しながらページをめくらなければならない。 石田衣良の代表作である「娼年」の続編であるが、主...
「娼年」の続編。 この本は、読者に読む前から死に向かう前兆を与える。 タイトルも「逝年」、季節の移り変わりの描写もそうである。 だから、よく前から読者である僕たちも「死」というものを覚悟しながらページをめくらなければならない。 石田衣良の代表作である「娼年」の続編であるが、主人公リョウの若者の危うさと成長を描く前作と違い、愛するものと永遠の別れを描く作品だ。 この死を巡る物語の中に散りばめられた「性」と「生」が逆に輝いて見える小説だ。
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