逝年 の商品レビュー
前作「娼年」のその後を描く恋愛小説です。 クラブを再開し新たな仲間も迎えたリョウ。 ほどなく静かも出所するが、彼女はエイズを発症していた。 永遠の別れの前に、愛する人に何ができるのかを問う話です。 【長崎大学】ペンネーム:江崎
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
前に読んだ、まじめなエロ本「娼年」の続編。 人類が誕生して、かなり古くから存在し、 人間の本能が持つ欲望そのものを売買する非合法の女性向けクラブ。 その仕事にハマり、メキメキと頭角を現したリョウが、 同級生の通報により逮捕されたオーナーのあとを継ぎ、 クラブの運営をするというのが、この続編の話。 「娼年」よりも、エロさが抑えられているのと、 HIVや、性同一性障害などの問題も取り上げられているので、 わりと読みやすくはなっていると思う。
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娼年の続編が出ていて迷わず購入。 GIDにHIVの話を放り込んできながら重すぎず、かといって軽すぎず。 僕なら…ということを思わず考えてしまう。 性行為の描写があるのに嫌らしくないのはなぜだろう? やっぱりそれは肉体的な快楽だけではなく精神的快楽というかその行為によって得られる...
娼年の続編が出ていて迷わず購入。 GIDにHIVの話を放り込んできながら重すぎず、かといって軽すぎず。 僕なら…ということを思わず考えてしまう。 性行為の描写があるのに嫌らしくないのはなぜだろう? やっぱりそれは肉体的な快楽だけではなく精神的快楽というかその行為によって得られるメンタル面の成長、その事の方が強く書かれているからと思う。 さらなる続編を読みたい気もするが骨壷のように静かに終わりない物語を見守りたい気もする。
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よかった。読み終わるといつも泣きそうになるくらい良い。この本は性の問題を素晴らしいストーリーの中で取り上げてくれる。今回はHIVとGIDについて少しだが理解することができた。
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I like ¨ Shonen ¨ rather than this. theme is different from before, but the way to make the story is not changed. I always want to meet th...
I like ¨ Shonen ¨ rather than this. theme is different from before, but the way to make the story is not changed. I always want to meet the surprise but I can't meet it during reading.
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女性の多様な欲望の描写、そして年を重ねた女性の身体に関する描写が良く出来ている。40代女性を軽く見て、若いことにばかり価値を感じる風潮が強い中で、女性の緩んだ「あのまろやかな曲線を醜いというほうがセンスが悪い」という感覚はとても好ましい。 また、主人公のリョウが女性の欲望に目...
女性の多様な欲望の描写、そして年を重ねた女性の身体に関する描写が良く出来ている。40代女性を軽く見て、若いことにばかり価値を感じる風潮が強い中で、女性の緩んだ「あのまろやかな曲線を醜いというほうがセンスが悪い」という感覚はとても好ましい。 また、主人公のリョウが女性の欲望に目覚めていく様子が面白い。主人公はあえて無個性にして、「女の人のなかに隠されていたものを、そのまま引き出す」ことに集中させることによって、より明確に女性の深みを描けている。
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HIVに性同一性障害、「娼婦」という仕事…最後まで女性。うーん、いろいろ考えさせられる。そういう仕事はいろいろな偏見があるだろうけど。 人間の欲望ってすごく醜いものだと思ってた。今でも全くそういう気持ちがないわけじゃないけど、少し考えてしまうな。私も人間だから欲望がないわけじゃな...
HIVに性同一性障害、「娼婦」という仕事…最後まで女性。うーん、いろいろ考えさせられる。そういう仕事はいろいろな偏見があるだろうけど。 人間の欲望ってすごく醜いものだと思ってた。今でも全くそういう気持ちがないわけじゃないけど、少し考えてしまうな。私も人間だから欲望がないわけじゃないけど、好きじゃない。
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娼夫の話なので、もちろん性的な描写はあるのだが、それがメインというわけではない。 命の問題や、職業観についても考えさせられた。 前作『娼年』を読んでから間があいてしまい、物語の連続性をつかむことができなかった。 機会があればもう一度読み返してみたい。
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人と人が本来あるべき、しかし成立させるのは困難な、繋がりの物語ではないでしょうか。 人の死を乗り越えるでもなく否定するでもなくただ自分の中に受け入れる それは人と人の関係にも似ています。 固く堅く外殻を持たずにそれこそ輪郭をぼかすように生きられたら人は楽なのかもしれません。苦...
人と人が本来あるべき、しかし成立させるのは困難な、繋がりの物語ではないでしょうか。 人の死を乗り越えるでもなく否定するでもなくただ自分の中に受け入れる それは人と人の関係にも似ています。 固く堅く外殻を持たずにそれこそ輪郭をぼかすように生きられたら人は楽なのかもしれません。苦しいのかもしれません。だけどこれが生きるということなのかもしれません。 前作、娼年と併せておすすめします。 是非読んでみて下さい。
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