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半熟作家と“文学少女"な編集者 の商品レビュー

4.2

65件のお客様レビュー

  1. 5つ

    24

  2. 4つ

    17

  3. 3つ

    9

  4. 2つ

    2

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2021/04/04

新しい担当編集の天野遠子嬢は、清楚な美人だった。──が、いきなり本棚の前でグルメ批評を始めるわ、ほんわか笑顔で容赦なく原稿修正を指示してくるわ、売れっ子高校生作家たるオレが、どうしてこうも振り回される!? そんな時届いた脅迫状じみたファンレター。そこにはまだ刊行される前の小説の内...

新しい担当編集の天野遠子嬢は、清楚な美人だった。──が、いきなり本棚の前でグルメ批評を始めるわ、ほんわか笑顔で容赦なく原稿修正を指示してくるわ、売れっ子高校生作家たるオレが、どうしてこうも振り回される!? そんな時届いた脅迫状じみたファンレター。そこにはまだ刊行される前の小説の内容が書かれて……って差出人は、まさか!? 半熟作家・雀宮快斗とその担当編集者遠子が織りなす、物語や文学を食べちゃうくらい愛する"文学少女"の、最後の物語。

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2019/09/16

 ――またおいで。それで、本の話をしよう。 編集者になった遠子先輩が、売れっ子高校生ライトノベル作家の担当として活躍(?)する、という、どう考えても蛇足なシリーズ最終巻。主人公は作家の少年です。 モチーフは伊勢物語・風と共に去りぬ・ハムレット・伊豆の踊り子。 たとえ蛇足で...

 ――またおいで。それで、本の話をしよう。 編集者になった遠子先輩が、売れっ子高校生ライトノベル作家の担当として活躍(?)する、という、どう考えても蛇足なシリーズ最終巻。主人公は作家の少年です。 モチーフは伊勢物語・風と共に去りぬ・ハムレット・伊豆の踊り子。 たとえ蛇足でも、また読めたことに感謝したい1冊。 それに最後に出てきたあの人の分だけで、十分に満足させていただきました。 油断しているところにここでそう来るのか!と言うのがずどん、と一発入って、小説を読む楽しさってこういうとこにありますね。 良く考えながら読んでいれば分かっていたようなことだけど、素直に読んで衝撃を受けるほうがお得です。

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2017/01/22
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

 遠子お仕事編。文学少女シリーズ最終巻。これまでの重々しいストーリーとは対極のコメディベースで展開する。  大好きな心葉と共に生きる幸福感いっぱいの遠子の可愛さ、可憐さが大爆発。男(男の子かもしれないが)ならこんな風に愛されたいし、またこんな女性に愛されるような人になりたいと、素直に思ってしまう。  そして、やはりというか、なんというか、ラストの登場人物は彼女ですよ…、彼女…。  心葉は直接には登場しないが、著者は書かないことの良さを十分認識した作家さんなので、この方が良かったと思えます。サービス満点の最終巻です。

Posted byブクログ

2016/02/01
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

★★★★ 4 ”文学少女”シリーズ完結編。出版社の編集者になった遠子と高校生作家快斗との触れ合いが主な話のテーマ。快斗が密かに遠子に憧れ、一喜一憂する様は快斗も大人ぶっていてもまだまだ子供なのだなとしみじみ読んでいて思う。ラストは”文学少女”に成長した菜乃も登場し何というかこれからまた別の物語が始まるのだなという感がした。シリーズを読んで感じたことは、このシリーズを読むときにはモチーフとなる小説は先に読んだ方が話に共感できるかなという点。再読の機会があれば事前にテーマとなる小説の本を読んでから読んでいきたいと思う。

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2015/02/27

心葉くんとのお話かと思ってたので、少しびっくりしました。 半熟作家くんの事、最初は好きになれないキャラだなぁと思ってたのですが、少しずつ成長していく姿を見ていたらそんな気持ちもどこかにいってしまいました。 ただの愛すべきおばかさんだったんですね。 文学少女最後の作品、最高でした。

Posted byブクログ

2015/02/25

文学少女はいいシリーズだったと思います。私だったらそうは表現しないなと思うこともあれど、出てきた本は読みたくなり、余韻が心地よかった。この巻で終わりというのが本当に寂しい。快斗編としてもっと読みたいのになと思った。 でも完結はめでたい。

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2014/05/30

「文学少女」シリーズの番外編で、全シリーズを合わせての最終巻となります。 「ハードボイルド高校生・業平涼人(なりひら・すずひと)」シリーズを連載し、現役高校生作家として活躍する雀宮快斗(すずめのみや・かいと)が舞台回しとなって、彼の担当編集者となった遠子やその恋人の「井上ミウ」...

「文学少女」シリーズの番外編で、全シリーズを合わせての最終巻となります。 「ハードボイルド高校生・業平涼人(なりひら・すずひと)」シリーズを連載し、現役高校生作家として活躍する雀宮快斗(すずめのみや・かいと)が舞台回しとなって、彼の担当編集者となった遠子やその恋人の「井上ミウ」、そして快斗の初恋の人である菜乃たちの「その後」が描かれます。これまでとは違い、コミカル色の強い物語になって居ます。 第1話は、快斗のもとに脅迫の手紙が送られてくる話。第2話は、快斗と同じく遠子が編集を担当している女子大生作家・早川緋砂(はやかわ・ひさ)とウェブ小説で対決する話。 第3話は、快斗が高校の球技大会に参加する話。久しぶりに「文学少女」となった遠子の「想像」が冴えます。 第4話は、遠子の結婚を知った快斗が、失恋に傷ついて伊豆の温泉宿に滞在する話。そして最後に、彼の初恋の相手である「文学少女」と再会することになります。 いろんな登場人物の「その後」を知ることができて、おもしろく読みました。とくに菜乃の成長は、親のようにうれしく感じてしまいました。

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2013/12/07

今回は文学作品との関連が取って付けたようで、かつての「文学少女」的な輝きは感じられず、物語の流れもちょっと唐突な感じだったのが残念。 でもシリーズもののエピソードとしては良かったと思う!見え隠れするコノハの影に、読者はきっとやきもきしたことでしょう。現在の彼はどんな様子なの?遠子...

今回は文学作品との関連が取って付けたようで、かつての「文学少女」的な輝きは感じられず、物語の流れもちょっと唐突な感じだったのが残念。 でもシリーズもののエピソードとしては良かったと思う!見え隠れするコノハの影に、読者はきっとやきもきしたことでしょう。現在の彼はどんな様子なの?遠子さんとのかけあいが見たい!でも登場させなかったからこそ、じゃないかな。

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2013/11/27

文学少女完結のお話。 遠子が編集者として登場し主人公を振り回す。 素晴らしかったのは心葉の存在を匂わせておきながら最後まで登場させなかったこと。 主人公と出会ったらどうなるのだろう。遠子とのやり取りを見て主人公はどう思うのだろう。 と、想像が膨らむ所だが、旧主人公は出さない方が話...

文学少女完結のお話。 遠子が編集者として登場し主人公を振り回す。 素晴らしかったのは心葉の存在を匂わせておきながら最後まで登場させなかったこと。 主人公と出会ったらどうなるのだろう。遠子とのやり取りを見て主人公はどう思うのだろう。 と、想像が膨らむ所だが、旧主人公は出さない方が話が上手く纏まるのでこの展開で正解だと思う。 最後数ページで菜乃を登場させたのはドキっとした。こういうのは嬉しくなる。

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2013/08/27

文学少女シリーズの「最後の物語」大人になり、編集者となった遠子先輩のまわりで起こる出来事。そして、心葉や菜乃の未来は…

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