デンデラ の商品レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
登場人物紹介のページでもう出オチ。 めまぐるしさと停滞感の連続であっという間に読了。 このスピード感、ばあさんとクマしか出てこない小説とは思えない。 残酷描写は安定のクオリティ。 時代考証のあやふやさがファンタジー感を醸し出しつつも、背景に左右されない「舞台の上」の限定的な人間関係を確かなものにしていると思う。 切り取られたセカイ系。 ばあさんとクマだけの。
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んなわけないだろ!と、ツッコミどころも多々あるが、それでもぐいぐい読ませるエンターテイメント。ラストがきれい。
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70歳以上、50名の老婆。 斎藤カユ。三ツ屋メイ。羆の襲撃。赤背。二本足。疫病。 ラストシーンが美しくて笑った。 映画化と聞いた時は盛り上がったが、ビジュアルをみて見る気をなくした思い出が。
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姥捨て山に捨てられた老婆たちは、「デンデラ」という自分たちのコミュニティを山中につくり、そこで過酷な生活を送っている。ある者は自分たちを捨てた村への復讐に情熱を傾け、ある者はデンデラをより暮らしやすい場所にしようとしている。そんなデンデラに凶暴なヒグマが襲来する。完全なるディス...
姥捨て山に捨てられた老婆たちは、「デンデラ」という自分たちのコミュニティを山中につくり、そこで過酷な生活を送っている。ある者は自分たちを捨てた村への復讐に情熱を傾け、ある者はデンデラをより暮らしやすい場所にしようとしている。そんなデンデラに凶暴なヒグマが襲来する。完全なるディストピアと化したデンデラは崩壊の危機に直面する‥。 コミュニティというものの恐ろしさを実感した小説だった。口減らしのために村を追われた老婆たちが、疫病に侵された自分たちの仲間を殺してゆく。人間のやることは変わらない。 たとえ年をとったとしてもエゴは消えないし、執着もなくならない。でも、そのエゴや執着がとんでもないエネルギーになっている。ある意味、人間の可能性を感じる。
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戦う婆ちゃんの話。いつの間にか村を襲撃する展開が、熊と戦う話に変わり、主人公はその戦いの中で熊と自分は同類だということに気づく。ライトノベル的ぶっとんだ設定、キャラクターとしてのばあちゃん。好きな作品です。
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映画になったようなのだが、脚本は原作より出来は良いのだろうか。原作に忠実ならば観る価値は低い。なぜ、老人が熊と戦わなければいけないのか。必然性がないわけではないが、話がつまらない。婆さんよりは女子高生が熊と戦い壮絶に絶命する方が圧倒的に面白い。必然性はないけれど、同じ時間を割く...
映画になったようなのだが、脚本は原作より出来は良いのだろうか。原作に忠実ならば観る価値は低い。なぜ、老人が熊と戦わなければいけないのか。必然性がないわけではないが、話がつまらない。婆さんよりは女子高生が熊と戦い壮絶に絶命する方が圧倒的に面白い。必然性はないけれど、同じ時間を割くなら面白い小説を読みたい。
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姥捨山に捨てられた老人たちのその後の闘いを描いたものです。サバイバル的内容がメインかと思いきや,映画『リメインズ 美しき勇者たち』を彷彿とさせるような人食い熊や雪との闘いが大半を占めました。一度生を諦めた老人たちが如何に生きることにこだわるようになっていったのかという心理描写が巧...
姥捨山に捨てられた老人たちのその後の闘いを描いたものです。サバイバル的内容がメインかと思いきや,映画『リメインズ 美しき勇者たち』を彷彿とさせるような人食い熊や雪との闘いが大半を占めました。一度生を諦めた老人たちが如何に生きることにこだわるようになっていったのかという心理描写が巧みです。 最後は,カユは熊を村に誘うことに成功したのでしょうか。想像をかき立てられます。
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棄てられた老婆たちの死生観が交錯する。"死"を望むのか"生"にしがみつくのか どちらが美しいのか 自らの大目標のために進もうと決意する主人公は、追究することを放棄して野生と対峙する 惨たらしい虐殺ではないその対決の結末はわからないが、主人...
棄てられた老婆たちの死生観が交錯する。"死"を望むのか"生"にしがみつくのか どちらが美しいのか 自らの大目標のために進もうと決意する主人公は、追究することを放棄して野生と対峙する 惨たらしい虐殺ではないその対決の結末はわからないが、主人公の大目標は達成されたのだろう
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浅丘ルリ子他の出演で、映画化されたが…。 一言でいえば、姥捨て伝説を掘り下げた物語。 山に捨てられた年寄りたちは、その後…。
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最初ラジオでの映画紹介で知った作品の原作ということで読んでみました。うーん、あんまり面白くないかも…。映画に期待します。
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