デンデラ の商品レビュー
図書館で。 読み始めて楢山節考のその後かな、と思いそのうち昔ジャンプで連載してた流れ星銀とかいう犬と熊が戦う話みたいだと思いました。あまりにアリエナイ感がありすぎて逆にギャグ?とか思ってしまいました… それにしてもばあちゃん達タフ過ぎるだろ(笑)片腕切断されてあのバイタリティは...
図書館で。 読み始めて楢山節考のその後かな、と思いそのうち昔ジャンプで連載してた流れ星銀とかいう犬と熊が戦う話みたいだと思いました。あまりにアリエナイ感がありすぎて逆にギャグ?とか思ってしまいました… それにしてもばあちゃん達タフ過ぎるだろ(笑)片腕切断されてあのバイタリティはありえない(笑)ここまで動けるおばあちゃんたちを追いだす村って…よっぽど労働力が余っているのか?働かせろよ、老人を!熊と戦えて一昼夜山をすきっ腹で行軍できる体力あるんだぞ?(笑) 食中毒であれだけ動けるのもスゴイ(笑)大体、嘔吐って普通血じゃなくて消化物とか消化液が先だろうし、嘔吐と下痢してる人はあんなに動き回れないと思うんだけど。それで脱水症で死に至ると思うんだけどなぁ。この作者さん、あまり怪我とか病気とかしたことない人なんじゃなかろうか? クマもスゴイ。一撃で人の首が切断されるってクマの爪は刀なのか?(笑) 確かに動物は利口だけどヒトと同じような知恵ではないんだと思うんだけどな。 というわけでコレはファンタジーなんだろうなぁなんて思いながら読み終えました。村に対する恨みも、男性に対する憎しみもなんだかうすぼんやりしているし、クマとの対決もなんでいきなり?という気がしないでもないし、食中毒の辺りはいきなりミステリ調だし…なんか突拍子もない話だな、と思いながらもオチは気になるので駆け足で読み終えた、というか。 個人的にはクマを出すならコミュニティのもめごとはナシにするとか、内輪もめの話ならそれをメインにするとか絞ればよかったんじゃなかろうかと思ったり。 小説だからこそ、ここぞという所のリアリティがないととペラッペラになるよなぁという良い例のような。 まあ、何言ってもなって感じの作品でした。
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姥捨山に放置され死を待つのみだった老婆達が生き延び独自のコミュニティを形成する奇妙な話。『楢山節考』の様な命の尊厳について問うた厳しい話かと思いきや、とんでもないおとぼけサバイバルエンタメ小説だった。とても老婆とは思えぬ精神力と体力を持った山ガール達50人が飢えた羆と対峙す...
姥捨山に放置され死を待つのみだった老婆達が生き延び独自のコミュニティを形成する奇妙な話。『楢山節考』の様な命の尊厳について問うた厳しい話かと思いきや、とんでもないおとぼけサバイバルエンタメ小説だった。とても老婆とは思えぬ精神力と体力を持った山ガール達50人が飢えた羆と対峙する展開は笑わずにいられない。違和感溢れる台詞回しやです・ます調が緊迫感を退屈なものにしてしまったのが残念。ネタ的には面白い作品。素材はいいけど料理の仕方が…といった感じ。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
童話調の地の文で、進む姥捨て山の共同体の話。 主人公は死を受け入れていたが、姥捨て山の老婆だけの隠れ里に拾われる。主人公は隠れ里に疑問を持ちながら、里の方針、熊の襲撃、病気の蔓延に翻弄されつつ、終わったはずの人生の目標を考え直す。最後には、死を受け入れ熊を倒すため、命を懸けて熊を村に誘導する。 童話調な感じや無茶な設定で、ファンタジー感が強い。
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最初から最後まで面白かったな〜 ですます調で書かれてるのもよかったし、 登場人物全員が70歳オーバーなのを考えると セリフ読みながら笑えた。 AKBぽくて笑えるし 終わり方もかなり好み。
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パニックホラーかと思いきや、純文学?! この極限状態でも、老婆達のやり取りは知的で哲学的。 禅問答のような会話が舞台シナリオのよう。 熊の描写は吉村昭氏や熊谷達也氏のほうがリアルかも。 生きるとは 死ぬとは?を 人生の先輩に問いたくなったらどうぞ!その代わり 熊もいます。
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設定が怖い。 山に捨てられた老婆たちが自分の村をつくり、 その村が熊に襲われる。 救いがない。 そして登場人物が多すぎる。 こんなに、必要だったのかな。 疑問が残ります。
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圧倒的な世界観。 主人公のカユがお婆ちゃんなのはわかってるのに、頭にはなぜか若く美しい姿が浮かぶ。 ヤバイ。 この作品、ヤバイ。
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カユの生きてきた村では男も女も70になったらお山参りをし、極楽浄土へ行く。カユが待ち望んだお山参りの番がきた。雪山で極楽浄土へ召されるのを白装束一枚で寒さと飢えに耐えながらひたすら祈る。しかし、目が覚めると死んでおらず、デンデラにいた。 死にかけていたところをデンデラに拾われたの...
カユの生きてきた村では男も女も70になったらお山参りをし、極楽浄土へ行く。カユが待ち望んだお山参りの番がきた。雪山で極楽浄土へ召されるのを白装束一枚で寒さと飢えに耐えながらひたすら祈る。しかし、目が覚めると死んでおらず、デンデラにいた。 死にかけていたところをデンデラに拾われたのだ。 デンデラには過去にお山へ行ったはずの老婆ばかり50人。聞けば、30年間もこうやってお山参りで倒れた老婆を拾い続け、集落をなしていた。 カユは極楽浄土に行きたかった、つまりは死にたかった。しかし死ぬことを邪魔された。死にたい、極楽浄土へ行きたい、だがお山参りをし損なった以上極楽浄土への道は絶たれた。生きるしかない。村以上に貧しいデンデラで生きることは辛いことしかない、そうまでして生きるのに、生きたいのか、何をしたいのか、カユには本心が無い、大目標が無い。何もない。 それぞれの老婆の大目標、やがてカユも大目標を見つける。 とにかく面白かった。
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お山の中のデンデラ。 姥捨てにより捨てられた老婆達はそこで飾ることなく、クソみたいな規律をクソだと言い、守るべき秩序に従い暮らす。 理不尽に奪われたり弔ったりしながら、しわしわに嗄れながら、くちゃくちゃに朽ち果てながら、それでも生きてる。 そして彼女は自由の中に自分の大往生を見つ...
お山の中のデンデラ。 姥捨てにより捨てられた老婆達はそこで飾ることなく、クソみたいな規律をクソだと言い、守るべき秩序に従い暮らす。 理不尽に奪われたり弔ったりしながら、しわしわに嗄れながら、くちゃくちゃに朽ち果てながら、それでも生きてる。 そして彼女は自由の中に自分の大往生を見つける。
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姥捨て山に捨てられたがデンデラに救われ、死にたかった本心や生きる目的に悩み続ける主人公が良い。デンデラという素材が素晴らしい。このネタで様々な物語が作れると感じた。
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