紫式部の欲望 の商品レビュー

酒井順子【著】

2014/06/12

「源氏物語」に登場する光源氏や女性たちを掌で扱うように、切れ味よく、ユーモアたっぷりに心理分析をしています。著者は「源氏」を読んだのは三十路になってから、辞書を引き引きだったといいますから、羨ましい才人ですね。

2014/05/25

文庫版が出たようなので、単行本を読んでみた。
「源氏物語」で描かれている人物やその行動は、紫式部の欲望から生まれたもの？というような感じで、面白かったです。

2014/02/03

酒井順子の本は初めて読んだ。

筆一本で身を立てていこうという腰の据わった覚悟があるのだろう。頑張っている。

源氏物語に関しては女性らしい見方がこちらには新鮮だが、紫の上を最も可哀想な人というのは賛成出来ない。

貴族社会そのものへの踏み込みが無い。

2013/08/16

女性エッセイストが読み解く、紫式部自身が望んでいたことが源氏に書かれているという解説はなるほどと思わせるものがあります。浮舟、夕顔がお姫様抱っこ姿で連れされれる場面は自らもされたい？、稀代のブス（失礼！）末摘花、源典侍の冷笑などに、あまり美人でなかった彼女の本心が！。彼女が湿った性格で、むしろ清少納言が乾いた明るい性格だということも、確かにそうかも知れません。二人とも博学を見せびらかしているのには違いはありませんから。最後に著者自身が紫式部の気持ちと一つであったと告白しています。少し軽いタッチですが、楽しく読みました。

2013/05/24

「枕草子REMIX」から流れてきてこちらも。

同じようなかんじでした。
ちょっと、軽すぎるかな・・

いつか、原文で読んでみようかな、と思わせる力はあると思います。

2013/04/07

腑に落ちるっていうか“なるほど”って感じ。
当たり前なんだけど、紫式部も矛盾を抱えた人間だったんだろうな。
女なら“わかる”というか共感出来る部分が結構あるはず。

2013/02/21

三浦しをんさんお薦めだったので読んでみたら面白かった。源氏物語、紫式部についてもう少し他の本を読んでみたくなった。

2013/02/04

ん～・・・著者が「紫式部はこう思って書いていると思う」というのが最初から最後まで書かれているだけだったので、量的には半分でよかったかなと思いました。途中で飽きてしまいました。

2012/09/30

酒井順子節が炸裂する「紫式部」論。
この人、どうしてこんなふうに、いわゆる「OL目線」（というものがあるのかどうか…）で読めるのだろう。
なかなか痛快。紫式部を「欲望」の視点から読み解くというところが斬新。くふふ、と心の中で笑いながらあっという間に読めてしまう。あらためて該当部分の原文を読んでしまった…。

2012/08/19

千年前の人もおんなじようなことに思い悩み、それを今共感することのできる幸運。
と、あとがきに書いてあったけど、それって本当にすごいことだよね。日本人でよかった。

読みやすかった。