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紫式部の欲望
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紫式部の欲望

酒井順子【著】

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紫式部の欲望

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 集英社
発売年月日 2011/04/25
JAN 9784087713961

紫式部の欲望

¥220

商品レビュー

3.6

37件のお客様レビュー

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2024/09/12

古典で、主人公は美男の光源氏…を真反対に捉えて 書き手の紫式部の隠れた女性の欲望という視点で 解説している画期的な本。つまり主体は女性で、 現代的な視点になっていて、これはこれで興味深く読めました。

Posted by ブクログ

2024/08/29

普段小説を読む時、作者は一体何を言いたかったのか? なんていうのはあまり考えず、ただ物語世界に浸るだけなのだが、大河のせいで源氏物語や紫式部について少し本を読んだせいで、この酒井氏の題名を見た時、そうだ紫式部は物語を操って自分でできないことや、こうだったらいいのにな、ということを...

普段小説を読む時、作者は一体何を言いたかったのか? なんていうのはあまり考えず、ただ物語世界に浸るだけなのだが、大河のせいで源氏物語や紫式部について少し本を読んだせいで、この酒井氏の題名を見た時、そうだ紫式部は物語を操って自分でできないことや、こうだったらいいのにな、ということをやっていたに違いない、と思いました。 さて、酒井氏の感じた「紫式部の欲望」とは? 30歳すぎて源氏物語をきちんと原文で読んだ酒井氏。 「紫式部も、こういう風にされてみたかったのでは?」と思った。源氏物語の中には紫式部の「こんなことをされてみたい」「あんなことをしてみたい」という生々しい欲望が、あちこちにちりばめられているような気がした。そしてその欲望は今を生きる私たちの中にも、確実に存在するもの、という。 光源氏は、物語の登場人物としては、誰に対しても優しいがゆえに、どんな女性にも本当には幸せにしない、ひどい男のように思われる。が、紫式部の欲望という点から見てみると、光源氏は彼女が心の中でたぎらせてきた欲望を物語の中で全て叶えるために東奔西走する、いわば妄想上のホストのようにも見えてくる、と見る。 以下章立て。なるほどです。 ・連れ去られたい ・ブスを笑いたい ・嫉妬したい ・プロデュースされたい ・頭がいいと思われたい ・見られたい ・娘に幸せになってほしい ・モテ男を不孝にしたい ・専業主婦になりたい ・都会に住みたい ・待っていてほしい ・乱暴に迫られたい ・秘密をばらしたい ・選択したい ・笑われたくない ・けじめをつけたい ・いじめたい ・正妻に復讐したい ・失脚させたい ・出家したい 初出 集英社WEB文芸「レンザブロー」2008.11月~2010.7月 2011.4.30第1刷 図書館

Posted by ブクログ

2023/09/08

源氏物語を作者の紫式部の隠れた欲望の表れとして、読み解いたエッセイ。 軽めに、現代の女性が抱きそうな感覚で書かれているので、サラサラと読み通せた。 紫式部に対する観察眼が鋭く、心の中のもやっとした意地悪さだったり、妄想や、願いをを物語の中に吐き出しているという考察に、なるほど...

源氏物語を作者の紫式部の隠れた欲望の表れとして、読み解いたエッセイ。 軽めに、現代の女性が抱きそうな感覚で書かれているので、サラサラと読み通せた。 紫式部に対する観察眼が鋭く、心の中のもやっとした意地悪さだったり、妄想や、願いをを物語の中に吐き出しているという考察に、なるほどなと思わされた。 現代女性は光源氏のキャラに、いい印象は抱かない人が多いように思うが、男性は、どう感じるのだろうかとも思った。 筆者は、光源氏は、精神を少々病んでいるのではないかと最初は思ったそうだが、原文を辞書を引きながら読み解き、その面白さを直に知ったという。 原文を読む気には、なれないが、また現代語訳の源氏物語を読んでみようという気になった。

Posted by ブクログ