ナニワ・モンスター の商品レビュー
週刊新潮に連載していたときは読まなかったが、 単行本化されたことを機に、読んでみることに。 海堂ワールドというか、他作品とリンクしてる。 厚生労働省にいる、あの人、とか。 村雨府知事の黒幕が登場するのだが、その人物に、 著者本人の主張をそのまま語らせていると思う。 Aiのこと...
週刊新潮に連載していたときは読まなかったが、 単行本化されたことを機に、読んでみることに。 海堂ワールドというか、他作品とリンクしてる。 厚生労働省にいる、あの人、とか。 村雨府知事の黒幕が登場するのだが、その人物に、 著者本人の主張をそのまま語らせていると思う。 Aiのこととかは、たぶん、そうでしょう。 消化不良で終わってしまったのは、続編のためか?
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これはなかなか、相当に風呂敷を広げましたね。 海堂さんの小説は、元々は「チーム・バチスタ」でAIにスポットライトを当てると共に、少し官僚の硬直的な態勢や病院内の政治力みたいなものが周辺で描かれる、というスタンスだったように思います。それがこの「ナニワ・モンスター」では、道州制や...
これはなかなか、相当に風呂敷を広げましたね。 海堂さんの小説は、元々は「チーム・バチスタ」でAIにスポットライトを当てると共に、少し官僚の硬直的な態勢や病院内の政治力みたいなものが周辺で描かれる、というスタンスだったように思います。それがこの「ナニワ・モンスター」では、道州制やら地方分権やら検察やら、そういったところまでテーマが広がってきている。でも、AIから話を深堀していくと、ここまで広がっていくというのは、この物語を読めば確かに納得できる。いろいろと繋がっていて面白い。 鳥インフルエンザやら大阪地検の取調べやら、道州制やらカジノ構想やら、時事ネタをちりばめる辺りの手法は最近の海堂さんにお馴染み。結構楽しみました
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
新型インフルエンザの対策と霞が関との陰謀から、地方分権までを描ききっているのが今作。 それは、読むまでは、途方もないことのようだけれど、論理としては合っている。 今の日本の停滞した社会構造を変えるための思考を進めるということも出来たのが意外でした。 面白かったです。
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