心はあなたのもとに の商品レビュー
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今まで「××だから○○だろう、それが××というものだ」だったのに「だが違った」が付いてる! それが興味深くて、心に触れる何かがある こんなでホントに本気なの?とも 歳を取ってから人を愛するってこういうことなのかなとも思う この本好きです ただ今の私は病気ではないけど似たような状況にあって 読むのが辛かった 愛する人の死は辛くて乗り越えられそうにないよ その時が来るのが怖い でも「心はあなたのもとに」って伝えよう、伝えなきゃ
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墓地へ向かう坂道で甥っ子の前で涙ぐむシーンが好きです。 生きるために労働をする。生き残ることが最重要事項なのだということを読んでいて考えました。
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村上龍らしい、経済合理性の固まりのような主人公で、示唆に富む表現がいくつもあったのだけど、今回は、その彼の合理的な考えが、香奈子に全面的に関与しない自分への言い訳に聞こえてしまった。仕事で失敗したり、悩みを抱えてる部分もあったりして、人間らしいといえば、そうなのかもしれないけど。
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事業で成功している既婚中年男性と難病持ちの風俗嬢。一体、この男性は何がしたいのか、2人にこの先があるのか、とか。成功を手に入れている男性が、軽いうつ状態で女性には重い病気がある。お互いが、心の底どこかで依存しあっているのかなぁ、と。 ええと。美食やら、仕事の忙しさやら。なんか、...
事業で成功している既婚中年男性と難病持ちの風俗嬢。一体、この男性は何がしたいのか、2人にこの先があるのか、とか。成功を手に入れている男性が、軽いうつ状態で女性には重い病気がある。お互いが、心の底どこかで依存しあっているのかなぁ、と。 ええと。美食やら、仕事の忙しさやら。なんか、主人公は村上氏じゃないのか?なんて思ったりしながら読んでしまいましたよ。
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小説を読んだ、というよりも、日々の出来事に対する洞察を追った、という感じ。「関与」する・されることについて、特に印象に残った。面白かった☆
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サイバーエージェント藤田社長が読書。 http://ameblo.jp/shibuya/entry-10966869324.html
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病気のことや、患者の揺れ動く精神状態とか、すごく綿密に取材したんだろうなぁ。 心はあなたのもとに。 しんみり。
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『文学界』に連載していた当時、図書館でいつも読んでしまうのが、この小説だった。 読んでいたのは毎号ではなくたまにだったので、金持ちのオジサンが若くてきれいだけど病弱な風俗嬢と付き合う話、という程度に思っていたのだが、あらためて通して読んでみて、だいぶ印象が変わった。 村上龍お得...
『文学界』に連載していた当時、図書館でいつも読んでしまうのが、この小説だった。 読んでいたのは毎号ではなくたまにだったので、金持ちのオジサンが若くてきれいだけど病弱な風俗嬢と付き合う話、という程度に思っていたのだが、あらためて通して読んでみて、だいぶ印象が変わった。 村上龍お得意の、お金を持っている人特有っぽい意識とか、風俗や料理や旅行やビジネスや、その他贅沢なお金の使い方についてのうんざりするような描写がやまほどあって、それが全体的になんだかゴージャスで中年オヤジな印象になっているのだけど。 病状の推移について著者がどれほど勉強し、何を参考に想像して書いたのかは分からないが、病状が良くなったり悪くなったりし、その都度精神状態が上下し、だんだんと状況がかんばしくなくなっていく様子の描写を読んでいると、これは本当にあったことなんじゃないのか、という気持ちになってくる。 不倫だとか風俗嬢だとかはオマケのようなもので、これは小説という形式をとったⅠ型糖尿病の闘病記、と私には読めました。闘病記として、引きこまれるように読んでしまった。
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最初は(~o~) 顔で読んでいましたが、進むほどに興味が湧いてきました。 お子様には難しいですね。 解からない部分もありましたが、私は好きな本です。
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村上龍の恋愛小説。 そりゃー、一筋縄ではいかないのはわかってるけど。 村上龍独特の言い回しや、説得力ある感じは好きなんだけど・・・ あとがきにもあるように、1型糖尿病という病気についての啓蒙の意味でもある小説かもしれない。 元風俗嬢の女。投資家の男。 不倫についてどうこう言うつもりはないが、 どうにもこの男の、バブリーな雰囲気がなじめず。 不倫であることも、他にたくさん愛人がいることも、 風俗の女と遊ぶことも、病を持つ彼女との関わり方も、 頭のいい男が、難しい言葉をたくさん使ったり、 自分の金融の仕事をたとえ話に使ったりして、 正当化しているように思えて不快感。 彼女に深く関わっているようで関わっていないことをひたすら説明しているように感じた。 好きだから→会いたい、嫉妬、独占欲、イライラ は当然のこと。 それを理屈をこねくりまわして自己分析し、 先回りして言葉を選び、彼女を傷つけまいとし、 しかし、深く関与することを避けているように思う。 恋愛小説、と書いたが、この二人は本当に恋愛していたのだろうか? 女の方は、男から多額の金銭援助を受けているので、 本当に言いたいことも言えない部分があるだろう。 男の方は、その援助によって心理的優位には立っているが、 本当の意味での関与には至っていない。 女の病を心配する部分は、本当かもしれないが、 そこにすら、罪悪感との戦いがあり、 他の女と過ごすことでそれを打ち消したりする。 恋愛風な関係だっただけじゃないのか? 恋愛なんて、頭でするもんじゃないのになあ。
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