心はあなたのもとに の商品レビュー
女性を都合良く、愛想の良い健気な女として描いてること、 主人公が、知識をひけらかすようにあらゆることに関して自分語りしたり、内心で不快な女性に対する分析したりしてたことを 無理や〜って気持ちで読んでおりました 父親から愛情を受けられなかった女性は〜なんて、語り口も多かったけど、...
女性を都合良く、愛想の良い健気な女として描いてること、 主人公が、知識をひけらかすようにあらゆることに関して自分語りしたり、内心で不快な女性に対する分析したりしてたことを 無理や〜って気持ちで読んでおりました 父親から愛情を受けられなかった女性は〜なんて、語り口も多かったけど、父親にしろ母親にしろ、そもそも両親の影響が多いのは当たり前だし、主人公自身も母親との関係性で少し欠如したものがあるのか、女性に対する認知に酷い偏見を感じたけたけどな この作品だけで判断するのはどうかと思うけど、 村上龍は男性の描き方が下手くそな気がした(単に私の好みやないだけか) 「どうせクズな男描くなら文学的に書けよ」 以上です
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113かなり深い純愛のカタチだと思う。こんな愛する人を思う日々を送りたかった。けど、結局は経済で勝たんとあかんわな。
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最近の村上龍が持っている、なんというか悲しみの中にも「人生への肯定感」を感じる作品のひとつ。人を助ける、ということに真剣な(最近の)村上龍に好感度大。 本作は、著者自らが自身の短編としては最高傑作と称する「空港にて」が下敷きとなっている。 この比較は愚劣だが、売れ行きにおいて劣...
最近の村上龍が持っている、なんというか悲しみの中にも「人生への肯定感」を感じる作品のひとつ。人を助ける、ということに真剣な(最近の)村上龍に好感度大。 本作は、著者自らが自身の短編としては最高傑作と称する「空港にて」が下敷きとなっている。 この比較は愚劣だが、売れ行きにおいて劣る「空港にて」はしかししの読後感において勝る、とまあ言い切ってしまいますか、個人的感想としては。
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自分の中ですごく突き刺さる名言、名台詞にあふれていた。この文章覚えておきたいって思う箇所が本当にたくさんあった。今まで読んだ本の中で1番あった。 借りて読んだから、言葉を手元に残しておけないのがもったいない。自分用に購入して、記憶に残る文章に付箋をつけて、読み返したいな。
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ダメ先生のダメなところが凝縮された。主人公が全く魅力がないことに加え、物語がスカスカ。恋愛お涙ものの向こうを張ったのだろうか?
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最近村上龍を良く読む。 パワフルな文章。テンポ良く何事もスッパリと断言する語り口に、読み終わると頭がスッキリとして、力がみなぎる事が多いけど、これは少し違った。 家庭も仕事も成功している50代の投資家と西崎と、30代バツイチで不治の病を煩っている風俗嬢 香奈子との不倫物語。手垢がついたような設定に赤面。不倫という関係に加え、日増しに悪化する香奈子の病状もアリ、思うようにいかない二人の関係を、物語の語り手である西崎が冷静に合理的に分析し、ベストな対応を試みる。その対応で、香奈子の心や体の痛みが取り除かれる事もあるし、逆に、香奈子に負担が生まれたり、二人の関係が離れてしまう事も... 人を好きになると、その人の為になんでもしてあげたいと思うけれど、実際にしてあげられる事は殆どないな...と思う。まして、相手が実際に何を求めているのかなんて、知りようも無い。それでも、不在の相手を思う事は素晴らしいし、そんな思いこそが、寒い夜に心をそっと手元を暖めてくれるのだと思う。 香奈子が死の淵を彷徨っていても、自分が心療内科に通うほど精神的に弱っていても、家庭を捨てる、もしくは仕事を捨てるという結論にはいたらない西崎。充実した仕事の為には、充実した家庭が不可欠であり、仕事のおかげで香奈子の入院費を出せているくだりはあったけど、本当にそれだけだろうか? 大事な仕事で寝る間もないほど働いていたとはいえ、死に行く恋人の元に行かない男の気持ちは、残念ながら理解できなかった。死に際のお約束なシーンが描かれないのは読者としてはありがたかったけど。 読後涙が二粒。大好きな人に会いたいと思いながら亡くなった香奈子の思い、そして、愛する人を失った西崎の思いに切なくなって泣いてしまった。 恋愛に関し、それぞれの異性の親(男性なら母親、女性なら父親)との関係がそのまま恋愛に投影されているという分析が面白かった。
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私にとって2冊目の村上龍作品、 もちろん1作目は、 13歳のハローワークでした。 完全にタイトル買いでした。 13歳のハローワークが、 10代の頃の愛読書で、 村上龍のことは知っていましたが、 小説となるとすごくすごく大人。笑 ざっくりなあらすじとしては、 お金持ちの男...
私にとって2冊目の村上龍作品、 もちろん1作目は、 13歳のハローワークでした。 完全にタイトル買いでした。 13歳のハローワークが、 10代の頃の愛読書で、 村上龍のことは知っていましたが、 小説となるとすごくすごく大人。笑 ざっくりなあらすじとしては、 お金持ちの男性(既婚者)と、 糖尿病を患う娼婦の女性の恋愛の話。 村上龍は、知人に糖尿病を 患っていた方を持ち その方が患っていたのは、 幾つか型のある中で非常に症状が重いもの。 今回お話に出てきた女性も、 同じ型の糖尿病を患っています。 不倫ということもあり、お互い好きながら、 何かあった時1番にはなれない もどかしさとかがよくわかります。
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不倫は女性にお金を与えても家を守ってもらうわけでも子どもを育ててもらうわけでもない、育ててもらう場合もあるか。でも、男性はお金を持つと多かれ少なかれそうした使い方をする気がする。あれ?女性も同じかな。不倫しても困らないだけのお金がある人が異性に還元する、それってある意味、夫婦より...
不倫は女性にお金を与えても家を守ってもらうわけでも子どもを育ててもらうわけでもない、育ててもらう場合もあるか。でも、男性はお金を持つと多かれ少なかれそうした使い方をする気がする。あれ?女性も同じかな。不倫しても困らないだけのお金がある人が異性に還元する、それってある意味、夫婦より純粋だったりして。無償の還元。セックスなしでそれができたら崇高かな。あれ?それじゃ夫婦か。
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※このレビューにはネタバレを含みます
成功しているファンドマネージャー西崎が主人公で、家族もあり、愛人もたくさんいる。 一番のお気に入りの愛人香奈子は、1型糖尿病を患うデリヘルで働くバツイチの女。 いつもの龍さんらしくなくまるで彼は恋をしてるんじゃないか??って感じ@@! (そう思わせるほどというのはある意味すごいことなのかも。) 彼の小説の破壊的、暴力的な部分が嫌いじゃない私としては ちょっとした違和感があったけど彼の思考とか、文体とかすきだし、経済の話も風俗の話も大好物なのであっという間に楽しく読み進めた。 印象に残った言葉。 ◎人生でもっとも大事なことは、殺されないこと、つまり死なないことで、二番目が楽しむこと、そして三番目に世界を知ること ◎自分にとってどんなに大切な人でも,非常に重要でしかも自分が関与できないその人固有の現実があり,その人が大切であればあるほど,自分はその現実を受け入れなければならないという理解が,他人という概念を育てる。他人という概念を持っていない人間は、愛されているという実感を持つことができない。 ◎丁寧になれる何かをつかんでいる人は具体的に努力できる,その何かと出会えれば,目標がどんなに遠くても,近づくように少しずつ努力できる ◎人生には目標が必要で,自立すること,一人でも生きられるようになることが,結果的に大切な人を救う
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本を読むとき誰に共感できるか、私にとっては重要。エリート主人公の不倫相手への執着。主人公には共感できなかったが、なぜか難病の女性に共感できる部分が多かった。「幸せだったと思う」他人にそう思われる人生でありたいし、誰かを幸せにした人生でありたい。そう思った本。
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