心はあなたのもとに の商品レビュー
50代の成功した男性。金融を駆使してビジネスをプロヂュースし、大きな成功をおさめる。当然大きな収入。 家族にも恵まれる。休暇にはハワイに一家で出かける。 しかし糖尿病を煩っている彼女がいる。ふたりは携帯メールでやりとりをする。彼女はほぼ必ず最後に「心はあなたのものに」で締めくくる...
50代の成功した男性。金融を駆使してビジネスをプロヂュースし、大きな成功をおさめる。当然大きな収入。 家族にも恵まれる。休暇にはハワイに一家で出かける。 しかし糖尿病を煩っている彼女がいる。ふたりは携帯メールでやりとりをする。彼女はほぼ必ず最後に「心はあなたのものに」で締めくくる。 そんな病弱な彼女を支援しながら仕事と女性にゆれる50代。しかし決断力がある。 そして結末は悲しい。なんとも50代の悲哀と喜びが伝わるし、自分の世代が主人公ってのは、なかなか巡り会えないので悪くない。
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かなり長い小説だが、素晴らしい大人のラブストーリーだ。 流れて行くストーリーの中で挟み込まれる人生観、恋愛観、女性観、男性観がいちいち納得と共感と発見を呼んで、中々先に進めない。 読んで良かった。
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229ページまで読み進みましたが、 2人の関係に進展はあまりなく 読み疲れました。 まだ半分以上あるので、正直読み進めるか 悩むところです。
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難病系のお涙ちょうだい本ってなんなんだろうと思っていましたが、こういう病気があって苦しんでいるひとがいると多くのひとが理解し、寄付をして、ひとりでも多くの患者さんが助かるためなんだと、気づかされました。 だいすきな本です。
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虐待を受けて育った人の中には笑顔を上手に作れない人がいるし、声を上げて笑うことができない人もいる。 西崎が香奈子の遺したアルバムを見て泣いてしまうシーンが印象に残る。
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村上龍は数少ない敬愛する小説家です。この本を読んで、月並みだが、愛するとは、愛されるとは、愛の儚さ、人との別れとは、というワードに対してのある種の理想を見た気がしました。物語は終始淡々と進みますが、最後は深く感動して、自分は飽きる事はなかった。自分の中に大人の純愛というジャンルに...
村上龍は数少ない敬愛する小説家です。この本を読んで、月並みだが、愛するとは、愛されるとは、愛の儚さ、人との別れとは、というワードに対してのある種の理想を見た気がしました。物語は終始淡々と進みますが、最後は深く感動して、自分は飽きる事はなかった。自分の中に大人の純愛というジャンルに興味を持つきっかけになったので、そういう意味でもまた読み返したい一冊だ。
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久しぶりに龍さんの本を読んだ。昔は荒々しかった龍さんも、こんな本を書くようになったんだ。 龍さんも、大切な人を亡くす経験をした事があるのかな。 何年たっても喪失感や精神的な傷は消える事はなく、隠して忘れたくなるけど、心をふさいで時間の経過とともに負の感情は去って行った。 最後のペ...
久しぶりに龍さんの本を読んだ。昔は荒々しかった龍さんも、こんな本を書くようになったんだ。 龍さんも、大切な人を亡くす経験をした事があるのかな。 何年たっても喪失感や精神的な傷は消える事はなく、隠して忘れたくなるけど、心をふさいで時間の経過とともに負の感情は去って行った。 最後のページに、表紙のベンチが出てきてちょっと泣きそうになった。 どんなに大切な人でも、ずっと一緒にいる事はできないから「心はあなたのもとに」
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久しぶりに読んだ村上龍の新しい作品(旧作を読み返すことはあるので)。 読み初めの辺りは軽めの風俗小説かな?と思ったけど、読み進めていくうちに、何故かどんどん引き込まれていった。 「テニスボーイの憂鬱」のような部分もありながら、よりシリアスな作品。 かなりよかったです。
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内容(「BOOK」データベースより) どんなに愛していても、ずっと一緒にいることはできない。だから、心は…投資組合を経営する「わたし」が出逢った、風俗嬢サクラ。彼女とのメール交換から、すべてが始まった―。
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投資家(富豪) 西崎さんと香奈子(元風俗嬢)の不倫の物語。 糖尿病の病と闘い続けるが、死んでしまう悲しく切ないはなしやね。 不倫だけど、ドロドロ感はなく、純粋に恋におちた二人を描いていてさわやかさえ感じられた。 いろんなことがあり、いろんなもんをしょって生きている。それだけで...
投資家(富豪) 西崎さんと香奈子(元風俗嬢)の不倫の物語。 糖尿病の病と闘い続けるが、死んでしまう悲しく切ないはなしやね。 不倫だけど、ドロドロ感はなく、純粋に恋におちた二人を描いていてさわやかさえ感じられた。 いろんなことがあり、いろんなもんをしょって生きている。それだけで十分価値があることだと思った。
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