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ジェノサイド の商品レビュー

4.3

1481件のお客様レビュー

  1. 5つ

    711

  2. 4つ

    462

  3. 3つ

    156

  4. 2つ

    32

  5. 1つ

    14

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2011/07/06

一章の最後の頁を読むまではこんなもんかと想定してた。しかし、その頁以後は予想できないスケールの大きな展開に面白さ加速!日本、コンゴ、アメリカを舞台に繰りひろげられる物語は極上のエンタメ作品。人間の抱える慈悲とか残虐性も見事に描かれている。よく、こんな事を創造できるなと感心するばか...

一章の最後の頁を読むまではこんなもんかと想定してた。しかし、その頁以後は予想できないスケールの大きな展開に面白さ加速!日本、コンゴ、アメリカを舞台に繰りひろげられる物語は極上のエンタメ作品。人間の抱える慈悲とか残虐性も見事に描かれている。よく、こんな事を創造できるなと感心するばかり。

Posted byブクログ

2011/07/05
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

日本での援軍の正体にびっくり。 リアルタイムで日本、海外の出来事を描くのも新しかった。 本は分厚くて細かい文字だったけど、なんとか読めたぁ。 【ストーリー】 急死したはずの父親から送られてきた一通のメール。それがすべての発端だった。創薬化学を専攻する大学院生・古賀研人は、その不可解な遺書を手掛かりに、隠されていた私設実験室に辿り着く。ウイルス学者だった父は、そこで何を研究しようとしていたのか。同じ頃、特殊部隊出身の傭兵、ジョナサン・イエーガーは、難病に冒された息子の治療費を稼ぐため、ある極秘の依頼を引き受けた。暗殺任務と思しき詳細不明の作戦。事前に明かされたのは、「人類全体に奉仕する仕事」ということだけだった。イエーガーは暗殺チームの一員となり、戦争状態にあるコンゴのジャングル地帯に潜入するが…。

Posted byブクログ

2011/08/01

この小説は「壮大なスケール」という言葉のハードルを段違いに上げた。そして「ジェノサイド」の反意語に「祈り」という言葉を付け加えた。アフリカと日本。命を守るための命懸けの二つの戦いが交差するとき、新しい世界の扉が開く。これは読まずに今年面白かった本は語れない。

Posted byブクログ

2011/07/02

幽霊人命救助隊に続き、高野和明2冊目です。社会性のあるテーマを濃厚に描くのは作者の持ち味か。2011年屈指の面白小説であると同時に作者飛躍のきっかけとなりそうな作品。

Posted byブクログ

2011/07/01

衝動買いで買ったには上出来すぎるストーリーだった。展開について行くのがちょっと大変にも感じられるが、その展開こそが面白い。量はあるが重すぎず読みごこちが良かった。

Posted byブクログ

2011/06/29

創作にかかわった大学の教授からの勧めで、軽い気持ちで読み始めた・・・ これは、薬学系の最高のエンターテイメントでしょう。 なにげに謝辞に目を通すと、面識のある医師の名前も。 さっそく聞いてみると、物語に出てくる疾患「肺胞上皮細胞硬化症」は、先生の発案とのこと。 創薬から人類の進化...

創作にかかわった大学の教授からの勧めで、軽い気持ちで読み始めた・・・ これは、薬学系の最高のエンターテイメントでしょう。 なにげに謝辞に目を通すと、面識のある医師の名前も。 さっそく聞いてみると、物語に出てくる疾患「肺胞上皮細胞硬化症」は、先生の発案とのこと。 創薬から人類の進化と、壮大なスケールで描かれた物語は、並行して進む話が後半でつながり、読む者を引き込んでいく。 医薬品業界に身を置く者にとって、必読の書といっても過言ではないでしょう。

Posted byブクログ

2011/06/21

ようやく本屋で見つけて即購入。 本の分厚さにおののきつつも、恐る恐る読み始めたら……いきなり引きこまれてしまった。 通常私はポリティカルサスペンスとか軍事ものなどは力関係が理解出来ないので読めないのだが、この小説ではあまり深く力関係を読み取らなくても大丈夫だった。 もうひとつ上の...

ようやく本屋で見つけて即購入。 本の分厚さにおののきつつも、恐る恐る読み始めたら……いきなり引きこまれてしまった。 通常私はポリティカルサスペンスとか軍事ものなどは力関係が理解出来ないので読めないのだが、この小説ではあまり深く力関係を読み取らなくても大丈夫だった。 もうひとつ上の次元から見ている物語だったのだ。 むかし、小松左京のSFを読んだ時に感じたような壮大な人類に対する考察が繰り広げられる。その材料はジェノサイド。おもにアフリカを舞台にしているが、実はアフリカに限らず、「ヒト」という生物のもつ根本的な性質についてつくづく思い知らされる。 人類には限界があるんじゃないだろうか、という思いは、最近の震災に関するさまざまな出来事を眺めていてもひしひしと感じられる。どうして人は差別し奪いむさぼるのか。 そうではない善の一面もないわけではないが、それは本質が悪だからこそきわだつ性質なのではないか。 次世代の新人類というモチーフはSFではおなじみのものであるが、この小説に出てくるあり方は実にリアルである。こういう形でならありうるのではないか、と思ってしまう。 研人のパートは、ハラハラのサスペンスなのであるが、なぜあの人はずっとノーマークだったんだろうとか、まあいろいろ疑問は残る。諜報網のすさまじさと研人のラッキーさがアンバランスな感じもする。どこかでとんでもない破滅が待ってるんじゃないかと気が気じゃなかった。 読み終わってしばらくすると、さまざまな疑問が浮かんではくるのだが、それを凌駕する圧倒的な満足感がある。 とにかく、面白かったのだ。 読んでいる間じゅう、面白くて早く続きが読みたくて、でも読み終わりたくないような、早く結末にたどりつきたいような、そんなしあわせな読書の時間を持つことができた。 またしばらくしたら読みなおすことにしよう。

Posted byブクログ

2011/08/22

圧倒的迫力の小説であった。最初は専門用語が多く読むのが大変だったがアメリカVS新人類の対決構図になり、ストーリーの素晴らしさに惹かれいった。 今年度最高のエンターテイメントだと思います。

Posted byブクログ

2011/06/19

今年読んだ本では間違いなく№1です。 テーマ、ストーリ共に壮大で尚且デティールまでしっかり書かれています。 登場人物も各自に個性を持たせてあり、読んでいくずつ物語に引き込まれていきます。スリルもあり読後感もよく大変満足出来ました。 今年の『このミス』大賞はこれで決まりかな?? ...

今年読んだ本では間違いなく№1です。 テーマ、ストーリ共に壮大で尚且デティールまでしっかり書かれています。 登場人物も各自に個性を持たせてあり、読んでいくずつ物語に引き込まれていきます。スリルもあり読後感もよく大変満足出来ました。 今年の『このミス』大賞はこれで決まりかな?? ってちょっと褒めすぎ??w

Posted byブクログ

2011/06/12

極上のエンターテイメント!戦争、諜報活動、新薬開発、進化論、あらゆる要素を自然な形で織り込み、息もつかせぬ展開の中で、際立つのは親子の愛(特に父と息子)、友情、そしてか弱きものへの「愛」である。また、このままの世界のあり方に、警告を発してもいるのだと思う。

Posted byブクログ