オスカー・ワオの短く凄まじい人生 の商品レビュー
面白い?面白くない?よくわからない。 お母さんが主人公の章が一番好きだったな。 オタクの小説だと思ったら全然違った。 最初からオスカーが死ぬのは分かってたけど悲しかった。 ドミニカの事を読む前に調べようと思ったけど、YouTubeにもなかなかなかったな。トルヒーヨのことも解説...
面白い?面白くない?よくわからない。 お母さんが主人公の章が一番好きだったな。 オタクの小説だと思ったら全然違った。 最初からオスカーが死ぬのは分かってたけど悲しかった。 ドミニカの事を読む前に調べようと思ったけど、YouTubeにもなかなかなかったな。トルヒーヨのことも解説してるのほとんどなくて。 背景がわかればもっと入り込めたかなぁ。
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注釈が多く、とっつきにくいかと思ったら、スラスラ読み進められた。読んだことのない読みごごち。 性的な話が多く出てきたので、楽しめるか不安にはなった。 なんか憎めないワオ。祖母や母を含めて切なくなる部分もあればユーモアも感じられた。面白かった。
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アメリカのオタク少年への迫害が日本とは比にならない。 語り手であるマッチョイズムの男、オスカーとは正反対である、の男が本文にやたらとアニメやSFなどの用語が沢山出てくることが、オタクであるオスカーへの愛を感じるような作りになっている、、、と個人的には解釈した。 原作は英語とスペ...
アメリカのオタク少年への迫害が日本とは比にならない。 語り手であるマッチョイズムの男、オスカーとは正反対である、の男が本文にやたらとアニメやSFなどの用語が沢山出てくることが、オタクであるオスカーへの愛を感じるような作りになっている、、、と個人的には解釈した。 原作は英語とスペイン語の混合らしいが、日本語訳なのでこの著作の真髄を味わうことは難しいのかもしれない。
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新潮社 ジュノディアス 「 オスカーワオの短く凄まじい人生 」 トルヒーヨ独裁政権の失脚のきっかけとなった ガリンデス をモデルとした マジックリアリズム小説。非現実や時代背景の入れ方が素晴らしい。注釈も本の理解に大いに役立つ フクは 呪いや運命、サファは 祈りや耐え...
新潮社 ジュノディアス 「 オスカーワオの短く凄まじい人生 」 トルヒーヨ独裁政権の失脚のきっかけとなった ガリンデス をモデルとした マジックリアリズム小説。非現実や時代背景の入れ方が素晴らしい。注釈も本の理解に大いに役立つ フクは 呪いや運命、サファは 祈りや耐えるという意味に 捉えた。この本のテーマは、フクを乗り越え、サファから一歩踏み出す勇気だと思う ヒーローもの、戦闘もののなど戦うことを主題とした多くのオタク作品が登場する。サファから一歩踏み出す勇気を意図している? トルヒーヨ独裁時代(1930-61年)のサントドミンゴは、トルヒーヨの支配空間そのもので「変化は不可能という共通了解にかかわらず、それでもなお変化を渇望した」国民感情との対比描写は秀逸 ドミニカでは、マングースとサトウキビ畑が何か特別な宗教的意味があるのか?マングースは神や霊、サトウキビ畑はあの世とこの世の境界? #本好き #読書好き #税理士 の #読書記録 #読書感想
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※このレビューにはネタバレを含みます
西加奈子の『まにまに』で紹介されていて、読みたいまま放置していたことを思い出して読んだ。信頼のクレストブックスが提供する大河ドラマとなればおもしろくないはずがない。これまで読んだことない要素のてんこ盛りで新鮮な読書体験だった。 主人公がオスカーなのは間違いないのだが、彼の母、祖母、祖父がメインのエピソードもかなりの分量で含まれているので、彼の一族全体が主人公という言い方がしっくりくる。オスカーのナードっぷりにまずは頭をぶち抜かれる。異様としかいいようがないカルチャーへの大量の言及、それに対する膨大な注釈の量はカルチャーという鈍器でぶん殴られたのかと錯覚するほど。そんな彼が現実社会と折り合いをつけるためにストラグルする話がオモシロかった。特に恋愛面では読んでいて苦しくなるくらいストレートな行動の数々に思わず応援したくなるし、同じサブカル野郎として思い当たることも多く成就してくれ!と中盤あたりは祈っていた。 オタクの恋愛物語というだけであれば『電車男』と変わらないのだが、本著がぶっちぎりで圧倒的なのは彼の母、祖母のエピソードを通じてドミニカの歴史を語っていく点にある。ドミニカといえばプロ野球の助っ人外国人の出身地という浅ーい認識しか持ってないなかったのだが、独裁者に牛耳られていた時代が30年近くある。そこの描写がかなり多めに入っていて、オスカーとはまた別のベクトルのストラグルが存在しており彼の物語とのギャップが大きく読み応えがあった。大きな歴史に対して三世代の親子関係が絡んでいきマクロとミクロが交差していく語り口が素晴らしかった。
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翻訳がすごい。英語とスペイン語とカリブ海の独裁国家の歴史とダンジョンマスタースクリーンまで理解して日本人が読んで楽しめるレベルにしている。 個人的には傑作と感じたが、万人受けしなさそうで他人にはお勧めしづらい。オスカーのオタクコンテンツに懐かしさを感じることができなければ序盤でリ...
翻訳がすごい。英語とスペイン語とカリブ海の独裁国家の歴史とダンジョンマスタースクリーンまで理解して日本人が読んで楽しめるレベルにしている。 個人的には傑作と感じたが、万人受けしなさそうで他人にはお勧めしづらい。オスカーのオタクコンテンツに懐かしさを感じることができなければ序盤でリタイヤしてたかも。
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※このレビューにはネタバレを含みます
軽妙で読みやすい語り口の文章はとても上手く、定期的に「うおおお」とテンションが上がるシーンが来るかんじ。 表題やあらすじからは非モテオタク男子の話を想像するが、実際は半分くらい彼の姉・母・祖母の来歴が物語られて「荒々しくたくましい女性たちの小説」という印象。特に姉ロラの第2章が白眉。男と家出した彼女を迎えに来た母から走って逃げようとするシーンの疾走感と迫力はすごい。 肝心のオスカーの話は正直そんなに……持てない男の哀れな自己憐憫と破滅を物語る手付きはウエルベックのほうが好みかな。 オタク・サブカル要素も表層の面白さ以外の意義があるのか疑問。『AKIRA』とかTRPGとか、俺らの知ってるやつが出てきてうれし〜以上の何かがあるのか。オタク的想像力を、ドミニカの独裁者トルヒーヨの悪夢的治世と対置というか衝突させて描いている……的なことがあとがきにあったが、そこまで成功しているのかは怪しいと思った。 ラストで姪にあたる少女を新たに登場させていい感じに結ぼうとしてるのもなんだかなぁ。。 文章が上手くて読みやすくてキャッチーで物語の筋は単純で 、良くも悪くも『Twitter文学賞1位』に相応しく、それ以上の何かではないと感じた。 あとこれマジックリアリズムではないと思います。超自然的な要素が少しでも出てきたらマジリア判定なの? 訳者あとがきでも、本書のバルガス・リョサ『チボの饗宴』への目配せ(対抗意識)を紹介したすぐあとで「この、中南米マジックリアリズム全体に喧嘩を売っているとしか思えないディアスの態度…」と書いているが、いい加減、中南米文学=マジックリアリズムという無理解にもほどがある図式はやめませんか。出版社が商業的意図でやるならまだしも(新潮社だし)、翻訳者・研究者がって…… 裏表紙に推薦文が載ってる高橋源一郎も。(まぁゲンちゃんへの信頼はとっくに失せているので今さら幻滅とかはしないけど)
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ドミニカ共和国にこんな独裁政権があったのかと驚きました。トルヒーヨ政権の民衆に対する残忍な仕打ちの数々や、世代を超えてもオスカー達を苦しめる黒人差別の内容は酷く、痛々しい内容ばかり。でも、著者、訳者の力のおかげで、鬱々とした雰囲気になっていないことが救いですね。 オスカーのオタク...
ドミニカ共和国にこんな独裁政権があったのかと驚きました。トルヒーヨ政権の民衆に対する残忍な仕打ちの数々や、世代を超えてもオスカー達を苦しめる黒人差別の内容は酷く、痛々しい内容ばかり。でも、著者、訳者の力のおかげで、鬱々とした雰囲気になっていないことが救いですね。 オスカーのオタク男子としての人生や、ロラと母との確執など、個人個人のドラマはどれも読み応えがあり、どうにか逆境を乗り越えてほしいという思いで読み切りました。 ただ、「フク」という呪いをキーにして、オスカー達に降り注ぐ不幸の数々とドミニカ共和国の独裁政治との関わりが書かれていますが、前知識がないとちょっと分かりにくいかな、と感じました。 SFアニメの注釈も沢山書かれているのですが、なんせ長いので、読んでいるうちに本筋を忘れてしまう。 図書館で借りたので、期限内に読み切るために急いで読みましたが、 今度は手元に置いてゆっくり文学話楽しむ読み方をしたいな、と思える作品でした。
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※このレビューにはネタバレを含みます
「ドミニカに産まれなくてよかった」まずそう思ってしまった。そのくらい、主人公と登場人物たちの日常は過酷で凄まじい。厳しい。 けれど、グロテスクな描写ではなく、異国に飛び込んだような臨場感で、胸をつかまれ、読み止めることができない。 オリジナリティ、本来の民族性、国民性ってそもそもなんだろう。一つ言えるのは、日本のサブカルが、彼らの喜びの一つになったのなら、よかった。 オタクで太った主人公ワオ。 でも彼はとてもきれいだなと思います。 愉しい嬉しいハッピーな話ではないのに、清々しい読後感。現代の「文学作品の傑作」と呼びたい。
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鳥肌が立つほど巨大な小説だ。 小説を読んで実際に鳥肌が立ったのは本当に久しぶりだ。 不可視の災厄「フク」を語るのに、やや古いオタクカルチャーを導入したのは非常に理にかなっている。やや古いオタクカルチャーは、目に見えない驚異(フォースの暗黒面など)を描くことを得意としているからだ。...
鳥肌が立つほど巨大な小説だ。 小説を読んで実際に鳥肌が立ったのは本当に久しぶりだ。 不可視の災厄「フク」を語るのに、やや古いオタクカルチャーを導入したのは非常に理にかなっている。やや古いオタクカルチャーは、目に見えない驚異(フォースの暗黒面など)を描くことを得意としているからだ。だからただの飛び道具ではなくて、この小説の強力な芯たり得ているし、また登場人物たちを見舞う残酷な運命に対する楽天的な残酷さに華を添えている。 この小説はオスカーとその家族の生涯を、それはそれは詳細に、というよりは個人の個人性を極端にクローズアップして描くのだけれど(密度)、この小説の時間的規模がそれに拍車をかけて(体積)、この小説を巨大なものにしている。 そしてドミニカ! このラテンアメリカの一国の持つ強烈な個性は、この小説を貫く熱狂的な流れとして表れている。熱狂的といっても、ただはしゃいでいるのではなくて、それは生活に染み付いた業のようなものとして描かれる。情熱、暴力、偏見、恋。みな熱狂的だ。 読んだ直後だと興奮してうまく感想が書けないような気がして、ひと晩おいたのだけれど、私は相変わらず興奮している。
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