トロンプルイユの星 の商品レビュー
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イベント企画事務所で働く日々で、 物が無くなったり、いたはずの人が消えてしまうことが多発した。 誰かの仕業だと思っていたけれど 久坂さんはこの現象にもっと前から悩まされていたと打ち明けられた後に 彼自身も消えてしまった。 引き抜きの話。 地震が起きるたびに、姿のない誰かを感じていたこと。 交差点ですれ違う人たち。 気の合う仕事仲間との記憶は、いつしか新しい記憶へとすり替わっていく。 トロンプルイユ、だまし絵。 三崎亜記の失われた町っぽいかなちょっと違うかな似てるかな。 正直最初つまらなかったよ。 もっと話の世界観が具体的にほしかった)^o^(
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大人になって、心地の良い混乱におちいりはまりこむことがなくなっていた私にとって、素晴らしい出会いでした。
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不思議な話だった ものやひとが消えることよりも、それらが消えたことを信じてもらえないことが辛いということばが強く心にのこっている 目の前にあったものが自分の世界の中だけで消えていく、他の人はなんてことなく生活していく 常に疑って生きていく そんな中を生きていくのは耐えられな...
不思議な話だった ものやひとが消えることよりも、それらが消えたことを信じてもらえないことが辛いということばが強く心にのこっている 目の前にあったものが自分の世界の中だけで消えていく、他の人はなんてことなく生活していく 常に疑って生きていく そんな中を生きていくのは耐えられない、と思った
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不思議な話でした。 結局あの遠野さんって、“あの男”なのかしら。 そして藤田さんは、大手イベント系会社に転職したのかな。 個人的には、藤田さんは彼を探し出して、幸せになるハッピーエンドだったら良かったのにと思う。
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再読。 「記憶の消失と書き換え」ということを、気味が悪いくらい潔く、目に見える現象として描いた小説だと思います。 終わり方がえげつない。けれどこの終わり方だからこそ物語がファンタジーで終わらず、現実の一つの可能性としての妙なリアリティを持っているんじゃないだろうか。 「すばる...
再読。 「記憶の消失と書き換え」ということを、気味が悪いくらい潔く、目に見える現象として描いた小説だと思います。 終わり方がえげつない。けれどこの終わり方だからこそ物語がファンタジーで終わらず、現実の一つの可能性としての妙なリアリティを持っているんじゃないだろうか。 「すばる」の本誌で初めて読んだときには、本当に「やられた!」と思った。 改めて読んでみて、著者の企みと確信と、選評にあった「真面目さ」ということを感じた。
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2010年すばる文学賞受賞作。 自分が思っている「存在」することも、常に流れて失われている、というテーマ。 途中、台詞や設定に既視感を感じた。
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タイトル読み。 思った感じの内容だったけど、ちょっと上澄みだけの話で勿体ないな感があった。薄っぺらい。 頭良い文章書こうとして外れてる感。 ただ久坂さんが読破後にすごく好きになれた(笑)
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前半ゆっくりだったのに急に来る。 久坂さんのこともっと掘り下げてほしかったし、遠野さんと対面シーンも変なタイミングで終わった気がした… 坂本さんが、忘れた後の久坂さんかとも思ったけど、藤田を参考にすると名前変わるはずないし…
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純文学と呼ぶには弱いかなと。中盤のストーリー展開が少しありきたりな気がしました。でもお話の持つ雰囲気や場面が鮮明に浮かぶ所にある煌めきはすごく好きです。 次回作に期待を込めて待ちます!
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次々と人やものが消えてゆき、最初から「なかった」ことになっていくっていう、せつないお話。 「近づけば近づくほど、またいなくなるんじゃないか?」って、不安でこわくて人を本気で好きになれない。 あーそりゃそうや~。本気で好きになって消えられたら哀しすぎる!と、感情移入しながら読んで...
次々と人やものが消えてゆき、最初から「なかった」ことになっていくっていう、せつないお話。 「近づけば近づくほど、またいなくなるんじゃないか?」って、不安でこわくて人を本気で好きになれない。 あーそりゃそうや~。本気で好きになって消えられたら哀しすぎる!と、感情移入しながら読んでました。 文章も、さらりとしつつ、濃縮されてる感じで読みやすく。 作者の米田夕歌里さんの本、また読んでみたいな。って思いました☆
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