カササギたちの四季 の商品レビュー
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家族の在り方を問う人情探偵小説。 ・鵲の橋 ・蜩の川 ・南の絆 ・橘の寺 の4編収録。 リサイクルショップの居候を主人公に似非探偵の店長と入りびたりの女子中学生が活躍する。 先の2編で主人公たちのキャラや物語のパターンを確立させ、残り2編で変化球をなげる王道的な連作。 頓珍漢な店長の推理が破綻しないようにフォローしつつ、真相を突き止め人道的に解決する日暮が優しくてよい。 いつもの道尾作品と比べてトーンが明るくノリもライトで、設定からも三浦しをんの「まほろ軒」を髣髴させますが、道尾作品では「カラスの親指」に近いと思います。 道尾作品は癖があったのですがいろんな作風で物語が生み出せるようになられた上、作品の出来も安定して読みやすくなったと思います。 たぶん続編で、日暮と華沙々木店長の過去を描くのではないでしょうか。
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春夏秋冬、4つの連作短編集。直木賞受賞第一作だそうだけど、タイプは全然違う。もっとライトミステリだった。こういうのはこういうので嫌いではないけど、残るものがない。内容もすぐ忘れちゃうなー、って感じ。主役の日暮さんが華沙々木となぜ一緒にいるかがわからん。まあ憎めない奴なんだろう。最後のお寺の父子の話はちょっと泣けた。続編があってもおかしくない感じだけど、ないかな。
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直木賞受賞第一作 泣かなくていい。 君のために、世界は美しいから。 「リサイクルショップ・カササギ」には確かな修理技術と、少しの秘密がある。 あなたが素直に笑えるよう、真実をつくりかえることもある。 ひそやかに、大胆に。 世界をひっくり返し、真実をつくりかえてみせよう。 彼女を、落胆させてはならない。 第16作。第四連作短編集。 形式:一人称小説(語り手:「僕」(日暮正生))。 ―春―鵲の橋 「マーフィーの法則」を片手に、飄々とした雰囲気を漂わる、「リサイクルショップ・カササギ」店長で主人公の華沙々木丈助。 その華沙々木に唆され副店長に座っている、本当の主人公であり語り手でもある日暮正生(僕)。 そんな彼らのもとにしょっちゅうやってくる中学生、南菜美。 第一章の今作は、全体の導入部でもあり、彼らの大まかな紹介とともにある事件が語られる。 「烏鵲橋」を形どった銅像をめぐる放火事件。 華沙々木の予見した(させられた)解と、日暮の推理。 事の顛末は穏やかなものであればいいのだ。 ―夏―蜩の川 彼らのもとに大口取引の話がきた。 家財道具一式が必要だと言われ、赴いた木工房所では些細な事件が起きていた。 その「神木損壊事件」の真相とは。 華沙々木の飛躍した推理は誰にも想像がつかない。ただ一人を除いて。 夏の蜩の声のように、理想と現実には埋めようのない隙間が存在する。 ―秋―南の絆 ある秋の雨の日、華沙々木たちは1年目の出逢いを思い出していた。 家財道具を処分してほしいとの依頼で、向かった一軒家で、彼らは南見菜美という小学生と出逢う。 父親が不在となったらしその家で、彼らは母と娘との間にいがみ合いが生じているのだと感じる。 その家に泥棒が入ったらしい。 例によって首をつっこむ華沙々木と、初めて彼のために働かされることとなる日暮。 家族はふたたび結びつくことができるはずだ。 ―冬―橘の寺 「結」を飾る本作は、いつも使い物にならないものを高値で買わせる和尚が、オーディオを購入し、財布に金があるとこれまでの四季の導入部と異なっている。 彼に無料で庭の蜜柑捥ぎに招待された華沙々木たちだったが、やはり和尚の方が一枚上手。 雪が強くなったため寺に泊めてもらうことになった彼らに、翌日案の定事件が待ち受けていた。 「蜜柑籠」に意外な意味があって驚き。 蜜柑の接ぎ木の話にほっこり。 ……ということで、これは本当に道尾さんが書いたの?とも思ってしまうほどいい意味でユルイ作品。 キャラクター小説でもあり、そのクセちょっと魅力的に思えなかった。 また、日暮がことあるごとに「彼女を落胆させてはならない」というのも、 そこまでの理由かなとも思ってしまうのでした。 ミステリ:☆☆☆ ストーリー:☆☆☆ 人物:☆☆☆☆ 読みやすさ:☆☆☆☆☆
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凄惨な場面は一切なく全編通じてソフトで軽い。暗さや重さはなく寧ろコミカル。ライト感覚でニヤニヤしながら謎解きを楽しんだ。動悸を打つこともなく心臓にはまことに優しい。
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リサイクルショップの店長と友達の副店長の周りに起こったお話の短編集。4つの話が季節毎に分かれているけど、全部繋がっていてホントに道尾さん⁈って位読みやすかった。 店長の的外れな推理を副店長が見事なまでに覆す推理は読んでて二度美味しい感じがした。 最近の道尾さんは暗い話ばっかりだっ...
リサイクルショップの店長と友達の副店長の周りに起こったお話の短編集。4つの話が季節毎に分かれているけど、全部繋がっていてホントに道尾さん⁈って位読みやすかった。 店長の的外れな推理を副店長が見事なまでに覆す推理は読んでて二度美味しい感じがした。 最近の道尾さんは暗い話ばっかりだったから、今回はホンワカするお話でミステリーではなかったけど、読んだ後に面白かったって思えた。 ただ、リサイクルショップで働く2人組のオトコ達が顧客を通じてその人が抱えている問題を知る…なんかどっかで聞いた事あるような。三浦しをんさんの「まほろ駅前多田便利軒」のような気がして読めば読む程イメージが離れなかった。
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最初の話は、設定から何から不自然で途中でくじけそうになったけど、他の人の評価を見て最後まで頑張りました。が時間の無駄でした。
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事件が大好きだけど的外れな推理を繰り返すリサイクルショップの店長と、機転をきかせてナイスフォローで辻褄を合わせる副店長のコンビネーションが秀逸でした。シリーズ化してほしいなー、もうちょっと読みたいです。
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中古品買取店を経営する華沙々木さんと日暮さんの短編集。 菜美を悲しませる訳にはいかない、のくだりが毎回出てくるから「?」だったけど、雑誌連載だったからなのかな。でももうちょい日暮さんの過去を掘り下げてくれないと、菜美にあんなに共感する理由がわからない…まぁ続編も視野に入れての伏...
中古品買取店を経営する華沙々木さんと日暮さんの短編集。 菜美を悲しませる訳にはいかない、のくだりが毎回出てくるから「?」だったけど、雑誌連載だったからなのかな。でももうちょい日暮さんの過去を掘り下げてくれないと、菜美にあんなに共感する理由がわからない…まぁ続編も視野に入れての伏線なのかもと思ったけど。その菜美もその存在もだけど最後が意味深だったりするから、ぜひ続編を出していただきたい。 最後の住職さんと息子の話がほんわかして好き。 あと、「女性のためにこっそり役に立とうとするのは男性と決まっている」って華沙々木さんのセリフが好き。 自分もそんなことされる女性になりたいものです。
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道尾先生の作品の中では、比較的ほんわかした雰囲気だったと思います(^^) その反面、ちょっと物足りない感じもありました。 四季のお話だけでは、まとめきれなかったのかなぁ??
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リサイクルショップを舞台にした連作短編集。それぞれのタイトルはすごく好きですね~、最後の話がいちばん良かったかな。キャラクターもなかなか面白いと思うんですが、日暮くんが菜美に肩入れする動機がいまいち弱い気がするというか…華沙々木との関係にしてもそうだけど、日暮くんの過去をもっと掘...
リサイクルショップを舞台にした連作短編集。それぞれのタイトルはすごく好きですね~、最後の話がいちばん良かったかな。キャラクターもなかなか面白いと思うんですが、日暮くんが菜美に肩入れする動機がいまいち弱い気がするというか…華沙々木との関係にしてもそうだけど、日暮くんの過去をもっと掘り下げてくれないと理解できないというか腑に落ちない。続編書いて、その辺を明らかにして欲しいですね。
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