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カササギたちの四季 の商品レビュー

3.4

188件のお客様レビュー

  1. 5つ

    13

  2. 4つ

    58

  3. 3つ

    81

  4. 2つ

    18

  5. 1つ

    2

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2011/10/03

探偵ものコメディに、ピントの外れた自称天才探偵と、それに振り回されながら最後には見事仕切ってくれる助手の組み合わせは定番ですが、この作品の主人公、華沙々木は少々魅力が薄いのです。物語も始めの二篇、ブロンズ像と木工職人の話は直木賞作家としてはちょっと残念な感じ。後の二篇は、主人公の...

探偵ものコメディに、ピントの外れた自称天才探偵と、それに振り回されながら最後には見事仕切ってくれる助手の組み合わせは定番ですが、この作品の主人公、華沙々木は少々魅力が薄いのです。物語も始めの二篇、ブロンズ像と木工職人の話は直木賞作家としてはちょっと残念な感じ。後の二篇は、主人公のリサイクル店に出入りする少女、南見奈美への共感に支えられ、やや盛り返すのですが、繰り返し登場する住職の背景への掘り下げと裏切り方がイマイチで、最終話の親子人情話にも残念ながらうまく乗ることができませんでした。

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2011/10/02

季節をつないだ短編連作。 道尾作品の持つ人間の暗い部分は無く物足りなさを感じたが、ほんのりとして軽く読めた。

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2011/09/28
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

道尾さんは 苦手な作家の一人です。人に見られたくない部分をむき出しにする作家だと思う。直木賞受賞 月と蟹もそれの一つ。 でも。これは違った。四季を通して三人の人間模様がうまい具合に絡み合い 余韻を残して終わる。道尾さんの中で一番好きな作品になった。

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2011/09/21

推理物と思って読むとかなりイマイチですが、人間ドラマ物だとおもうと良いのでは 題の四季にあるように4編からなっています 登場人物の苗字が珍しくて羨ましい

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2011/11/07

道尾さんお得意のテクニックを駆使した4つの連作短編集。 あいかわらずの見事な展開にとても楽しい時間を持てた。 とかくミステリには不自然さが付き纏いがち。 しかし、道尾さんの場合、考え出したトリックや犯人の動機などに何度も何度も磨きをかけて、不自然さを目立たなくしてきた。緻密に敷...

道尾さんお得意のテクニックを駆使した4つの連作短編集。 あいかわらずの見事な展開にとても楽しい時間を持てた。 とかくミステリには不自然さが付き纏いがち。 しかし、道尾さんの場合、考え出したトリックや犯人の動機などに何度も何度も磨きをかけて、不自然さを目立たなくしてきた。緻密に敷かれた伏線も非常に巧みで、効果的だった。練りに練り、磨きに磨きをかけることにより、読者を、恐怖に陥れ、時には純文学の世界にさえも導いてきた。高次元の芸術に昇華させようという意欲に満ち溢れる作品ばかりだった。謎解きクイズにすぎないミステリを鼻で笑うかのごとく。 ところが、この作品はかなり不自然さを残す。 人工的、技巧的な感じが消されていない。あえてそうしたか? 軽めの本格ミステリに仕上げるのが意図で、この作品はあえてそのように書いたのかもしれない。ふと『片眼の猿』を思い出す。 いずれにしろ、コージー・ミステリ好きにはたまらない一冊に仕上がっているとは思う。 ただ、私が個人的評価を星3つにした理由は、コージー・ミステリだったことが原因ではない。エンディングにもうひとつ盛り上がりを期待していたのが理由だ。それがなく終わってしまったというのがちょっと寂しかった。主人公の「日暮」がそれほどまでに頑張る理由がもうひとつ隠されているに違いない、と期待していたのだが。これまでの道尾さんなら、必ずあるはずの心打つもの、衝撃がないまま終わってしまったのが少し心残りだった。

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2011/09/20
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

リサイクルショップ副店長 日暮が主人公の物語で、4つのストーリーで構成されています。 読了後の感想としては、キャラ設定が結構面白かった。 華沙々木(かささぎ)の憎めない推理キャラ、菜見の一途!?キャラと、日暮のキャラが上手く纏まっていると感じました。 4つの物語もそれぞれ単純ではなく、すこしひねりを利かせているし、面白く読ませていただきました。

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2011/09/08

独りよがりな店長華沙々木 陰で支え続ける日暮 菜美をがっかりさせないため・・・とはいえ 深みのない運びでがっかり  ただ 和尚は人間くさくて楽しめた

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2011/09/10

「リサイクルショップ・カササギ」には確かな修理技術と少しの秘密がある。店長の華沙々木は事件があると首を突っ込みたがり、日暮はガラクタを高く買い取らされてばかり。でも、居心地がいいのか、菜美はこの店に入り浸り…。 直木賞受賞作「月と蟹」とほぼ同じ時期に書かれた連作中篇4篇から成る...

「リサイクルショップ・カササギ」には確かな修理技術と少しの秘密がある。店長の華沙々木は事件があると首を突っ込みたがり、日暮はガラクタを高く買い取らされてばかり。でも、居心地がいいのか、菜美はこの店に入り浸り…。 直木賞受賞作「月と蟹」とほぼ同じ時期に書かれた連作中篇4篇から成る。日常の謎系の作品群だけど、そこは道尾秀介らしく必ずひとひねりあるオチがついている。退屈はしないけど物足りない感じもある。 (C)

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2011/08/30

さらっと系。すぐ読める感じ。 愛されるっていいよね。やさしい人は好きだ。 あとなみちゃんは大人びていると思う。高校生かと思った。

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2011/08/28

道尾秀介さん好きなんだけど、これはいまいちピンとこなかった。 「それで?」ってなってしまって、あまり読み進まなかった。。。。ほのぼのした軽い話だからしょうがないのかもしれないけど、描写も浅い。 ありがちだけど、初期の作品が凄く良かったので、またああゆうの書いて欲しい。 出版のペ...

道尾秀介さん好きなんだけど、これはいまいちピンとこなかった。 「それで?」ってなってしまって、あまり読み進まなかった。。。。ほのぼのした軽い話だからしょうがないのかもしれないけど、描写も浅い。 ありがちだけど、初期の作品が凄く良かったので、またああゆうの書いて欲しい。 出版のペースが早くなると面白くなくなっちゃうよなー。

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