九つの、物語 の商品レビュー
優しい気持ちになりたいときに
兄妹の愛って素敵だな~と優しい気持ちになりました。読了後はなんともいえない温かさに満たされます。
yuki
合わない。 モテモテのお兄ちゃんにも、主人公にも共感できず、純文学の知識もないため、全然話が入ってこない。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
いろんな本と食べ物が出てくる。 読みたいと思ったのは「山椒魚」 食べたいと思ったのが「トマトスパゲッティ」 働き出してから本を読む事が日常になって来て、ご飯を食べるのと同じくらいに本を読みたくなる時がある。それは多分、この本にも出てくるこの感覚をもう知っているからかもしれない。 「たまたま読んだ物語の中に、わたしがいた。ああ小説とは、と思った。どこかの誰かが書いただけの話。まったくの作り物。それがなぜか絶妙のタイミングで、わたしたちの心に飛び込んでくる。とても不思議なことだ。そして、とても大切なことだ。」
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様々な文学作品とともに語られる、幽霊のお兄ちゃんが作る美味しい料理、それから恋。全体的に優しい雰囲気が漂いながらも、喪失の痛みが散りばめられています。お兄ちゃんがいかにゆきなのことを大切に思っているのか、さりげない会話の中でもよくわかります。ずっと続いてほしい日常、でもそれにはい...
様々な文学作品とともに語られる、幽霊のお兄ちゃんが作る美味しい料理、それから恋。全体的に優しい雰囲気が漂いながらも、喪失の痛みが散りばめられています。お兄ちゃんがいかにゆきなのことを大切に思っているのか、さりげない会話の中でもよくわかります。ずっと続いてほしい日常、でもそれにはいずれ終わりがくる。しかしそれは悲しいものではなく、むしろ温かく優しく穏やかなものでした。
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展開のグラデーションが上手な気がした。 久しぶりに読み返してみて、悲しい展開があったことだけなんとなく覚えていて、まあ最初からいつかは、というのがわかるんだけれども。もどかしい気持ちは抱えつつ読み進めていくと気持ちが上がったり下がったり上手く緩急がつけられているようで私はまんま...
展開のグラデーションが上手な気がした。 久しぶりに読み返してみて、悲しい展開があったことだけなんとなく覚えていて、まあ最初からいつかは、というのがわかるんだけれども。もどかしい気持ちは抱えつつ読み進めていくと気持ちが上がったり下がったり上手く緩急がつけられているようで私はまんまと?物語の世界にハマっていた気がした。そんな感じで後半は読む手を止められずに勿論泣きながら、読み切った。 やはり一度読んでからも置いておいて良かったなと思った。言葉遣いが綺麗な、本当だったら少し違和感があるこれが好み。
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ほっこりする恋愛小説って感じだった。 兄と妹のやり取りが、とっても愛らしくて幸せな本を読みたい時におすすめの本。
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こういった非日常的なお話ははじめてで、以前の自分なら「う〜ん…」という感想だったかもしれません。 けれど、人間生きていると「まさかこんな事になるなんて…」という経験を嫌でもしなければならない事があると思います。 自分はそんな経験をして以降、自分の中から「そんな事あるわけない」...
こういった非日常的なお話ははじめてで、以前の自分なら「う〜ん…」という感想だったかもしれません。 けれど、人間生きていると「まさかこんな事になるなんて…」という経験を嫌でもしなければならない事があると思います。 自分はそんな経験をして以降、自分の中から「そんな事あるわけない」という考えがなくなったような気がします。 だから、この物語を読んでもわりとすんなりと入ってきました。うまく言えないけれど、きっとこの物語を読んで、独りじゃないんだと安心した人もいるんじゃないかなぁ。 人生のいつ読むかによっても感じ方が大きく変わってくる話かもしれませんね。
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心温まる日常な話し。 ただ、非日常が日常に混ざり込んでる話し。 大きな後悔を抱えてる人が、これから後悔しそうな人に、かなり過保護でお節介をやく優しい話しだった。 もう少し大きくなったら娘に読ませたい一冊。
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九つの純文学をオマージュした話の中に、兄の優しさと心配がいっぱい入ってる。たくさんのスパイスが絡まり、より深みを増すように。解離性障害と再生、そして歩みを進める心の芯の太さが眩しい。
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長く会っていなかった兄が突然帰ってきた。本好き、料理好きな兄との暮らしに徐々に慣れ、この生活が続くと思われたが─。連作短編集。 太宰治や泉鏡花など9つの文学作品が各章ごとに出てくる。 飄々とした兄に振り回されながらも、なんだかんだ仲良し兄妹。 兄の作る料理も美味しそう。 終盤の...
長く会っていなかった兄が突然帰ってきた。本好き、料理好きな兄との暮らしに徐々に慣れ、この生活が続くと思われたが─。連作短編集。 太宰治や泉鏡花など9つの文学作品が各章ごとに出てくる。 飄々とした兄に振り回されながらも、なんだかんだ仲良し兄妹。 兄の作る料理も美味しそう。 終盤の兄の台詞が優しくて、兄妹愛が溢れていて、すごく印象的だった。 締め方も好き。
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