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九つの、物語 の商品レビュー

4

217件のお客様レビュー

  1. 5つ

    61

  2. 4つ

    82

  3. 3つ

    35

  4. 2つ

    9

  5. 1つ

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2011/02/28

「恋をすること」「食事をすること」 このふたつのことには 密接な関係があると思っていたけど どうやら「本を読むこと」にも 似通った関係性があるらしい。 だとしたら、なんだか嬉しい。 兄弟ってやっぱりいいね(o^ω^o)

Posted byブクログ

2011/02/28
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※このレビューにはネタバレを含みます

後半になってから、急に普通にゆきなを受け入れていたのに、嫌いになった。 何この子、すっごいムカツク腹立たしい。 身体の中にすとん、と、あいていた穴に何かが埋まったように嫌いという言葉が収まった。読んでいる間に感じていた違和感はそれだった。 どうしてお兄ちゃんが死んでいるのに知らないふりをしていたの。どうして彼氏がいるのに合コンに行くの。どうして汚れたいなんて思うの。 合コンに行ったから怒った。すぐに帰ればよかったのに、場の空気のせいにして帰らないと言ったそれは彼氏も怒る。 ゆきなが悪いのは明らかなんだから、謝ればいい。それなのに謝らないし、友達の男の子にひょいひょいとついて行った。 馬鹿だなあ。意味無いなあ。貴女が汚れても、だれも何とも思わないのに。 しかも最後のあたりでは、自殺しようとしたし。 この子は逃げる道を簡単に選んじゃう子だ。私と似ている。それなのに同情できないし、あきれるばかりだ。どうしてだろう。同族嫌悪なのかもしれないけれど、ここまではっきりとした嫌悪感は初めてかもしれない。 橋本先生の小説好きなのにな。なんでだろう。 作中の小説はすごく興味がわいてきたのでそこだけはよかったです。

Posted byブクログ

2011/02/26

夜中に一人号泣しながら 読んでました.. ああ橋本さんだってかんじ. この雰囲気だいすき. お兄ちゃんと彼に ごはんをつくってもらえる ゆきながうらやましいや.

Posted byブクログ

2011/02/27

兄と妹の物語。個人的にすごく好きなタイプの作品です。泉鏡花、太宰治、田山花袋、永井荷風、内田百閒、井伏鱒二、樋口一葉、そしてサリンジャー。読んだことのある作品が登場。そして、トマトスパゲティや小龍包などの美味しそうな食べ物もこの物語に欠かせないものになっています。最後にトマトスパ...

兄と妹の物語。個人的にすごく好きなタイプの作品です。泉鏡花、太宰治、田山花袋、永井荷風、内田百閒、井伏鱒二、樋口一葉、そしてサリンジャー。読んだことのある作品が登場。そして、トマトスパゲティや小龍包などの美味しそうな食べ物もこの物語に欠かせないものになっています。最後にトマトスパゲティのレシピが載ってるところもいいですね。作者が三重県伊勢市生まれということで、この作品の中でも伊勢市が出てきます。そこも三重県出身の私としてはよかったところでした。繰り返し読んでみたい作品です。

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2011/06/19

んーまあ橋本さんはこんな感じよねー 重くもなく軽すぎもせず、みたいな。 別に悪いわけじゃないけどねー。 あ、でも作中の9つの物語読みたい! 名作読まんとなあー 今私が全く恋できそうもないので、ゆきなが純粋に羨ましかったです。 お兄ちゃんほしかったなあ。そろそろ兄的存在に会いに行...

んーまあ橋本さんはこんな感じよねー 重くもなく軽すぎもせず、みたいな。 別に悪いわけじゃないけどねー。 あ、でも作中の9つの物語読みたい! 名作読まんとなあー 今私が全く恋できそうもないので、ゆきなが純粋に羨ましかったです。 お兄ちゃんほしかったなあ。そろそろ兄的存在に会いに行こう。 表紙がとても残念。ハードの方は素敵だったのに。

Posted byブクログ

2011/02/27

ちょっと話が強引じゃないかと思う。あんまり好きになれなかった。 でもトマトソースの作り方は役に立った。今までもよく作っていたけど、こっちのほうがいい。やっぱりトマトは酸味を生かしたほうがいい。

Posted byブクログ

2012/04/03
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

橋本文学の主人公は、多くの場合、哀しみと同居しながら生きている。それでいて彼女らは、じぶんの中のその哀しみに気づいていない。近代文学の名作9作品を軸にしたこの作品も、内面に危うさを抱える少女ゆきなが、その危うさに気づくまでの出来事と彼女の心の動きを描いている。人生の終わりは、その時が来ないとわからない。生きている限り、人生は完結しない物語だ。この物語もきっと、読者それぞれの中にとけ込み、続いていくのだろう。橋本文学の特徴とも言える爽やかな読後感の由来が、少しだけわかった気がした。 ----- (以下、印象に残る文章の引用) 「岩屋に閉じ込められた山椒魚と蛙に、わたしは自らの気持ちを重ねてきた。そして、作品の中に、答えを求めようとした。けれど、それは勝手な願いにすぎなかったのだ。小説であれ、空の月であれ、吹き抜けていく風であれ、ただ在るだけだ。意味を与えるのは、読んだり見たり、あるいは感じたりするわたしたち自身だった。」 「ああ、そうだ。わかった。/ふいに悟った。/狂ってしまった方が楽なんだ。」 「世界というのは、案外いい加減で、あやふやなものなのだろう。」

Posted byブクログ