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九つの、物語 の商品レビュー

4

217件のお客様レビュー

  1. 5つ

    61

  2. 4つ

    82

  3. 3つ

    35

  4. 2つ

    9

  5. 1つ

    1

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2022/01/06

いくつもの良さが相まってとてもよかった。 小説を軸にしている良さ、おいしそうな食事を基点とした兄弟の会話、主人公の後悔と心境の変化。 何がどうよかったのかわからない。けれど、心にさざ波立つ、良い作品だった。

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2021/12/12

切ないお話だけど、とても温かな気持ちになれる。 9つの物語を知れば もっとこの物語にも深みが出そうで、読んでみたいと思わされた。 そして、トマトスパゲッティがとてもおいしそう!

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2024/03/05

大学の近代文学の授業で教科書代わりに読んだ。この本単体でももちろん楽しめるし、近代文学に触れる糸口にもなると思う。女の子の「こんな兄が欲しかった」を詰め込んだようなお兄ちゃんが素敵。

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2021/08/28

最後の解説の佐藤真由美さんって作家さんなんだろうか?わからないけど、読んだあとにこの解説読んで、同調しまくった。 うまく言葉にまとめられない私の言葉を綺麗にまとめてくれていて!わかる!それそれ!っていう。笑笑 料理と、読書と、恋愛がうまーく一遍に収まった9個の物語。それぞれ一...

最後の解説の佐藤真由美さんって作家さんなんだろうか?わからないけど、読んだあとにこの解説読んで、同調しまくった。 うまく言葉にまとめられない私の言葉を綺麗にまとめてくれていて!わかる!それそれ!っていう。笑笑 料理と、読書と、恋愛がうまーく一遍に収まった9個の物語。それぞれ一冊有名な本にちなんでおり、一つ、美味しい料理が出てきて、ゆるやかな恋模様と主人公の葛藤が描かれているんだけど、そこに死んだはずのお兄さんがスパイスとして登場します。 これな。 笑笑 これがなかったら淡々と誰かの日記のような話で終わってたのかも。 真面目一辺倒のゆきなと、チャラ男っぽい死んだ兄。なんだろ、日々の描写がとってもわかる、、、電車での話、公園での出来事、終電、河原、学校、自宅、本の扱い。笑笑 本が出てくる本。笑笑 面白い。どのひとのも有名作家だったけど、どの本も未読でした。笑笑 なんかこう、優しい気持ちになれたり、深呼吸の代わりにゆっくり読みたいときのそんな一冊!!お腹減ってる時に読むのは要注意かな。

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2021/05/03

文学史が絡み合いながら物語が進んでいく様子が、何とも斬新で美しかった。最初は単なるSFかと思ったが、読み進めていくうちに、兄弟愛、恋愛、親子愛、友情などの様々な愛の形を感じた。また、ゆきなとお兄ちゃんの日常がたまらなく愛おしく切なかった。

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2021/05/02

橋本紡さんの本は、 私の日常も落ち着いた静かな気持ちにしてくれる。 各章ごとに表題作となってる小説があるので 読書意欲が掻き立てられるし、 お兄ちゃんがつくるごはんがいつも美味しそうで 食欲も湧いてくる。 綺麗で静かなイメージの中に 人間らしい感情(綺麗ではないそれ)が垣間見...

橋本紡さんの本は、 私の日常も落ち着いた静かな気持ちにしてくれる。 各章ごとに表題作となってる小説があるので 読書意欲が掻き立てられるし、 お兄ちゃんがつくるごはんがいつも美味しそうで 食欲も湧いてくる。 綺麗で静かなイメージの中に 人間らしい感情(綺麗ではないそれ)が垣間見える描写もある。 綺麗なだけではないところが好きなところ。 (結末をもう少し長く読みたかったので星4だが、限りなく5に近い4ということは自分の中での備忘録として記したい。)

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2020/10/30

すごく読んでいてほっこりするお話で、出てくるお兄ちゃんがつくる料理がとてもおいしそうに描写されているのが印象的であった。 この本で初めて橋本紡さんの本を読んでから、とても橋本紡さんの本が好きになりました。

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2020/04/12
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

素晴らしい一冊だった。儚くて美しく、軽快だけど軽薄ではない、綱渡りのような危うさが魅力的だった。途中まで、お兄ちゃんが幽霊である必要がどこにあるのか疑問だったけど、藤村妹のピアノ線のような張り詰め方を表現するには、そうすることがベストだったんだと最後で分かった。人生の醍醐味は、恋をすること、本を読むこと、そして食事をすることなのだと言わんばかりの一冊。それでいて、異論は認める、というような寛容な温かさをもった空気感が素晴らしい!

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2019/11/04

葉桜が良かったから期待し過ぎた、、、 ファンタジー始まりでなかなか入り込めずで、 集中して読めなかった けどほっこり最後もよかった文章もきれい

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2020/07/25

読み終わったあと、心が洗われる感じがした。 ある日お兄ちゃんが幽霊となって戻ってきたというのは現実味のない話なんだろうなーと思っていたが、お兄ちゃんとゆきなのやりとり、登場人物、さりげない描写にどんどん引き込まれた。 本書は各章の名前が作品名となっている点、さまざまな料理が登場す...

読み終わったあと、心が洗われる感じがした。 ある日お兄ちゃんが幽霊となって戻ってきたというのは現実味のない話なんだろうなーと思っていたが、お兄ちゃんとゆきなのやりとり、登場人物、さりげない描写にどんどん引き込まれた。 本書は各章の名前が作品名となっている点、さまざまな料理が登場する点がユニークだなと感じた。どちらもむりやり話に組み込んでいる雰囲気は一切なく、物語のエッセンスとして大事な役割を担っている。ちなみに登場する料理はどれもすごく美味しそうで、自身でも作りたいなと感じた。こんなお兄ちゃんがいたゆきなが羨ましい。 優しい気持ちになれる本なので、たくさんの人に読んでほしい。

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