九つの、物語 の商品レビュー
主人公ゆきな 死んだはずの兄の幽霊と本と料理と家族が描かれた 9編、読みながら気持ちが温かくなっていく作品
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ざわつきながらも、落ち着きながらも、暖かい気持ちにもなれる。9つの小説のタイトルごとにわけられた副題と、その中身の物語が合っていて面白い。 トマトスパゲッティ、作ろうかな
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無念があるからこそこの世に縛り付けられているはずなのに、穏やかで優しく存在する彼ら。何気ない日常の中の一コマが深い思いに満ちていて、物悲しさとともに穏やかな感じにさせられる一冊でした。
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内容がないよう。頑張って二回読んだが、最終的に蕁麻疹が出た。蕁麻疹が出た理由を考察。 1:主人公以外、女性が出てこない。次々と登場する男性キャラにいちいち口説かれる主人公。イケメンでモテモテの兄はシスコン気味。中高生の書く夢小説かい。 2:料理の描写がくどい。解ります、美味しそうな料理を描写すれば「ほっこり」「優しい気持ちになれる」ってみんな言うからね。鉄板ですよね。でも、所々「この料理の描写いる?文字数稼ごうとしてない?」な箇所も多々。 3:イケメン兄ちゃんの人生訓が鼻に付く。「良いこと言ったった!どや!」な顔が目に浮かびます。若い子が読めば「すごく深〜い」と思えるのでしょうが大人になると寒い。会話がまた不自然。 4:ラスト不完全燃焼。母親との確執も兄の死の真相も、あれで良かったの?薄っぺら過ぎだろ。 5:主人公の女の子が地雷。彼氏に謝った方がいいよ。最後自暴自棄になるのもイライラ。大して親しくもない男の同級生の電話でホイホイ出ていくし、清純派気取りの猛禽類。 もう今を生きてる作家の本からは卒業しなければいけないようです。
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生きることが愛おしくなる。 誰かに大切に思われるっていいなあ。 料理は誰かの為に作るとおいしくなるんだ。 わたし、いただきますとごちそうさまってちゃんと言う人好きだな〜。
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お兄ちゃんの幽霊の魅力に引き込まれた前半、次第にどこか暗くなっていき、主人公のもつ危うさ、封じ込めてきた過去が明かされる後半。 とにかくお兄ちゃんの幽霊が、ポジティブでやさしく、そして妹を大切にしていてかっこいい。料理の描写とか、読んでいる本とか、さりげない日常を織り交ぜることで、お兄ちゃんと妹の生活やそれぞれの性格が引き立てられていると思いました。 最後に明らかになるお兄ちゃんの死の真相と、妹の少し脆い一面が、表紙のイラストから感じられる寂しさ、儚さにマッチしています。
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初の橋本紡さん。 車酔いしやすいはずなのに、行き帰りの車の中約2時間ずつで読み終えてました。 この本を評価してるたくさんの人の感想とともに読み、楽しませてもらえました。
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九つの、というタイトルからてっきり短編集かと思ってましたが、全話繋がっていました。大学生のゆきなの前に現れた兄。とまどってるゆきなをみて失踪した兄が急に帰ってきた話かと思っていたから1話の最後でびっくり。鴫子さんもさらっとカミングアウト。子供と触れ合う彼女を見て、ああきっと気づい...
九つの、というタイトルからてっきり短編集かと思ってましたが、全話繋がっていました。大学生のゆきなの前に現れた兄。とまどってるゆきなをみて失踪した兄が急に帰ってきた話かと思っていたから1話の最後でびっくり。鴫子さんもさらっとカミングアウト。子供と触れ合う彼女を見て、ああきっと気づいてないだけで自分も鴫子さんみたいな人とどこか出会ってるのかもしれないと納得してしまった。「どこかの誰かが書いた話が絶妙なタイミングで私の胸に飛び込んでくる」その通りだと思った。本を読んでいる時今の私と一緒とかちょうど考えていたっていう内容が出てくる。絶妙なタイミング。 h29.6.11
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小説と料理とで盛りだくさんだった。お兄ちゃんいいキャラ。明らかにおかしいのにいつまでも答え合わせがない、っていうのはもぞもぞした。料理作りたくなる。橋本紡らしかった。
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こころがふっと軽くなる本。 「人と人とのつながりっていいなー」 「ご飯って大事だよなー」 とか、当たり前すぎていつも忘れていることを再確認できるような。 いつもより少し手がこんだ料理を作って、妻に振る舞おうかな……なんて思った。
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