ブランケット・キャッツ の商品レビュー
市川実日子主演の『レンタネコ』(2011)のようにリヤカーに猫を乗っけて回るのではなく、本作のお店はれっきとしたペットショップ。副業的に猫をレンタルしています。期間は2泊3日以内。それを過ぎると情が移るし、猫も不安になるから。どの猫も必ず専用のブランケット付き。これさえあれば、ど...
市川実日子主演の『レンタネコ』(2011)のようにリヤカーに猫を乗っけて回るのではなく、本作のお店はれっきとしたペットショップ。副業的に猫をレンタルしています。期間は2泊3日以内。それを過ぎると情が移るし、猫も不安になるから。どの猫も必ず専用のブランケット付き。これさえあれば、どこの家に行こうが安心して眠る。ものすごく賢いのだと店主が太鼓判を押す猫たちは、おとなしくて良い子ちゃんかと思いきや、レンタル先の家庭の状況を的確に読んで、暴れるべきときには暴れる。こんなふうに猫に救われることって、あるかもしれないなぁ。 基本的には大好きな作家なのですが、今回気づいたことがあります。私は、重松さんの著作の中ではオヤジ連中の話、もしくはオヤジと子どもの話、あるいは子どもの話のほうが好きみたい。本作の最初の2話を読んで、どうしてしらけた気持ちの自分がいるのかなと考えてみたら、夫婦の話だったり独身女性の話だったり。アラフォー以上の女性が「○○ちゃん」などとそれこそ猫なで声で猫を呼んでいる様子が若干キモい。本作中でもそうではない話、特に嫌われ者の管理人の話には泣かされました。キモいと言っている私自身、たぶん猫を見かけたらそんなふうになっている(笑)。なんぼ猫なで声出しても可愛ないっちゅうねん。人の振り見て我が振り直せならぬ、本読んで我が振り直そう。 映画『レンタネコ』の感想はこちら→https://blog.goo.ne.jp/minoes3128/e/87123cc322029376b30fe81240fd08ba
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レンタル猫と、猫を借りた様々な状況にある人々の物語7編。 やはり猫は人間の暮らしを豊かにする、心を和ませてくれる、複雑化した人間関係を解してくれる存在だと思う。猫を介すると人はなぜか素直になれる、前向きになれる、希望がもてる。 読んでいてとても心地よい一冊。重松さん、好きだ。 ...
レンタル猫と、猫を借りた様々な状況にある人々の物語7編。 やはり猫は人間の暮らしを豊かにする、心を和ませてくれる、複雑化した人間関係を解してくれる存在だと思う。猫を介すると人はなぜか素直になれる、前向きになれる、希望がもてる。 読んでいてとても心地よい一冊。重松さん、好きだ。 2018/03/29読了
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20180324 久しぶりの重松清さんの作品。 やはり、市井の人たちの思い通りにいかない人生の悲しさを描いたら超一流だな。 最後にはフッと悲しみの底から拾いあげられるような感じで、なんとも言えないじわっとくる読後感。 ブランケットキャットというタイトルだけど、あくまでも主人...
20180324 久しぶりの重松清さんの作品。 やはり、市井の人たちの思い通りにいかない人生の悲しさを描いたら超一流だな。 最後にはフッと悲しみの底から拾いあげられるような感じで、なんとも言えないじわっとくる読後感。 ブランケットキャットというタイトルだけど、あくまでも主人公は、様々な状況におかれた人間たち。 その中で、猫目線のひと作品が特に印象に残った。
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レンタル猫のお話。レンタル主ごとに7つのお話に分かれている。「身代わりのブランケット・キャット」と「嫌われ者のブランケット・キャット」が印象に残った。
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珍しく、ドラマをみて原作が重松清だったので読んでみた。 ドラマはめったに見ないけど、ネコが出るというので。 そのときにネコに対する扱いのセリフでムカっときたのを思い出した。 最終話、同じセリフでやっぱりムカついた。 ネコを軽んじるな。 しかも小説だとレンタルネコって設定・・・...
珍しく、ドラマをみて原作が重松清だったので読んでみた。 ドラマはめったに見ないけど、ネコが出るというので。 そのときにネコに対する扱いのセリフでムカっときたのを思い出した。 最終話、同じセリフでやっぱりムカついた。 ネコを軽んじるな。 しかも小説だとレンタルネコって設定・・・ ありえない。 内容は重松清らしい、お涙ちょうだいもの。
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タイトルとカバーから想像していたよりもずっと、深いお話でした。のっけから予想外でショックを受けましたが、なるほど、ねことはこういう役割もあるのだと納得。なかなか興味深い内容でした。
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(多分)初・重松清 別のドラマで西島さんを見て、そう言えば、と手に取った お話は全てドラマのベースになってる。 ドラマだと貸し主自身の物語もあったけど、原作は淡々と、猫を追う。 レビューではあまり評価は高くなかったけど、私はアリかな、と思った。 猫と暮らしたい
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心があったまる短編をサクサク読みたいな、と思い、国語の教科書以来初めて作者の本を買った。 それぞれの作品に、鬱屈した面を持つ主人公がいて、それが猫を通じて氷解していく、というのがざっくりしたストーリーだが、当然そこまでに至る描写が読者の胸をゆさぶる。 個人的に好きな短編は「身代わ...
心があったまる短編をサクサク読みたいな、と思い、国語の教科書以来初めて作者の本を買った。 それぞれの作品に、鬱屈した面を持つ主人公がいて、それが猫を通じて氷解していく、というのがざっくりしたストーリーだが、当然そこまでに至る描写が読者の胸をゆさぶる。 個人的に好きな短編は「身代わりのブランケット・キャッツ」。
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普段の生活の中にレンタルの猫ちゃんが紛れ込むことによって巻き起こるドラマの短編集。 やっぱり重松先生はどこか国語の教科書的な、道徳的な面をお持ちで全体的に上品だなぁという感想。 我が家の猫好きの高校生の息子にも読ませてあげたい一冊。 短編集だがその中でも、 「嫌われ者のブラ...
普段の生活の中にレンタルの猫ちゃんが紛れ込むことによって巻き起こるドラマの短編集。 やっぱり重松先生はどこか国語の教科書的な、道徳的な面をお持ちで全体的に上品だなぁという感想。 我が家の猫好きの高校生の息子にも読ませてあげたい一冊。 短編集だがその中でも、 「嫌われ者のブランケットキャット」と「旅に出たブランケットキャット」は良かったかな(*^^*) うるうる(T_T)っと温かい気持ちになった。
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ドラマが期待してたぶん、ガッカリ感が半端なかったので(富田靖子の演技は良かったけど)原作読んでみた。
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