1,800円以上の注文で送料無料

ブランケット・キャッツ の商品レビュー

3.6

125件のお客様レビュー

  1. 5つ

    12

  2. 4つ

    51

  3. 3つ

    36

  4. 2つ

    10

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2019/06/14

自分でもびっくりしましたが初重松清です。猫を中心としたふんわりと優しい話かと思いきや、二泊三日でレンタルキャットを借りる人間の方には当然ながらいろいろな理由があるわけで、そんな彼らが猫ちゃんをレンタルすることで変わっていく、優しいばかりではない時には重く時には苦い連作短編集でした...

自分でもびっくりしましたが初重松清です。猫を中心としたふんわりと優しい話かと思いきや、二泊三日でレンタルキャットを借りる人間の方には当然ながらいろいろな理由があるわけで、そんな彼らが猫ちゃんをレンタルすることで変わっていく、優しいばかりではない時には重く時には苦い連作短編集でした。そんな中で涙腺が壊れそうになった猫視点の「旅に出たブランケット・キャッツ」後味の優しい「嫌われ者のブランケット・キャッツ」がお気に入りです。

Posted byブクログ

2019/03/30

起きてしまった事案や日々の生活が、突然劇的に良くなることなんてそうそうないけれど、猫の存在が癒されたり考え方を変えるきっかけになったり、救われないけどもがく力を持てるような話。

Posted byブクログ

2019/03/04

身代わりのブランケット・キャットのお母ちゃんのくだり泣けちゃったなーこどもうまれたからこういうあざといのが泣けてきちゃうようになっちゃったな

Posted byブクログ

2019/02/08

2017年にNHKでドラマ化された時に買って積読になっていたのを1年半ぶりに読了。 書かれている7つのエピソードはどれもドラマで描かれていたけれど、少しエンディングが違ったり、話がマージされていたり。 猫から入って手に取った本ではありますが、出てくる人にも猫にも感情移入できるとこ...

2017年にNHKでドラマ化された時に買って積読になっていたのを1年半ぶりに読了。 書かれている7つのエピソードはどれもドラマで描かれていたけれど、少しエンディングが違ったり、話がマージされていたり。 猫から入って手に取った本ではありますが、出てくる人にも猫にも感情移入できるところがあって、しんみり来ます。

Posted byブクログ

2019/01/16

以前テレビドラマになったのを見た。 小説ではペットショップで猫を貸し出す話だったのか。 ドラマでは西島秀俊演ずる家具職人が、亡き妻の残した猫の里親を探すという設定になっていたけれど。 原作のままの設定だと、動物愛護団体から批判を受けるからかなあ? それとも西島さんを見せるため? ...

以前テレビドラマになったのを見た。 小説ではペットショップで猫を貸し出す話だったのか。 ドラマでは西島秀俊演ずる家具職人が、亡き妻の残した猫の里親を探すという設定になっていたけれど。 原作のままの設定だと、動物愛護団体から批判を受けるからかなあ? それとも西島さんを見せるため? まあ、映像作品と小説は別物。 それぞれで味わえばよい。 小説は一編一編がほとんど独立した内容。 貸し出される猫も原則毎回別の猫。 その猫を借り出した人々の、少し切ない物語が展開される。 どの人も、どの家族も、何か問題を抱えている。 子どもを持てない夫婦、末期がんを一人で耐えている女性、いじめの主犯格に祭り上げられてしまった少年、火事で家族を失った老人、リストラされ、家と家族の信頼を失いつつある男性・・・。 それぞれの境遇を、なんともしみじみと読ませるのだ。 サトルとエミの兄弟の家出に寄り添う旅猫タビーは、先日読んだ『旅猫レポート』を思い出さずにいられなかった。 誇り高い猫が視点人物になっている点、そしてサトル。 どっちかというとこの本の方が、私の好みにはあっているかな。

Posted byブクログ

2018/11/28
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

貸していただいたので、初めて読む作家さんでした。 里帰りの猫と内緒で買うつもりの子猫を仲良くさせようというお話と、兄妹の家出の話が好き。 全体的に楽しい話ではありませんでした。 じんわり優しい気持ちになったり、読後感が悪くないものを勧めてもらいたかったので、これで良かったと思います。

Posted byブクログ

2018/10/09

二泊三日でレンタルされる猫たちの描写が媚びなくてさらりとしていて、彼らを借りた、明日が揺らいだ人間たちとの物語も温かくて良かった。呆けてしまったおばあちゃんを施設に預ける前の家族と亡くなった飼い猫の身代わり猫、フリーター青年と彼女と彼らの飼い猫の仔猫とふてぶてしい猫、猫目線の家出...

二泊三日でレンタルされる猫たちの描写が媚びなくてさらりとしていて、彼らを借りた、明日が揺らいだ人間たちとの物語も温かくて良かった。呆けてしまったおばあちゃんを施設に預ける前の家族と亡くなった飼い猫の身代わり猫、フリーター青年と彼女と彼らの飼い猫の仔猫とふてぶてしい猫、猫目線の家出兄妹、の話がすき。

Posted byブクログ

2018/08/14

最近偶然にも、猫を飼い始めた。 そう言う意味もあり、選んでしまった。 大好きな作家の1人、重松さんの短編集。 猫をレンタルするお店を利用する人たちの、悩みや 悲しみ、少しの幸せを猫の視点も交え進んで行く 7つのストーリー。 個人的には、「尻尾のない〜」と「我が家の夢の〜」が よ...

最近偶然にも、猫を飼い始めた。 そう言う意味もあり、選んでしまった。 大好きな作家の1人、重松さんの短編集。 猫をレンタルするお店を利用する人たちの、悩みや 悲しみ、少しの幸せを猫の視点も交え進んで行く 7つのストーリー。 個人的には、「尻尾のない〜」と「我が家の夢の〜」が よいかな。重松さんの作品は、子供のいじめや、大人の 挫折を描いたものが結構あり、自分は好きな話。 色々壁にあたるけど、結局は自分自身でぶつかり、 立ち上がるしかない、それを少し後ろから優しく 描写してるところが、胸にしみます。 少しだけ心を休めたい人にはよい作品です。

Posted byブクログ

2018/06/20

二泊三日で猫をレンタルするペットショップ『ブランケット・キャッツ』に集まる人々を描いた連作短編集。不妊、介護、いじめ、リストラなど重たいテーマばかりだが、無言で寄り添ってくれる猫たちの存在が彼らの傷を癒してくれる。どのエピソードも最後が割と駆け足で、散々悩んでいた割に心変わりが早...

二泊三日で猫をレンタルするペットショップ『ブランケット・キャッツ』に集まる人々を描いた連作短編集。不妊、介護、いじめ、リストラなど重たいテーマばかりだが、無言で寄り添ってくれる猫たちの存在が彼らの傷を癒してくれる。どのエピソードも最後が割と駆け足で、散々悩んでいた割に心変わりが早過ぎて感情移入し辛かったのがやや残念。まさかの猫目線で描かれた「旅に出たブランケット・キャット」が特に秀逸で、家出兄妹の為につい体を張ってしまうシニカルな老猫タビーの姿に思わず目頭が熱くなる。タビーが主人公の短編集が読みたいぞ…。

Posted byブクログ

2018/06/10

「猫が見ていた」の巻末で紹介されていて読んでみた。 レンタル猫と、その猫を借りた人たちの7篇の物語。 猫を借りる事情や背景がワンパターンにならず、どの物語も飽きることなく楽しめた。猫目線の物語も入っているのも良かった。 私も1週間だけ猫がいる生活を経験したことがあるけど、 猫の...

「猫が見ていた」の巻末で紹介されていて読んでみた。 レンタル猫と、その猫を借りた人たちの7篇の物語。 猫を借りる事情や背景がワンパターンにならず、どの物語も飽きることなく楽しめた。猫目線の物語も入っているのも良かった。 私も1週間だけ猫がいる生活を経験したことがあるけど、 猫の不思議な魅力の虜です♡

Posted byブクログ